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趣味がもたらすもの

社会人になってから、もう5年が経つ。

僕はずっと趣味が欲しいと思っていた。
会話の一つで、趣味は何か聞かれた時に、これというものをいつも答えられないのが悔しかったからだ。

読書は好きだけど、おすすめの本をいくつも教えられるほど詳しくないし、ドライブも好きだけど休みの日に遠くまで運転していくほどの熱もない。

ただ定期的にのめり込むものはある。

4年前にゴルフにハマった。
スコアという目に見える目標を追いかけること、大自然に囲まれて気持ちがスッとする感じが爽快で楽しかった。

しかしクラブを揃えるのにも、練習をしに行くのにもなかなかのお金がかかり、断念せざるを得なかった。

2年前にはキャンプ。
先輩に日帰りで連れていってもらった。
火を囲み何にも邪魔されずにゆったり会話できたのがとてもリラックスでき、濃密な時間で楽しかった。

しかしこれも断念した。
なるべくお金を使いたくなかった上に、道具を集めるのが億劫だった。

それにコロナ禍でキャンプにハマる人が増えて、その波に乗っている感じがミーハーに思われそうで嫌だったのだ。

今思うとしょうもない考え。
やりたいと思ったらやればいいのに。
そんなふうに思われるほど、他人は自分に興味なんてない。

しばらくのブランクを挟み、この間後輩2人に誘われ、1泊のキャンプに行くことになった。


泊まるなら寝袋を買わなくてはいけないが、2年前の記憶が蘇る。

しかしここで、YouTubeでの中田敦彦さんの言葉を思い出した。

趣味とは、お金をかけるものである。

節約ばかりを考えていた自分にさよならを告げるべく、少し高めの寝袋を購入。人生2度目のキャンプに挑んだ。

めちゃくちゃ楽しかった。
1つ空いていたパズルのピースが、綺麗にハマった感覚。
自分が本当にやりたかったのはこれだったんだと気づいた。

その日から、キャンプYouTuberばかり見て知識を集めているし、道具も徐々に揃いつつある。

メルカリとAmazonには大変お世話になっています


趣味というのは、それを実行している時間だけではなく、その動画を見ている時間や、次はどこでどんなことをしようか考えている時間さえも、それなのである。

趣味がなくてはならないかというと全くそんなことはない。けど、あったら日常が楽しくなる気がする。

こんな偉そうなことを言っているが、僕も見つけたばかり。

少しでも興味があること、好きなこと、これから始めようと思っていることは全て「趣味」でいいんじゃないでしょうか。趣味と呼んでしまえばいい。


趣味は、特別な日々をもたらす。すなわち、人生なのです。

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