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Withコロナ時代の「介護×リモート」の可能性を探る(4月編)。オンライン面会の準備を進めてみた

こんにちは! あきた創生マネジメント代表の阿波野升壱です。

先月紹介した「Zoomを活用した利用者様の傾聴」の記事が、ありがたいことに大きな反響がありました。noteやTwitterでコメントをいただいたり、取材をしていただいたりと、新たな出会いが生まれて嬉しく思っています。

その一方で、秋田県でも「新型コロナウイルス(COVID-19)」の影響が日に日に強まってきました(毎年に行われる「竿灯祭り」も中止になりました)。介護業界では「通所型」を中心に883の施設が4月21日時点で休業しており、弊社もこれからさまざまな覚悟と決断が迫られる可能性が出てくるかもしれません。心が折れそうなときもありますが、悲観してばかりもいられない。4月も「介護×リモート」の可能性を探ってみることにしました。

リモート面会を進めるうえで工夫・配慮したこと

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(▲リモート面会の様子。個人情報の関係上、一部加工しています)

今回準備を進めてみたのは、リモート傾聴に続いて「リモート面会」です。

新型コロナウイルス観戦者の拡大を受けて、弊社でも4月2日以降、基本的には面会をお断りさせてもらっています。ただ、いつまで続くか分からない状況で、面会をすべて抑制してしまうことは、利用者様と家族様にとって精神的に辛いと思います。

私たちができることは何か――。スタッフと一緒に考えて、オンライン面会の準備を進めることにしました。具体的には、施設内でのフローを決め、こちらのページにある「お知らせ」を家族様にお送りしました。弊社のZoomアカウントを活用するので、家族様はインターネット環境とカメラ付きのPCかスマートフォンがあれば、費用もかかりません。

自宅にインターネット環境がなかった場合、直接会うことはできませんが、施設の入り口近くにリモート面会の専用スペースを作って対応しました。

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(▲施設入り口近くに設けたリモート面会専用のスペースです)

Withコロナ時代、何が必要かを考え、動いていこう

リモート面会の実施はまだ少ないですが、利用者様のZoomでの会話に対する抵抗感をなくすため、スタッフが主導してある試みも進めてくれました。

休みのスタッフに協力してもらい、利用者様がお昼ご飯を食べるとき、桜の花びら作りをしているときにZoomを通して話相手となってもらいました。

利用者様は「知っている人がここ(PC)の中さいる!」と驚かれながらも、楽しく手を動かしていたそう。今回は休みのスタッフに協力してもらいましたが、徐々にノウハウを貯めていき、外部の協力者などにお願いできれば、現場スタッフの負担軽減につながり、より一層利用者様へのケアに集中することができるかもしれません。何より、スタッフが「オンライン×介護」の可能性を感じて、こうした取り組みを主導してくれたことが嬉しいです。

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(▲桜の花びら作りの様子)

緊急事態宣言の対象が全国に広がり、先の見えない不安がつきまといます。お金のこと、マスクなどの物資…感染拡大が進めば、介護サービスの継続が難しくなることも想定されます。

「早く終息してほしい」思いはありつつ、ワクチンが実用化するまでは時間がかかりそうですし、地方は遅れてコロナショックの影響を受けることが予想されます。数年はコロナと共に生きる「Withコロナ」時代と思い、何が必要かを考え動くことが、これからの未来を創るために必要となるでしょう。

その中でも、いつも利用している「Sketter」が展開した「介護施設にマスクを届けるプロジェクト」を通して、多くのマスクを施設に届けていただくなど、未来の可能性を信じて一緒に歩んでくれる仲間や寄付をしてくださった方がいることが日々の励みになっています。

先日、秋田にもようやく桜が咲きました。これからも1日1日を大切に、今あるものに感謝をしながら頑張っていきたいと思います! 

今回の記事を読んで、 今後何か一緒に取り組んでみたいと思ってくださった方、また取材や採用に関する問い合わせは、私のTwitterかメールアドレス(rin.sousei.saiyo[アット]gmail.com)までご連絡いただけると嬉しいです。

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