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「びーのびーの流中堅者研修」

2月中旬、連休明けの火曜日に、大倉山の事務局で「びーのびーの中堅者研修」が開かれました。びーのびーのの顧問弁護士でもある稲田遼太さんが繋いでくださったご縁で、NPOのコンサルなどを手掛けるお2人が講師に来てくださるとのこと。
原事務局長によると、
「色んなことをされてる、面白い方たち」
だそう。
研修内容は講師の方々に委ねる形だったので、いったいどんな方たちなのかどんなお話が聞けるのか、期待半分不安半分で、研修日当日を迎えました。当日は、オンラインを含め、びーのびーのの次世代を担うメンバー15名が参加しました。

講師陣 左から 志賀さん 田中さん 稲田さん

まずは、講師のお2人の自己紹介。
お一人は、特定非営利活動法人 育て上げネットにて休眠預金を活用した若者の居場所事業の資金分配団体として4団体のプロジェクトオフィサーを務め、企業や個人に対しマーケティングや事業戦略、人事領域において経営目線から支援をされている志賀昌彦さん。高校時代、学校から進級NGになるほどゲームに没頭され(当時は1日16時間をゲームに費やしていたそう!)世界ランカーになるまでの実力者とのこと。
もうお一人は同じく特定非営利活動法人 育て上げネットにて休眠預金を活用した事業への資金分配団体の事業マネージャーとしてプロジェクトを統括されている田中成幸さん。広く子ども・若者支援を行うNPO団体にプロジェクトベースで関わり、ご活躍されています。大学生時代に引きこもりの経験あり、という赤裸々なエピソードも交えた自己紹介をしてくださり、衝撃的な研修のスタートとなりました。
 
その後、数々のNPO法人のコンサルティングに関わっておられる田中さんから、NPO法人の成長フェーズ(段階)についてのお話がありました。
 
もうすぐ25周年を迎えるびーのびーの。
四半世紀の歴史の中で、びーのびーのがどんな成長段階を辿ってきて、今どんな段階にいるのかを長期的な視点で教えていただきました。
 
そして、その間に時代や社会は目まぐるしく変化し、今スタッフ一人ひとりが、「先輩方が築き上げてきたものをどのように守っていけばいいのか」「これからどのように変わっていけばいいのか」という漠然とした不安を抱えています。
 
そんな中、「人間は秒単位で変化し続けていて、一瞬も同じことはない。常に変化しているものである」ことを前提に、今のびーのびーのは、スタッフ一人ひとりの「WANT TO」(やりたい領域)を追求するタイミングであり、不安をワクワクに代えていく良いチャンスだとお話くださいました。
 
漠然とした不安を抱えながらも、つい目の前の作業に追われてしまいがちですが、今一度原点に戻り、「この組織は何のために存在しているのか」をスタッフみんなで共有し、その軸をぶれさせずに、私たち一人ひとりが活躍し、時代に合わせて変化していく柔軟な組織を目指すことが重要なのだそうです。

真剣に聞き入るスタッフたち

他にも、
「プロジェクト毎に仕事を請け負うことも多い志賀さんや田中さんは、細分化した仕事を適任の誰かに任せることもあるとのことですが、そのような依頼をする際に必要なもの、気をつけることとは?」
「NPOの活動の中で欠かすことのできないボランティアの存在。効果的にボランティア希望者とつながる方法とは?」
というスタッフからの質問には、ご自身の強みとWANT TOをよく理解し、限られた時間の中で最大限の成果を出すための効率的な仕事術に驚かされるばかりでした。
 
私が特に印象的だったことのひとつは、
「支援者としての軸を持ちつつも、相手が変わることを支援するには、自分自身も変わらないと矛盾が起きてしまう。
変わり続ける自分が、変わり続ける相手と関わり続ける。
一見、不安定なようにも見えるが、それが『支援する』ことではないか。」

というお話でした。
 
私たちは常々、「あなたはあなたのままでいいんだよ」という姿勢で子育てを支援してきましたが、それは単に「変わらなくていい」のではなく、「周りの環境もあなたも常に変化しているよね。でも、あなたの軸の部分はそのままでいいんだよ」という意味だったのだと、改めて気付かされました。


そして、自分自身も、軸の部分は守りつつも、支援するからには変化を恐れず、変わり続けなくてはいけないのだと気付かされました。
 
講師のご本人曰く「自分たちは極端にアグレッシブすぎる3人」とのことで、稲田さんも最後に「何とも説明しづらい、変わった研修でしたね。」と笑いながら仰っていました。
しかし、続けて、「でも、決してネガティブな意味ではなくて、皆さんの中にひとつでも、良い意味でも、逆の意味でも、心に刺さるものがあればそれでいいのかなと思うので、これはこれで大満足です。」とお話しされていました。
 
研修の時間が終わった後は、びーのびーのスタッフからリアルな本音が出たり、お2人への質問も絶えない和やかな雰囲気となりました。
 
稲田さん、志賀さん、田中さん、ありがとうございました。
この日をきっかけに、新たなご縁が続きますよう、今後ともどうぞよろしくお願いします!

地域remix 加藤                


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