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「雑草(michikusa)」歌詞

作詞・作曲 増田達彦(2021年)         

天秤座CD「わすれもの 1976~」5曲目


踏切が鳴るたびに君は 
立ち止まり足元の道草を指さし
「この花はミミナグサ あれはツメクサの花なの」
と教えてくれる

水たまりひとっ跳び 
君の振り向いた微笑はカタバミの花のよう
つまずいてうつむいた僕に 
さりげなく手を添えて 並んで歩く

「空が青いわね」
・・・雲が速いよね・・・
そんな他愛ない会話が、君のやさしさ

弱いままで、僕はいいですか?
人を押しのけて 生きたくはない
強いふりして 自分をだまして 幸せですか、
と 道端の花が笑った


ひび割れたアスファルト 
君は隙間から咲いている空色の花見つけ
「この花はキュウリグサ 
 まるでワスレナグサみたいでしょ、素敵でしょ」

踏まれても踏まれても
花はくじけずに咲くんだね うらやましいな・・・
つまづきを持て余す僕の
手を取って握りしめ 足早に歩く

「空が高いわね、 風がさわやかね、」
君のやさしさに 黙ったままの僕を見て

「雑草という名の草はないの!」だと 
君は立ち止まり 僕を見つめて
「どんな草にも名前があるように
 あなたはあなた、他の誰でもない!」

弱いままで、僕はいいですか?
人を押しのけて 生きたくはない
強いふりして 自分をだまして 幸せですか、
と 道端の花が笑った

copyrightⒸ2021 Tenbinza(天秤座),Tatsuhiko Masuda