ローリー

1990年からシカゴ市在住。教育に40数年携わって来て、今はのんびりリタイア生活中。シ…

ローリー

1990年からシカゴ市在住。教育に40数年携わって来て、今はのんびりリタイア生活中。シカゴにいる鳥について日本人の方達に知っていただけたらと思っています。

最近の記事

【シカゴでバードウォッチング!】 号外:渡り鳥予報

突然ですが、天気予報ではなく、渡り鳥予報のお知らせです。 こちらアメリカではまだ4月30日。全米での夜間の渡り鳥の予想数は3億3千100万羽だそうです。 下の図はライブ情報で、現在2千8百20万羽飛んでいるそうです。 下の情報は、シカゴの渡り鳥についてです。 今晩、外に寝て渡り鳥の声を聞きたいと思ってしまいます。明日、どんな鳥がここに入ってくるでしょうか。楽しみです。 BirdCastは、https://birdcast.info/about/ をご覧ください。

    • 【シカゴでバードウォッチング!】  Caspian Tern

      春になって戻ってきた水鳥にCaspian Ternがいます。いつものカモメたちに混ざって、赤い珊瑚色の嘴のCaspian Ternが飛んでいて、思わず「お帰りなさい!」と声をかけました。 Ternの和名を知らなかったので検索すると「アジサシ」と出てきてビックリしました。Caspian Ternは、去年葛西臨海公園の保護区で見たコアジサシの仲間なんですね。私にとってCaspian Ternは「Caspian Tern」で、葛西臨海公園の保護区にいるコアジサシは「コアジサシ」と

      • 【シカゴでバードウォッチング!】 Eastern Towhee ワキアカトウヒチョウ

        また一種、春になって戻ってきた鳥がいます。カナダ南西部、アメリカ合衆国からバハマ、カリフォルニアにかけて生息している、新世界のsparrowの一種で、Eastern Towhee (ワキアカトウヒチョウ) といいます。 雄は頭から背中そして胸まで真っ黒い頭巾を被ったようで、黒い翼には多少白い部分があり、胸の途中から腹部は真っ白です。そして、その黒と白の間の脇腹がきれいな赤茶色です。和名の「ワキアカ/脇赤」は特徴を捉えた命名と言えるでしょう。雌は、黒ではなく、焦茶色の頭巾です

        • 【シカゴでバードウォッチング!】 American Goldfinch オウゴンヒワ

          American Goldfinch (オウゴンヒワ) について書こうと決めてこの記事を書き始めたら、庭のバードフィーダーに初めてAmerican Goldfinchが来ました!!あまりの偶然にビックリ。まるで「やっと私たちについて記事を書いてくれることにしたのね。」と言っているようでした。 American Goldfinch については、「鳥が脱皮???」という前出記事 に換羽の一例として少し書きました。普通Finchの仲間は一年に一回換羽しますが、American G

        【シカゴでバードウォッチング!】 号外:渡り鳥予報

          【シカゴでバードウォッチング!】 Northern Flicker ハシボソキツツキ

          私にとっての運命の鳥。英語では、Spark Bird。その出会いの瞬間まで、私の人生がこんなに変わるなんて思ってもいませんでした! それは2017年に遡ります。夫の新しく手に入れた双眼鏡を興味本位で覗いてみると、私の目に飛び込んできたのは、生まれて初めて見る鳥、Northern Flicker (ハシボソキツツキ) でした。火花 (spark) が飛び散るほどの衝撃の一瞬で、あっという間に鳥の世界に引き込まれてしまいました。 そして、リタイアして時間的に余裕ができた私は、

          【シカゴでバードウォッチング!】 Northern Flicker ハシボソキツツキ

          【シカゴでバードウォッチング!】 Eastern Phoebe

          春に、他の鳥よりも早くシカゴに戻ってくる鳥の中にEastern Phoebeがいます。以前紹介したDark-eyed Junco (ユキヒメドリ)のように地味だけど、雰囲気が愛くるしい鳥です。北米にしか生息していない鳥で、その鳴き声が「フィービー」と聞こえるからPhoebe (発音はフィービー)と名づけられたのだろうということです。ここからその可愛い鳴き声を聞いてみてください。 Eastern PhoebeはFlycatcher (ヒタキ科:鳥の分類は複雑なので私にはよくわ

          【シカゴでバードウォッチング!】 Eastern Phoebe

          【シカゴでバードウォッチング!】 American Woodcock アメリカヤマシギ

          今の時期にこの鳥が姿を現したと聞くと、シカゴのバーダーたちはソワソワし始めます。この鳥のユニークなスカイダンスを見たくてたまらなくなるからです。わざわざ夕方から夜にかけての6:45から8:15まで、バーディングツアーが組まれるくらいです。そのスカイダンスを何回か目撃したことのある夫は、一見に値すると言っています。その鳥の名前は、American Woodcock (アメリカヤマシギ) 。日本で見ることができるヤマシギは、旧世界のEurasian Woodcockですが、日本で

          【シカゴでバードウォッチング!】 American Woodcock アメリカヤマシギ

          【シカゴでバードウォッチング!】 Red-winged Blackbird ハゴロモガラス

          アメリカは三月十日の夜中に夏時間 (Daylight saving time) に変わり、いよいよ春が近づいてきています。前の記事に書いたNorthern Cardinal (猩々紅冠鳥)の歌声も春を知らせてくれますが、今回の鳥、Red-winged Blackbird (ハゴロモガラス) も春告鳥です。その独特な鳴き声を湿地帯や葦の原で聞くと、「あ〜〜〜、春が来た!」という気持ちになりウキウキします。これからは鳥のさえずりがたくさん聞こえるようになるので嬉しいです。 Re

          【シカゴでバードウォッチング!】 Red-winged Blackbird ハゴロモガラス

          【シカゴでバードウォッチング!】 猩々紅冠鳥

          バーディングを長年なさっていらっしゃる方なら「猩々紅冠鳥」の読み方をご存知かもしれません。「ショウジョウコウカンチョウ」と読みます。 「猩々」は、宮崎駿の映画『もののけ姫』の中で、ニホンザルよりも大きな霊長類として描かれ、体は黒く目だけが赤く不気味に光っていましたが、一般的に「猩々」は、オラウーンタンの和名です。また、想像上の動物でもあるようです。中国の古典書物では、人間の言葉を操り理解する獣で、酒を好むとされています。また、日本では能の演目に「猩々」というのがあり、真っ赤

          【シカゴでバードウォッチング!】 猩々紅冠鳥

          【シカゴでバードウォッチング!】 赤い雀???

          庭のバードフィーダーの常連さんである雀たちに混じって、前掲記事のDark-eyed Junco (ユキヒメドリ)だけでなく、赤っぽい雀のような鳥がよく来ます。留鳥なので季節を問わず見かける鳥ですが、冬枯れの茶色い世界の中で、木の枝にほんのり赤い小さな鳥が止まっているのは心温まる景色です。 House Finch (メキシコマシコ、日本にはいません) という鳥です。 日本にいるベニマシコ(Siberian Long-tailed Rosefinch)によく似ています。ベニマ

          【シカゴでバードウォッチング!】 赤い雀???

          【シカゴでバードウォッチング!】 Dark-eyed Junco ユキヒメドリ

          今回の鳥は庭のバードフィーダーによく来る冬鳥です。 Dark-eyed Juncoと言いますが、日本語名の「ユキヒメドリ」という名前が好きです。漢字で書いたら「雪姫鳥」で、白雪姫みたいですねえ。残念ながら、日本にはいないそうです。 Dark-eyed Juncoは、名前にsparrow (スズメ)という言葉を含んでいませんが、新世界、つまりアメリカのsparrowの一種です。ちなみに北米には48種のsparrowがいると、有名な"The Sibley Guide To B

          【シカゴでバードウォッチング!】 Dark-eyed Junco ユキヒメドリ

          【シカゴでバードウォッチング!】 Long-tailed Duck コオリガモ

          先日いつもの公園で、カナダの北部のツンドラ地帯から渡ってきた鳥、Long-tailed Duck (コオリガモ、氷鴨)に魅せられてしまいました。 この鳥は海鳥ですが、繁殖期にはツンドラ地帯の湖に生息していて、冬になると米国の東海岸と西海岸に行く鳥と、五大湖に来る鳥があるそうです。日本では冬に主に北海道や青森県で見られるようです。 初めてこの鳥を見たのは、2018年でしたが、その時は遠かったのと雌か幼鳥だったために、「ふう〜〜ん。尻尾が長い鴨の一種ね。」としか思わず、ほとん

          【シカゴでバードウォッチング!】 Long-tailed Duck コオリガモ

          【シカゴでバードウォッチング!】 Super Bowl???

          2024年2月11日(日)、アメリカのラスベガスで第58回 Super Bowl が開催されます。アメリカンフットボールの2023年の年間王者を決める試合です。毎年びっくりするほどのお祭り騒ぎで、参加する歌手や企業の広告などアメフトと関係ないところでも盛り上がり、メディアはこれ一色という感じになり、Super Bowlに関心がないなんてアメリカ人じゃないという雰囲気に包まれます。 特に今年は、今全米で一番注目されている歌手、Taylor Swift (テイラー・スウィフト)

          【シカゴでバードウォッチング!】 Super Bowl???

          【シカゴでバードウォッチング!】 Hooded Merganser オウギアイサ

          寒い冬のシカゴの鳥について書こうと思うと、やはり水鳥になります。今回は北米に生息するMerganser三種の中で一番小さい種類であるHooded Merganser (オウギアイサ)についてです。他の二種は、Common Merganser (カワアイサ)とRed-Breasted Merganser (ウミアイサ 、https://note.com/birds_in_chicago/n/na59a14de68df 参照)です。 Hooded Merganser (オウギア

          【シカゴでバードウォッチング!】 Hooded Merganser オウギアイサ

          【シカゴでバードウォッチング!】 Lapland Longspur 爪長頬白

          前回の記事「-20°Cの中」で触れたLapland Longspur (ツメナガホオジロ、爪長頬白)に再登場願うことにしました。 冬鳥として北海道や本州などの海岸近くの草原や農耕地に少数飛来してくるそうなので、日本でご覧になった方もいらっしゃるだろうと思います。私が初めてPark 566で見たのは2019年でしたが、今回すぐ近くの地面でずっと餌をついばんでいたのでゆっくりと観察することができ、その微妙な色合いの美しさに見入ってしまいました。 Lapland Longspu

          【シカゴでバードウォッチング!】 Lapland Longspur 爪長頬白

          【シカゴでバードウォッチング!】 -12°Cの中

          先週末アメリカは寒波に襲われ、シカゴでは最高気温が摂氏マイナス20度ぐらいという強烈な寒さが数日続きましたが、幸い私はシカゴにいませんでした。そして今朝は摂氏マイナス12度。冬にはよくある気温に戻りました。(笑) 昨冬Park 566を訪れる度に何回も姿を現して楽しませてくれていた鳥が、去年の12月ごろからずっと首を長くして待っていても現れないのでヤキモキしていました。ところが、三日前と昨日、夫が目撃したんです。それで、あまり寒くない今日、行くことにしました。雪だるまのよう

          【シカゴでバードウォッチング!】 -12°Cの中