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43歳、人生後半戦をどう生きるかを考える。

昨年末から木下斉さんが「#ジブン株式会社」をハッシュタグにして、音声プラットフォーム「voicy」で、自分が得た学びや自分がやりたいことを事業として考え発信し、「自分自身」を会社に見立てて、どうこれからを生きていくか=経営していくか。を問いかけています。

私自身、40代に突入し、人生80年と考えると、折り返し地点を過ぎました。2024年がスタートし、この1ヶ月ほど、わさび農家の嫁としてだけでなく、「自分」をどうプロデュースしていくかを考えていたので、この木下さんの[ジブン株式会社経営のすゝめ]を参考に、改めてジブン株式会社を設立したいと思います。


1. 定款

私が、わさび農家に嫁ぎ、11年が経ちます。
嫁にきて、すぐ子どもを授かり、「ここで母になる」と覚悟を決めた時から11年間ずっと変わらず持ち続けてきた想いは、

天城の自然を守ること。
そして、後世へ繋げること。


ただ、守るだけでは、衰退していきます。
前進させていかなくては、守れません。
自然を守ることは、自分1人では、到底できることではありません。いかに共感してくれる人を増やすか=認知度をあげるかがとても大事だと思って発信に力を入れていました。

2.設立趣意書

天城の自然を守ること。
それは、わさび農家の経営を潤沢に運営すればいいだけでは、わさび農家は続いていきません。
それは、わさび栽培において、最も重要なのは、「湧き水」だからです。天城の山々が健全であるからこそ、山に降った雨水が山に貯えられ、1ヶ月まとまった雨が降らなくても、湧き水が絶えまなく湧き出て、わさび田に供給され、わさび栽培が成り立つのです。
わさび農家にとって、昔から今も変わらず、「自然との共存」が営んできました。

農家ではない私がその大事さに気づけたのは、実家が木工業を営んできたことが繋がっていると私は思います。
木工業を営む実家は、廃材がたくさん出るので、つい最近まで木っ端を焚きつけてボイラータンクの湯を温めてお風呂などに給湯していました。
焚きつけて沸かした湯の温かさを今でも覚えています。木を燃やした木炭を七輪に移動し、お餅を焼いたり、木と共にした暮らしがありました。
そして、私の故郷は、漁師まち「焼津」。海を見て育った私にとっては、海の自然環境=山の自然環境がとても大きな影響を与えることも子どもの頃からずっと考えていました。
山の保全をすることで海の自然環境も保全につながります。
私一人では何もできませんが、発信することはできます。
地元の人にとっては、当たり前の景色かもしれませんかが、「よそ者」の私にとっては、山々に囲まれた中での生活は、「価値」でしかありません。ここでしか体験できない「価値」を日々発信し、有料コンテンツ化し、一人でも多くの人に実際に足を運んでもらい体験し、山の環境について考えるきっかけづくりを体感していただく事業を展開していきたいと考えています。

コロナ感染禍により、人のニーズは、物をたくさん消費する時代から、より環境や身体に良いもの、本物を体験することを求める時代に変化してきました。
時代の流れに合わせて、少人数でより満足していただける体験を有料コンテンツを提供していく。さらに何もない田舎だからこそ、ゆっくりと過ごしていただくコンテンツを生み出していきたいと考えています。

後世へと繋げる。
これについては、子ども達へのキャリア教育が重要だと考えています。
わさび農家としての教育だけではなく、子どもの頃から自然の中で遊ぶこと・そして子どもの頃から色々な分野で活躍する大人と会って交流することがとても重要だと思っています。
たとえ短い時間であっても、プロフェッショナルに働く大人と会うことで、色々な仕事があることを知り、その中で、わさび農家も1つの選択肢と考えて、子どもたちが将来どんな道を歩みたいかを考えるきっかけづくりを作っていきたいと考えています。
また、若い人材確保のためにも、仕事の選択肢のひとつに選んでもらえるような魅力的な仕事環境を整えていくことが私の仕事だと考えています。

将来の展望としては、わさび農家が自営業で維持していくことは、ますます難しくなってきます。
理由は、山やわさび田の管理にとてもマンパワーとお金が必要になってくるからです。
今までわさび農家は、それぞれの家で先代から受け継いできたわさび田を守ってきました。それぞれのやり方があり、家族経営で守ってきていましたが、温暖化による影響や1人で仕事をしている人も少なくありません。その人が死んでしまえば、受け継げる人がいない。それは、地域産業においてはリスクでしかありません。
今は、ほとんどのわさび生産者が所属するわさび組合がありますが、近い将来は、志が近しいわさび農家が3〜4軒で株式会社を設立し、それぞれのわさび田を管理しながら、得た収入を分配していく。そんな仕組みが必要になってくるのだと私は考えています。

私達が暮らす伊豆市の主な産業はわさび栽培や椎茸栽培などの「農業」と「観光」です。
わさびの栽培農家が雇用も含めて元気であることが地域での活力にも繋がってくると考えています。
「質の良いわさびを栽培する」だけにとらわれない自由な発想と、ポジティブな気持ち、そして先を見据えた経営力が今後求められてきます。さきのニーズを見据えて「ジブン株式会社」を成長させていきたいと思います。

2024年私の頭の中のべん図


そして、大きな夢は、伊豆半島の真ん中「伊豆のへそ」浄蓮の滝周辺を活性化すること。
補助金に頼らず、雇用と産業を生み出す場所づくりができたらと想いがあります。

3.自分自身をSWOT分析してみた。

SWOT分析とは、自分自身(会社)のS=strong(強み)、W= weakness(弱み)、O= opportunity(機会)、T= threat(脅威)に分け、さらに2つを掛け合わせて、課題を解決していく道筋を見つけていく方法です。

弱みと脅威の項目が多めのSWOT分析になってしまった。

木下さんの解説では、4つの項目を掛け合わせて考えることが大切だと話していました。SWOT分析をもとに「自分自身」の事業戦略を考える。
そう考えると、もっと[強み]である伊豆のわさび栽培について、もっと発信していき、ファンを増やし、価格を上げていく。
自分自身にもっと自信を持ってセールスしていくことで、より価値は生まれてくるのではないかと思います。

お金の管理(ファイナンス)部分とデータ分析には、苦手な部分であるので、人の力を借りながら、「ジブン株式会社」を育てていきたいと思います。

木下さんが解説してくれたSWOT分析を掛けて考える方法

自分自身、42年間、今までなんとなく「想い」と「運」で突き進んできてしまった部分がありましたが、こうして「ジブン株式会社」として、[強み][弱み]を書き出して考えてみると、やるべき道筋が見えてきます。
全力で走れるのもあと10年ちょっと。時間には限りがあります。
と考えると、目的を見据えて動くことが重要になってきます。今年は自分自身と向き合う時間を多くとっていきたいと思います。
家族それぞれのライフスタイルも考えながら、「ジブン株式会社」を健全に成長させていきたいと思います。

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