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まとめて買うと安くなるんですか?

クライアント企業の購買部門の皆さんとコストダウンの話しをすると、ほぼ間違いなく出てくるのが「ボリュームディスカウント」という言葉。
ボリュームディスカウントとは「たくさん買うから安くしてね」という、コストダウンの手法の一つです。

気をつけないといけないのは、どんな部品や材料、製品でも、一度にたくさん買えば安くなるわけじゃないということ。

ところで、あなたは、何故たくさん買うと安くなるのか知っていますか。

「お得意様だから」
「たくさん買ってくれるんだからオマケしてくれるんだよね」
なんて思われるかもしれませんが、実は違うんです。

製造業では一般的にモノを作るときに、同じモノを一度にまとめて作る方が効率よく作れるから、その“効率のいい”分を安くできるはずという考え方なんです。

ところが、必ずしもそうだとは言えないのです。
企業によっては、一つ一つ作ってもまとめて作っても、効率が変わらない作り方をしている企業もあります。また、もともとまとめて作っていて、一つ一つ売っている企業もあります。

そうなると、「ボリュームディスカウント」してもらおうとしても、本来はできないはずです。

もし無理やり安くしてしまったら、その企業の利益を損なうことになり、企業の関係性が悪くなる可能性もある。

だから、安く買いたいのであれば、安易に当たり前のように「ボリュームディスカウント」ができると思わず、サプライヤーの内情を知り、合理的にコストダウンができる方法を見つけましょう。

そうすれば、もっともっといい方法が見つかりますよ!


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