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道ばたから消えた、幻の在来種ミミナグサに会いたい!

こんにちは!
birdfilmの増田達彦です。
春は道ばたがお花畑になって、
お散歩するだけで楽しい季節。

でも、明治以降は外来種が増え、
日本古来からの在来種の中には、
ほぼ街から消えてしまった花も。
その代表がミミナグサです。


外来種のオランダミミナグサは、
大都市の街中でもよく見かけます。

外来種のオランダミミナナグサ


外来種とはいえ、先が二つに割れ、
ネズミの耳のように見える花びらが
とってもかわいいので、
ボクは好きな花です。

こうした道ばたの花が好きなので、
私が参加するバンド「天秤座」の、
最新の持ち歌にも登場します。
よかったらその歌詞カードと、
16曲が少しづつ聴けるオムニバスを
リンクしますのでお聴きください。
(オムニバスの5曲目です)


この歌の場所設定は東京都大田区、
以前私が暮らしていた、
東急池上線沿線が舞台なので、
歌詞のミミナグサは当然外来種、
オランダミミナグサのこと。


普段はツボミのことが多く、
きれいに開いた花は、
天気のいい日じゃないと
なかなか見られませんが、
花自体は大都市でも普通です。


オランダミミナグサ

このヨーロッパ原産の
オランダミミナグサが増える前、
日本の道ばたには、
在来種の「ミミナグサ」が、
生えていたそうです。

ところが今や都市部ではほぼ絶滅、
私の住む名古屋市内や周辺でも、
最近は全く見られなくなりました。


日本古来のミミナグサに会いたい!
という私の強い要望に、数年前、
私の生きもの観察の師匠が、
ある山里を教えてくれました。

名古屋から電車で20分、
そこから川に沿って歩いて20分。
(私の場合は撮影機材があるので
 自宅から車で45分)

突然開けたのどかな里山の足許に、
な、なんと、ミミナグサが!
それも道沿いの草むらの中に、
ひっそりと咲いていたのです。


ひっそりと咲くミミナグサ

オランダミミナグサと比べると、
ガクの部分が濃い紫色をしていて、
茎と花の間の花柄が長いのが特徴。
花びらもやや丸っこいようです。


ミミナグサの花

この里は、ほとんど人の住まない、
隠れ里のような場所。
ギフチョウの姿も視ました。
もはや、ミミナグサは、
そんな山の方にしか、
無くなってしまったんですね。

あれから数年、
ひょっとしたらここでも、
もう消えてしまったかも・・・。
出来ればずっと咲いていてほしい、
日本のミミナグサ。
みなさんの地元で見つけたら、
ぜひ教えてください。


日本在来のミミナグサ


birdfilm  映像作家:増田達彦

















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