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障がい者の父について

私の父は障がい者なんです。私が2歳の頃に倒れて体の半分が動かなくなったらしいです。

実は誰にも言ったことがなくてずっと隠して生きてきました。

父は障がい者になったことを気にしていたりすることはないんです。
障がい者になる前の父は話で聞くことしかできないからよく分からないけれど性格はおおむね変わっていないようです。

優しいというか怒っているところはあんまり見た事がないです。倒れて目が覚めた時の話を聞くと

なんかまずいことになったって思ったよー!

とゲラゲラ笑いながら言われて周りは大変だっただろうになんで笑ってるんだろうっていう少し怒りと笑って話す能天気さに驚くような呆れるような。無理して笑ってるとかじゃないんですよね。本当に何にも気にしていないように話すのでもはや怖いしそれが障がいによるものなのか性格なのかはよく分からないです。

私は父が障がい者なことを気にしてるのになあ。それで苦労したこともあるのにな。でもなんで私隠してるんだろうな。もう大人になってきたし父が障がい者って私にとっては当たり前なんだから自己紹介の時に名前を言うみたいに言ってもいいんじゃないかな。

と思って何度か友達に言ってみようとしますが今まで隠してきたばかりになかなか言えません。
でもここなら私のことを知らないし理解してくれる人がいるよなと思って書いてみてます。

小学生や中学生の頃は家族の話をする時は親の職業を聞く事がよくありますよね。

私も聞かれましたが父の職業は聞かないでといつも願ってました。

嘘が苦手でしたがなんとか父の前の職業を言ったり誤魔化したり。

友達を家に呼ぶのもなかなか出来ず父をみられるのが凄く怖かったです。運動会や家の近所で遊ぶ時など。洗濯物を干してくれている父を見られてしまい骨折してるんだと必死に説明したこともありました。


しかし大人になってくると「普通」の家庭ってなかなか無いと感じました。色んな家庭がある中のひとつなんだなとそんなに気にしなくはなってきましたし自立してくると親の存在はだんだん薄くなってきます。
それでも親は親。大切にしたい気持ちとどう向き合えばいいのか分からなくなる時があります。







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