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プルースト効果。

 百貨店の入り口の匂いからスイッチを押された。そのまま意識下を探られ、ある香りにピンと気づいたら、私的にだけど、それは"纏う香水をアップデートしなさい"というサインだったりする。

 そういえば…嗅覚と記憶の結びつきは、「プルースト効果」と言われているそうで。

 先日、そのような出来事があった。

 最近は、ジョーマローンか(二種類を混ぜたり愉しい)、たまにジミーチュウ(気兼ねなく女を愉しむ)が気分だった。新しい香りに手を出したくなる時は、"身体を新しく"は物理的に出来ないけど、新たなる人生のステージに変化が起こり、その身体に纏う服を着替えるように、生まれ変わる感覚を体現したい。その"精神的に新しくなった身体に新たな香り"を求めるからだろうと思う。これも分岐点。

 今時は、現品を購入する前に、お試しのサンプルだったり、アトマイザーに少量を入れたものを親切に販売しているものだから有難い。実際に試してみないとフィーリングが合うか合わないのか?は、人間の相性と同じく分からない。

 香りは、その時々の精神状態で変化することを知る。

 香水なんてよく知らずに過ごしていた若い頃。仕事で、某メゾンの名品と呼ばれるものを頂いたことがある。大人の香り。未熟な女性には似合わない香り。ビジュアル的にも素敵だったけど、わたしには大人過ぎて、その良さが全く理解出来なかった。今でも、香水を手にする時には脳裏に呼び覚ます記憶のひとつ。いつか、きっと。そろそろかな…いや、まだ…もう少し。結局、ちょっと年上の先輩にゆずりました。(そんなこと言って、生意気にジーンズでdiorのpoisonを愛用してました。濃厚だけどキレがある)

 その人、その人、個人で同じ香水を使っても"同じじゃなくて違う"という不思議。生き物って不思議。

 で、新たな香りに戻る。実は香水の前に、その香りのハンドソープを知って、洗面台の前で暫し沈黙。うっとり心地良い香りが空間を包む。これは一目惚れだわ。
 検索してみたら、エルメス。(エルメスのシルバーとか皮のアクセサリーは好き)そうか香水はノータッチだった。やられた。何となく、自分好みというより、もっと落ち着いた年配者向けなんじゃないか?という先入観が邪魔していた。

 エネルギー感じる魅惑な赤いカラー。

 お試しを取り寄せて、もう一度、確認。
夜眠る前に、パジャマと手首にシュッと。
リラックスした五感を浸し切りながら、深い闇へ意識を失う幸せ。クンクンと犬みたいに。

 コロンだから、軽さもあって良き。


 コロンエルメスオードゥルバーブエカルラット。近いうちにブティックへ行ってみよう。

 さあ、新たな香りは、どんな場所を手繰り寄せて、この先で、どんな「プルースト効果」を巻き起こしてくれるのだろう?

クリスピーで酸味のあるルバーブのさわやかさを、ホワイトムスクがやさしく包みます。

香りのエモーション: フレッシュ、デリケート
主な素材: ルバーブ、ランタナ、ムスク
(商品紹介より引用)



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