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左の店舗は50円、右の店舗は100円、同じサービスなのに成り立つわけ

私が初めてアルバイトしたのは大型の複合アミューズメント施設でした。
その店舗の提供サービス構成としては、こんな感じです。
・ビデオゲーム4割
・メダルゲーム3割
・カラオケ2割
・ビリヤード1割

そして、その店舗のすぐ隣には激安を売りにしたゲームセンターがありました。
そちらの店舗の提供サービス構成は、こんな感じです。
・ビデオゲーム7割
・メダルゲーム3割

店舗規模でいうと私が勤めていた店舗がライバル店より3倍ほど大きく、利用者の年齢層はライバル店が少し若めといった感じです。
当時はゲームセンター全盛期で、ビデオゲームコーナーにある格闘対戦ゲームが特に人気を集めていました。
今でこそオンラインで気軽に対戦できますが、当時はそこでしか対戦できないという状況もあって、多くの若者が小銭を片手に日々集まっていたんです。

念のため、当時の格闘ゲームを知らない人向けに補足しておきます。
一般的な店舗を例にすると、格闘ゲームを一回プレイするのに必要なお金は100円です。
そして、CPUと言われるコンピューターを相手に戦いながら、クリアを目指すのがゲームの目的になります。
途中で負けるとプレイ終了となり、100円を入れてコンテニュー(再戦)するか、最初のステージから遊び直すかを選ぶ形となります。

ここからが面白いところなんですが、人対CPUではなく、人対人の対人戦も可能になっているんですよね。
つまり、お互いに100円を出し合って、どちらが強いかを競うことになります。
その勝負に勝った人は相手が再戦してこないと、CPUとの戦いに戻るのですが、ゲームに自信がある人が新たな挑戦者として現れたりするんです。
負けない人は100円でずっと遊べますし、負ける人はどんどんお金が無くなる、そんな仕組みです。

となると、気になるのは1プレイの料金ですよね。
私のアルバイト先は1プレイ100円。
そして、ライバル店は1プレイ50円です。

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