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【シカゴでバードウォッチング!】 Eastern Phoebe

春に、他の鳥よりも早くシカゴに戻ってくる鳥の中にEastern Phoebeがいます。以前紹介したDark-eyed Junco (ユキヒメドリ)のように地味だけど、雰囲気が愛くるしい鳥です。北米にしか生息していない鳥で、その鳴き声が「フィービー」と聞こえるからPhoebe (発音はフィービー)と名づけられたのだろうということです。ここからその可愛い鳴き声を聞いてみてください。

Eastern PhoebeはFlycatcher (ヒタキ科:鳥の分類は複雑なので私にはよくわかりませんが。)の一種であるためか、日本語名には「fly + catcher = ハエトリ」と直訳が付けられています。ハエトリとカタカナで見る分にはまだいいですが、蝿取と漢字で見ると、私は天井からぶら下げられている茶色のベタベタした蝿取紙を連想してしまいます。(笑) 

とにかくEastern Phoebeの日本語名は、「ツキヒメハエトリ、月姫蝿取」だそうです。「月姫」は綺麗で納得ですが、その後に蝿取とはひどいと思いませんか。「ツキヒメヒタキ」でも良かったのではないでしょうか。

Eastern Phoebeは、黒くてつぶらな小さい目があり、頭はチャーコールグレーかやわらかい栗色で、首から胸とお腹にかけては白、翼と尻尾は濃淡のグレー。身体に比して頭が大きく、時々小さい冠羽があるように見えることがあります。

Eastern Phoebe。雌雄の区別はできません。     ©Dan Lory
Eastern Phoebe     ©Dan Lory

虫を取って食べるので短くて薄い嘴があります。だいたい木の枝の低いところに留まり、尻尾を絶えず上下に揺らしていて、虫を見つけると空中で捕まえて、また元いたところに戻るという行動パターンです。ミシガンでよく行く公園の川沿いの木の枝が指定席のようになっているので、そこにEastern Phoebeの姿が見えないと心配になってしまいます。

大きなトンボを捕まえた!     ©Dan Lory
トンボの幼虫ヤゴ、美味しい!蝿は取らないよ。     ©Dan Lory

Eastern Phoebeは、群れでいることは少なく、ほとんど一匹狼(?) でいつも孤高の時間を楽しんでいるように見えます。でも、つがいになると一生添い遂げるんですが、卵を産むとまた別々に孤独の時間を楽しむらしく、それが「夫婦長続きの秘訣よ。」と言っているような気もします。

人それぞれ、鳥それぞれで、おもしろいですね。

巣の近くにいた親子。孤高の精神がある母鳥でも、やっぱり子が小さい時は一緒にいるんですね。     ©Dan Lory



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