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エスノグラフィはユーザのことを知るためだけにやるのではない

カモが池やってくる季節になってまいりました。鳥好きのあおいです。今回もXデザイン学校ビギナーコース第5回の気づきを書いていきます!

エスノグラフィと行動観察は違う!

今回の気づきはエスノグラフィですね。私、エスノグラフィと行動観察は同じようなものだと思っていたのですが、全然違いました…
エスノグラフィはメンバーの一員として、もしくは一員に近い形で、実際に活動に参加して、ユーザを観察するのですが、行動観察はビジターとして、もしくは完全に外から、ユーザを観察するのだそうです。

例えば、1回だけ訪れてインタビューしたり、対象者の後ろについて行って観察したりというのは、エスノグラフィではない、行動観察だそうです。

エスノグラフィでは、メンバーとして活動して、暗黙の価値観まで捉える。ここです。

で、UXデザインではユーザを知るのが大事だから、一緒に活動するのが大事なんでしょ、なるほどなんて思っていたのですが、新規事業におけるエスノグラフィはそれ以上に大事なことがあるそうです。

自分ごとにするためのエスノグラフィ

新規事業で重要なのは、やりたいという熱い思いだ!なんてよく言いますけど、それがないと本当に続かないそうで。デザイン思考のせいで、うまくいかない?の記事のおまけにも書きましたが。

なんとかしたいという熱い思いを育むためにエスノグラフィが必要なんだそうです!

確かに、ユーザが欲しいものは何なんだ?といって調査していっても、ユーザと自分に隔たりがある限り、自分ごとにはならないなぁと。自分が困ってたら自分ごとになるのは当たり前ですが、友達や家族が困ってる!となったら何とかして助けたいと思うし、自分ごとになっていく。その仲間を助けたいという思いがエスノグラフィによって育まれていくのかなと思いました。

うーん、協力者を探すという意味で、今の実務でやるのはなかなか難しそうですが、出来たら面白そうだなと思いました。いつかやりたいです!

おまけ:利他的な行為が大事になってきている

最近、「パーパス 「意義化」する経済とその先」という本を読んだのですが、最近の社会の消費トレンドで、「自分が完璧になる」ではなく「他者の自己実現をサポートする」という新しい消費者のニーズが芽生えてきている、といった言及がありました。

「他者の自己実現のサポート」というのは、例えば環境保護のためにサステナブルな商品を買うとか、他者・社会のために自分が何かしているということに満足感を得るといった、感じでしょうか。

で、今回の講義でも、いままでは自分たちが儲かるに対して企業は活動してきたが、利他的な行為が大事になってきている。儲かるに対して活動してきた結果格差社会になり、それを縮めようと活動している企業が注目を浴びているといった話があったので、本当にそういう方向に世の中が動き始めているんだなとなんだか納得しました。


※本日の見出し画像はマガモ(左がメス、右がオス)です。移動の跡が水面にきれいに見えていました。(毎回鳥の写真な理由は自己紹介を参照ください^^)


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