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“粘土の恐竜” 呼吸と姿勢の研究ノート no.1

妻が子どものために紙粘土で恐竜を作った。
曰く、ギリギリのバランスで立っているのがリアルで良い、と。

確かに、生き物のからだをリアルに手足のバランスを再現するほど、安定しなくなる。
例えば、ヒトの人形。人体骨格人形や経絡人形を思い浮かべてみたらわかるように、後ろから鉄棒でしっかり支えがしてあるか、上からぶら下げられている。ガンダムのプラモデルを思い浮かべてみると、どうも足が異様に大きい。ヒトのバランスの2倍はある。こうしないと立たないのだ。

ガンダム プラモ 写真

(写真はMGEX 1/100 ユニコーンガンダム Ver.Ka 25,300円という高級モデル。頭も異様に小さくて軽い。これがヒトのように重くて大きな頭をさらに小さな足で支えているとすれば。。。)

死体も立たない。骨と筋肉があっても脳と末梢神経からの姿勢制御の神経系が働かないと立たない。しかし、かと言って神経に電気を通したら死体でも立つのか?立たないだろう。ヒトの身体は複雑系である。

また生きてても姿勢が維持できない、歩行が思ったようにできない障害はたくさんある。

はっきり言って、映画ターミネーターのシュワちゃんタイプのロボットが出てくるのは、まだまだ遠い未来の話。逆にロボットに、ヒト体型は必要ないとも言えるが、とにかくヒトは不安定で、ギリギリでバランスとって生きている。

それが姿勢。

姿勢とはなんだろう。

2020年。それが解明されているとはとても言えない。地球のコアや深海と同じように、宇宙より分かっていない。

だけど空気のように、ごくごく当たり前に自然の中に悠然とあるこの私たちの姿勢を理解してみたいものだ。

このノートから、呼吸と姿勢について研究を重ねてきたことを書き連ねてみようと思う。


地球のコア イメージ

(このような図を見ると、私達が普段どんなちっぽけな存在か身に沁みる。)

[運動教室ビソアダラカ] http://bit.ly/bisolife  

國本 文平 Bunpei KUNIMOTO 作業療法士 ダンサー 運動教室ビソアダラカ主宰

15 歳の時、交通事故に合いリハビリのためにバレエを始める。文化庁新進芸術家海外研修生2016-2018、ポーラ美術振興財団在外研修員2018-2019 として渡仏し創作や医学の研究をパリ大学医学部などで深める。2004年よりフィットネスインストラクターとして仕事を始め、これまで、広島市や横浜市、日本バレエ協会などでも講師をする。広島大学医学部で作業療法の免許を取得し、作業療法士として、またダンサーとして医学と芸術を舞台やワークショップにおいて融合させ、より良い心身の在り方を探求している。周産期医学より生まれたフランスの骨盤底筋群の運動療法ガスケアプローチ“骨盤底筋群”、“破壊行為を伴わない腹筋運動”、“呼吸”の3つの指導者資格をInstitut de Gasquet,Parisにて取得。現在、原田リハビリ整形外科勤務。


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