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2022ー23 プレミアリーグ 第25節 トッテナムvsチェルシー 備忘録記事

トッテナム2-0チェルシー

得点者(TOT)
46' 4オリヴァー・スキップ
82' 10ハリー・ケイン

得点者(CHE)
なし

両チームのフォーメーション

ハイライト

 前節ウェストハムに勝利したトッテナム。今節は再びホームでのロンドンダービーとなる。相手はこの冬に大型補強を慣行するも、難しいシーズンを過ごしているチェルシーである。

 前回対戦はトッテナムが2度追い付いて引き分け。両指揮官が試合中に煽り合い、試合後にはコンテ、トゥヘル共にレッドカードを貰うなど因縁が残る試合となった。

 しかし、コンテは療養のためイタリアに帰国。トゥヘルはシーズン途中に解任されてしまっている。トゥヘルの代わりにブライトンから引き抜かれたグレアム・ポッターがチームの再建を図ってるが、なかなか上手く行ってない様子だ。

 ということでここからが試合の振り返り。トッテナムは前節と同じ11人を採用。対するチェルシーは前節のサウサンプトン戦から6人スタメン変更して試合に臨んだ。

 試合は、両チーム共ボールを握り合う入りとなったが、良い形で前進ができていたのはホームのトッテナムだった。チェルシーの4-2-3-1っぽいプレスに対し、トッテナムは中盤まで降りてくるケインにボールを収めつつ、そこを起点として前進を狙った。

 前回対戦はこの降りてくるケインに対しチアゴ シウバがタイトなマークで自由にさせなかったが、この試合は両CHでケインを監視する形。ケインであればエンソを背負えるため、まずはここを起点に出来ていた。

 そこからケインを経由し、迫力を持って飛び出して行く両WBをビルドアップの出口にして一気にチェルシーゴール前へと押し込んで行く。この両ワイドの裏を取る形は良かったし、エメルソンもここのオフ・ザ・ボールの動きが解消されつつあるなと感じた。

 それに対しチェルシーはマークの付き方を変更。ツィエクが高い位置を取るデイビスを監視することで5バック気味に守る。これはこの間のレスターっぽい守り方である。

 しかし、デイビスがツィエクを引っ張ることでラングレのスペースを確保できる。そこがトッテナムにとっては大きかった。ラングレを出口とすることで、攻撃は滞りなく進められていたし、そこからケインに差して右サイドのエメルソンへ繋げる形は何度も見られた。

 一応この上がるラングレの担当をロフタス=チークが任されていたが、トッテナムのCHの片方と2人監視しなければいけなかったため、このハードタスクを遂行することが出来ず。

 ここでチェルシーの中盤4枚がフィルタリングの機能を果たせなかったのも大きい。同サイドに圧縮してもそこで捕まえきれず、空いたスペースに侵入してくるトッテナムの両CHを捕まえられず、少ないタッチ数で攻略されてしまっていた。

 それに加え守備の要であるチアゴ シウバは前半の序盤で負傷交代したのも大きかったはずだ。

 対するチェルシーの2CBとGKをビルドアップ隊にしつつ、そこにCHが関わって前進を狙うという感じ。そして押し込んでからはこの冬に加入したエンソ フェルナンデスがアンカーのような振る舞いを見せていた。

 ただ押し込んでからの崩しの形がイマイチ。同サイドで三角形を形成しボールを回しつつ旋回するが、トッテナムDFを動かすことは出来なかった。それがダメならエンソに託してDFラインの背後をタッチダウンパスで狙う!というスタンスだが、その形一辺倒でなかなかシュートチャンスを作れなかった。

 前半をスコアレスのまま迎えた後半。キックオフと同時にダイアーがボールを蹴り出すと、これにデイビスが競り勝ち、セカンドボールを拾ったリシャルリソン→クルゼフスキと繋いで大外を駆け上がったエメルソンがシュートを放つ。

 これをGKのケパに防がれた後、エンソが慌てて前に蹴り出すがスキップがインターセプトでボールを奪うとそのままアウトサイドにかけた強烈なシュートを叩き込んでネットを揺らした。

 後半開始早々幸先の良い先制点を奪うとそこからは一気にトッテナムペース。チェルシーの保持に対して5-4-1のブロックを組みながら守って、そこからカウンターで一気に前に出て行く。高い位置で奪われてもカウンタープレスで即時奪回し、自分たちのリズムで試合を進めることが出来ていた。

 チェルシーからしてみればネガトラの部分で穴を作る機会が多め。特に落ちるケインや、空いたスペースに顔を出してボールを受けるスキップを捕まえられなかったのは大きかったように感じる。

 その後もチェルシーは選手を交代しながら再起を狙うが同点ゴールは遠く。後半ほぼ唯一の決定機だったハフェルツの抜け出しも、GKフォースターに防がれている。

 試合終盤にはオーバメヤンとムドリクの投入を準備するが、その直後のコーナーキックからケインが2点目となるゴールをあげた。

 結局この2点目がこの試合の決着を付けた形となり、トッテナムは新スタジアムで初めてチェルシー相手から勝利を収めた。

雑感

 ようやくトッテナム・ホットスパー・スタジアムでチェルシー相手に勝利を収めることが出来た。更にここに来て連勝と、確実に上位陣に詰め寄ることが出来ている。

 この試合はトッテナムがどうというよりもチェルシーが心配だった印象。攻撃の形もあまり整備されてなかったし、プレッシングやネガトラといった部分もかなり怪しかった。

 トッテナムとしては強気にプレー出来ていたし、自分たちが思うようにゲームをコントロールできたはずだろう。

 これで今シーズンチェルシーには負け無し。更にビック6相手に2勝目を挙げた。残る直接対決も勝利し、トップ4入りを目指していきたいところだ。

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今回はおやすみ


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