びしばし。

アラフィフ主婦。子ども3人、犬1匹。東京在住。瀬戸内海の島出身。日々の気づきを綴ってい…

びしばし。

アラフィフ主婦。子ども3人、犬1匹。東京在住。瀬戸内海の島出身。日々の気づきを綴っています。「#暮らしたい未来のまち」コンテスト入賞(万歳!!)note街には不定期に出没。柿の種中毒。https://lit.link/yoshi333

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  • 【みんなのフォトギャラリー】奇跡のぴったんこさんたち (8)

    ☆☆☆[テーマ] サッカー/サッカーボール/スポーツ/部活動☆☆☆ このイラストが使われた記事をまとめています。

  • 【みんなのフォトギャラリー】奇跡のぴったんこさんたち (4)

    ☆☆☆[テーマ] 空/雲/考え事/犬☆☆☆ このイラストが使われた記事をまとめています。

  • 【みんなのフォトギャラリー】奇跡のぴったんこさんたち(12)

    ☆☆☆[テーマ] 涙/女性☆☆☆ このイラストが使われた記事をまとめています。

  • 1000文字コラム『犬と歩けば』

    毎日の犬との散歩中に思いめぐらせたことを1000字で書いたコラムです。

  • 【みんなのフォトギャラリー】奇跡のぴったんこさんたち (5)

    ☆☆☆[テーマ] ハート/思いやり/愛/羽☆☆☆ このイラストが使われた記事をまとめています。

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水たまりの中を泳ぐこいのぼり

桜が散ったばかりなのに梅雨を思わせる空模様が続き、雨を気にしない我が家の犬と、雨は嫌だが犬の要望には応えたい私が、東京ドームの約1.7倍の広さの公園を独占する日が続いた。 昨夜の大雨から一転、今朝はまるで初夏のような晴天で、先週辺りからスタンバイしている巨大こいのぼりたちも5月の風を受けて気持ちよさそうに体をくねらせていた。世界情勢がどうであろうと、大きな口で風を飲み込みながら大空を泳ぐ鯉を見ていると、どこか希望のようなものが湧いてくる。 突然歩みが止まった犬に視線を落と

    • 籠の中の鳥はいついつ出やる

      蛇行しながら駅まで伸びる緑道を愛犬と歩いていた。両サイドの植え込みを行ったり来たりする愛犬の後ろを、私もふわふわと続く。色とりどりの絵の具を少しずつ絞り出したパレットのような花壇、ひらひらと蝶と戯れる桜の花びら。降り注ぐ柔らかい日差しが一眼レフに映し出されたようなアウトフォーカスの世界を作り出す。 パタパタッ、という音に顔を上げた。西洋風のしゃれた家の真っ白な外壁にドーム型のアンティークな鳥籠が吊るされていて、中に薄オレンジ色のカナリアが腹を見せるように格子に止まっていた。

      • グーグルもいいけど、ぐるぐるもいい。

        先日、公園でおじいさんに声を掛けられた。おじいさんはごそごそと白黒コピーした紙を広げ、「ここに行きたいんですけど」と目的地を指さす。 ピンクの蛍光ペンでハイライトされたところを見ながら、何やら胸が弾んでいる自分に気づく。見下ろした地図の横から私のこらえきれないにやけ顔を不思議そうに見上げる愛犬の顔が見えて、もっと可笑しくなった。 道を聞かれるなんていつ振りだろう?紙の地図を見たのも久しぶりだった。今はスマホのグーグルマップが目的地までの最良ルートをナビゲートしてくれる

        • ワンコたちの秘密結社「WAN_Heart」

          あるところに、いつだってやさしい風が吹いている小さな原っぱがあります。もしかしたらあなたも行ったことのある原っぱかもしれません。ふとした瞬間、ふんわりとした風が頬にあたって、思わずトクンと胸が高鳴ったことってありませんか?もし今度そんな風を感じたら、目を閉じて、耳を澄ましてみてください。葉っぱたちが風にくすぐられてクスクス笑ってる声が聴こえてくるはずですから。 この原っぱが、最近とっても賑やかになりました。空に向かって大きく腕を広げていたモンキーポッドの上に、赤いハートの形

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        記事

          「この橋渡るべからず」なら真ん中を通る。では「犬は静かに」ならどうすればいい?

          久々に愛犬と行った公園で、ブランコの脇に唐突に置かれた赤いコーンに足を止めた。「早朝はお静かに」という大きな文字、その下に「飼い犬の鳴き声で近隣の方がご迷惑しています。ご配慮ください」と小さく書かれた紙が貼られていた。 いつも通る道上にあるものは全て把握できている犬にとって、突如現れた謎の物体は敵か味方かを見定めねばならない。愛犬は態勢を低くし、鼻先だけを物体に近づけ、大袈裟なほどの鼻息を立てる。愛犬の後ろから、私も首を突き出して一字一句に再度目を通す。出所は「公園管理事務

          「この橋渡るべからず」なら真ん中を通る。では「犬は静かに」ならどうすればいい?

          エリックカールの絵本『カンガルーの子どもにもかあさんいるの?』のもう一つのメッセージ

          母になり、「母の日」が格別なものになった。 単に「感謝する側・される側」の二役になったということではない。母という奥深く神秘的な生き物をより理解できるようになったからだと思う。「母の日」は年に一度、日常で忘れがちなその喜びを思い出させてくれる。日にちは違えど年に一度世界中の母たちが崇められる素晴らしい日である。 ところが我が家に愛犬がやってきて以来、「母の日」はどうにも心が晴れないでいる。 動物にも親子愛があることは周知の事実。映画やドキュメンタリーなどでもお馴染みであり

          エリックカールの絵本『カンガルーの子どもにもかあさんいるの?』のもう一つのメッセージ

          台所でこっそり食べる「はったい粉」の秘密

          時々、姑から届くものの中に「はったい粉」がある。姑は送りたいものを箱に詰める時、隙間を埋めるためにそこらへんにある適当なものを入れるそうだから、「はったい粉」に何か思い入れがあるわけではなく、単に姑が好きで常に家にあるのだと思われる。 しかし、実のところ、私にとって「はったい粉」はちょっと特別な食べ物だったりする。わざわざ自分で購入することはないが、姑から届いた時は、誰にも見せずこっそり台所の引き出しにしまい込み、時々、台所でこっそり食べている。小さい頃、祖母の台所でそうし

          台所でこっそり食べる「はったい粉」の秘密

          「どこでも住めるとしたら?」と自問したら人生の伏線が回収された

          思いもよらないことがきっかけで、当時はわからなかったことの謎が解けることがある。久しぶりに開いたnoteにそんな人生の伏線回収のきっかけがあった。 *** 今まで住んだ場所を数えてみるとざっと5か国、15都市くらいある。エリア内の移動を含めるとたぶん25回以上は引っ越しをしている。 「どこがいちばん良かった?」 新しい地で自己紹介をするたびによく聞かれたものだ。全く面白みのない回答で申し訳ないと思いつつ、いつも「どこも良かったよ」と答えていた。「住めば都」と言われるよう

          「どこでも住めるとしたら?」と自問したら人生の伏線が回収された

          犬好きさんはぜひ読んでほしい『たまさんちのホゴイヌ』~"かわいそう"から"かわいい”へ

          動物福祉の向上が叫ばれるようなった今、その必要性を伝えるために犬猫の殺処分や虐待、飼育放棄などの現状が取りざたされ、その生々しい映像などを見る機会も増えました。もちろん、現状を知らなければ問題にもあげられないので改善されることもないわけですが、私はどうも苦手に感じてしまうのです。 その理由は ・そもそも見ていると辛すぎて苦しくなる ・怒りの感情が込みあがる ・問題が大きすぎて自分にできることが見つからないように思ってしまう 負の感情しかありません。目を背けたくなるし、精神衛

          犬好きさんはぜひ読んでほしい『たまさんちのホゴイヌ』~"かわいそう"から"かわいい”へ

          繋がりの中で生きているからワクワクして明日を待つように生きよう

          犬を連れていると見知らぬ人に話しかけられることが多い。「みんな顔見知り」という環境で育った私にとって、都会の暮らしで知らない人とのとりとめのない立ち話は、寒い日に浸かるあったかいお風呂のようで嬉しいものだ。 先日のこと。散歩中にまた声を掛けられた。それが一言ふたことではなく、まるでよく知った者同士のように犬談義に花が咲いた。 一人は、出張で来ていた同世代くらいの女性。通りがかった公園で私と愛犬を見つけ、思わず声を掛けたという。彼女も同じ犬種を飼っていて、スマホを取り出しそ

          繋がりの中で生きているからワクワクして明日を待つように生きよう

          見えない心を見ることに時間を費やすより、見える行動から心を想像する

          この頃は愛犬との呼吸が合うようになった。愛犬と歩いていると、よちよちついてきていた幼かった頃の子どもたちの姿と重なる。それぞれ違う表現法ではあるが確実に会話していると思えるのだ。 散歩は愛犬の行きたい時に行く。ハーネスを持って呼ぶと、自ら頭を入れに来ればイエス、別の部屋に去ればノー。犬だって気分が乗らない時がある。愛犬に判断させるようになってから急激に愛犬との距離が縮まった。 それでつい調子に乗ってしまったのかもしれない。先日、ハーネス装着にやってきた愛犬に不意打ちでレイ

          見えない心を見ることに時間を費やすより、見える行動から心を想像する

          動物愛護と動物福祉は似て非なるもの。日本中に「動物福祉」を浸透させたい

          今、日本では、非常に多くの人が不幸な境遇の動物を救う活動を行っています。私も小さな活動ではありますが、そのうちの一人です。動物愛護の考え自体は随分前から存在していますし、近年その動きが活発化していることは一目瞭然ですが、それでもなお、未だに人間の都合で命を奪われていく動物たちがいます。なぜこんなに時間がかかるのか、私はずっと腑に落ちないでいました。 ところが先日、「動物愛護と動物福祉の違い」を知った時、私はその原因はきっと"これだ"と思ったのです。 「動物愛護」と「動物福

          動物愛護と動物福祉は似て非なるもの。日本中に「動物福祉」を浸透させたい

          母さんは未来ある娘に保護活動はさせないから。

          高校生の娘が突然、「やっぱり動物関連の道はやめる」と言った。 2年前に犬を家族に迎えたことを機に、不幸な境遇にいる犬の存在を知り、いつしか「大学で動物の勉強をして犬を助ける」と言っていた娘の、突然の進路変更である。 私は今年2月からインスタグラムで犬のイラストやハンドメイド雑貨を販売し、売上の全額を保護犬活動支援として団体に寄付をしている。娘とは譲渡会や保護犬カフェに足を運んでスタッフの話を聞いたり、動物関連の学部がある大学のオープンキャンパスに行ったりもした。同じ志とい

          母さんは未来ある娘に保護活動はさせないから。

          話している相手は「犬」だと思おう

          最近、言葉を発することが怖いなぁと思うことがある。おそらく、テレビやSNSで誰かの発言が大勢の批判を受けたり、さらには、誤解を解こうと弁明すればするほど反感をかったり、というのを頻繁に見るからだろう。「炎上」という言葉の元の意味の存在が薄れてしまうほどだ。 今朝もあるタレントが、自身の番組内で、今SNSで炎上している自身の発言について出演者たちと討論していた。饒舌な彼の説明の言葉は周囲を納得させるどころか、火に油を注ぐかのごとく、スタジオ一体を炎の海と化してしまった。 私

          話している相手は「犬」だと思おう

          思うだけでできること。それが私の新しい道「WAN_Heart活動」

          2020年3月。 我が家に仔犬を迎えた。 幼い頃から無類の犬好きだったが、家庭を持ってからは15歳から引きずっていた深刻なペットロス、転勤族という生活環境、住宅事情などなど、犬を飼えない理由がいくつもあったため、犬とは無縁の生活をしていた。 それなのに突然犬を飼うことにしたのは、コロナによって世の中が一変したことにある。新しい生活様式に適応するためには多くの常識を捨てる必要があった。その変化と勢いにのり、私は仕事も辞め、一念発起して犬を飼うことにした。 なぜ犬なのか。

          思うだけでできること。それが私の新しい道「WAN_Heart活動」

          子ども嫌いだった私を笑顔にした10歳の少年の言葉

          子どもが苦手だった。末っ子だからなのかもしれない。小さい子の扱いがよくわからなかった。わがままだったりすると、許せなくなったりもした。こんな私だから、教育学部であったけれど、当然教師の道には進まなかった。毎日、子どもを扱うと考えるだけでゾッとしたものだ。 そんな私がワーキングホリデービザでオーストラリアに1年滞在した時、3か月ほど住み込みのナニーをした。子どもの世話がメインの仕事だ。なぜ子ども嫌いの私がそんな仕事を選んだかといえば、家と食事が提供されるから。ギリギリのお金で

          子ども嫌いだった私を笑顔にした10歳の少年の言葉