見出し画像

古民家の土間に三和土を作る〜施工編〜

みなさん、こんにちは。ミツワヤスコです。

築100年の古民家をセルフリノベーションしています。土間が優しい雰囲気にしたいので
昔ながらの「三和土」に仕上げました。
その様子をお届けします。


土間は身近な材料で作れる

土間の「三和土」の主成分は土です。
いうことであれば、庭のあるおうちであれば材料は簡単に手に入るということ。

今回、土間にするのは
6畳×4部屋で24畳、厚みは3〜5cm
で作ります。
初めて作るには広すぎました!
最初は玄関先など小スペースからやってみることをお勧めします。

材料
・庭の土 2トン
・砂 2トン
・消石灰 20kg 15袋
・塩化マグネシウム 10kg (水に溶かして5%の水溶液にしておく)

✳︎塩化マグネシウムはにがりでも良い。

畑の土は粘土質

まずは畑を掘ることにしました。石がないので使いやすそうですが、掘り進めると赤土が出てきて掘るのは大変!雨で重くなり軽トラいっぱいを掘り起こすのにヘトヘトになりました。
なんですが!結局、雨でベチャベチャに濡れてしまった土は混ぜるのが難しくて結局使えず...泣

庭はサラサラの砂

そこで次は、庭を掘ることにしました。10年近く放置されていた庭だったので、栄養分も残っていないのか、サラサラしている。これなら順調に掘り進めることができました。

スコップだけで2トンの土を掘る

素人でも簡単な作り方

昔ながらの三和土の作り方はとってもシンプル。
材料を混ぜ合わせてたたくだけ!

作り方
①土と砂、消石灰を混ぜ合わせます。

土と砂、消石灰はしっかり混ぜる

三和土の配合比
土と砂3:消石灰1:塩化マグネシウム液0.5

②塩化マグネシウム液を少しずつ加えます。
パラパラのフレーク状になったら完成。

左側が三和土の部分

③土間に流しで、叩き固めます。

使った工具たち(ほぼ手作り)
左からフォーク、トンボ、叩き板、12cm程度の角材、コテ

フォークやトンボで均一にして、叩いて踏んで固めます。最後にコテで仕上げます。

Before



After

機械(コンクリートミキサー)と手練りの両方でつくりましたが、仕上がりに大差なさそう。
これからゆっくり乾いて固まっていきます。

みんなの力で古民家を再生

三和土をつくるまでは
自分でつくれるかな?
失敗しないかな?
難しそう...
と、不安でいっぱいでした。

今回の作業は土を掘ったり、4トン超えの土を混ぜ合わせたり、力仕事で単純作業です。
到底、私1人ではできません。
だけど、たくさんの人が集まり力を合わせることで作り上げることができました。古民家好き、DIY好きなど、職種も様々な仲間がいてくれたからこそできたのです。
空き家だった古民家を、みんなで再生し、
人々が賑わう場所に作り上げていきたいです。

1日目
力仕事の後のランチは美味しい!
2日目もランチパーティー


心地よい暮らしは、自分でつくることができる。

こちらのnoteでは住まいや食などの
暮らしのつくり方をお届けしていきます。
コメントや質問はすべて目を通しています。
お気軽にコメント、質問を送ってくださいね。


ミツワヤスコ
・山口で畑をしながら完全予約制レストラン「mitsuwa」を経営。シェフは夫でフランス星付きレストランで修行。お店は築100年の古民家を2年かけてセルフリノベーション。

・20年間飲食業(フレンチレストランやパン屋など)しながら、高、中、小と3人の子育て。

・古民家リノベーション歴7年。レストラン、自宅を施工。宿泊施設を2024年中にオープンするために古民家を改装中。

レストランmitsuwaHP

よろしければサポートお願いします。 もっと色々な食材に触れてみたいと思っています。応援していただけたら、食材探しの旅に出たいです。