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上位下位関係分析 対処療法は何事においても大抵ダメ

Xデザイン学校第8回の気づきを書いていきたいと思います。12月は急に業務が忙しくなり、バタバタしていましたが、年末年始のお休みに入ったので、ゆっくり振り返りを書いていきます。
前回から引き続き、ワークで上位下位関係分析を行いました。講義では、分析でうまく行かないときのコツを教えていただきました。

上位下位関係分析でうまく行かない理由

  • データ(事実)をきちんと持ってきて分析していない
    上位下位関係分析の元データとなるのは、インタビューデータです。インタビューで事実をしっかり集めてカードにしましょうということだと理解しました。

  • インタビューの問いが甘い
    例えば、「子育てしやすい環境を作る」というカードを作ったとして、これではまだ書き方が甘いそうで、どんな環境であればよいのか、部屋のことなのか、制度のことなのか、手当のことなのか?がわからない。だから行為目標が見えない。行為目標が見えないと、うまくラダーアップできないということだそうです。インタビューはとことんなぜ?と深堀りしていくことが重要です。

  • インタビューで聞きたいことがはっきりしていない
    インタビューをするまえに、ビジネスモデルを作成しましたが、ここでユーザに聞きたいことを言語化しました。この聞きたいことがはっきりしていないと、分析のときに、複数カードの共通の行為目標や価値が見いだせなくなるのかな、と思いました。

ここまでの原因を見てみると、分析自体が悪いのではなく、インタビューや更にその前のインタビューで聞きたいこと(ビジネスモデル)に問題があるという共通点がありました。分析がうまくいかなかったら、カードを見てなんとかしようとする(対処療法)のではなく、その前に戻って確かめることが大事、ということでした。

そう言えば、一時期頭痛がひどくて、何件か病院を渡り、最終的にたどり着いた先生からは、鎮痛剤ではなくうつ病の薬を頂きましたね。脳が痛みを覚えてしまっていて、それにうつ病の薬が効くそうです。本当に効くんですこれが、びっくりしましたw
あと、頭痛日記をつけるのをおすすめされました。いつどれくらいの時間頭痛になって、どんな事をしたら良くなったのか、原因は何だったのか、を頭痛のたびに記載するものです。頭痛の傾向を掴んで普段から何に気をつけて、どう対処したらよいかを、それぞれで考えることで、予防していこうということだと思います。
講義内でも話がありましたが、本当に良い先生は対処療法ではなく、本当の原因に対応する方法を教えてくれます。対処療法は大体ダメ、何事にも言えます

うまくいっているか?のチェックポイント

最終的に導き出されたユーザの本質的欲求がインタビューしなくてもわかるような欲求、例えば、「仕事を楽しみたい」とかになっていたら失敗だそうです。私は分析でこういった欲求を考えがちでした。難しいです。

ちなみに、分析はひとりでやったほうがうまくラダーアップするそうです。これは意外でした。分析っていろいろな考え方の人が集まってやるとうまくいくイメージだったのですが、そういうわけではないのですね。

また、分析で出てくる本質的欲求価値は、サービスのメニューになるそうで、5±2個が基本だそうです。これは、人間が短期記憶できる数と関連があるそうです。


上位下位関係分析を終えたら各チームごとに講評があったのですが、それぞれのチームの分析結果を見るのはとても勉強になりました。特に、どれくらいの抽象度で書いているのか、どんなカードから行為目標を出しているのかがとても参考になりました。分析はすごく面白いと思ったので、今後も練習の機会を持っていきたいなと思います。

次回は構造化シナリオ法です。ここが、UXデザインの山場だそうで、とても楽しみです。来月も引き続き頑張っていきます。

※本日の見出し画像はアオサギです。鳥好き界隈では宇宙と交信しているポーズなんて言ったりしますが、日光浴です。(毎回鳥の写真な理由は自己紹介を参照ください^^)


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