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お肉と生活習慣病リスクの関係について

 11月29日は 「いい(11)」 と 「肉(29)」 の語呂合わせが由来の 「いい肉の日」 です。毎月の 「肉の日」 の中でも、やはり11月は特別感があります。精肉売り場のPOPも一段と華やかになりました。ここでお客様をウォッチングすると、真剣な品定めの方、ほほが緩んでいる方、皆それぞれにハッピーそうです。 「焼肉にしようか、ステーキにしようか!」 お肉の話が尽きません。
 今回はお肉に関する健康情報をお届けします。


〔1〕 お肉の摂取と生活習慣病の発症リスクについて

 日本人の食事が西洋化するにつれ、大腸がんが増えてきたといわれます。これに関連して、日本の中高齢者約8万人を追跡調査したコホート研究があります(*1)。お肉(牛・豚)の摂取量に応じて5つのグループに分けると、摂取量が一番多いグループは一番少ないグループと比べて結腸がんの発症リスクが男性27 %、女性48 %、高くなっていました(図1)。  
 また、9つの論文を統合したメタアナリシスによると、加工肉(ハム、ソーセージ、ベーコンなど)の摂取量が多くなるほど全死亡率、動脈硬化による死亡率、がんによる死亡率がいずれも上昇する傾向がみられました(*2)。

【参考情報】
(*1)Takachi R, et al. (2011). Japan Public Health Center-Based Prospective Study Group. Red meat intake may increase the risk of colon cancer in Japanese, a population with relatively low red meat consumption. Asia Pac J Clin Nutr. 20(4), 603-612.

(*2)Wang X, et al. (2016). Red and processed meat consumption and mortality. dose-response meta-analysis of prospective cohort studies. Public Health Nutr. 19(5), 893-905.

図1 お肉(牛・豚)の摂取量と結腸がんの発症リスク

〔2〕 お肉のたんぱく質について

 EPAやDHAなど、お魚に含まれている栄養素が注目を集めていますので、お魚がよくて、お肉がダメという印象があるかもしれません。確かにお魚に含まれている油は、動脈硬化を予防し老化を防ぐ効果が期待されます。ここで、見逃してはいけないのは、食材に含まれるたんぱく質の量です。
 お肉に含まれているたんぱく質は、部位によって多少異なりますが30~40%です。例えば、すき焼き用の牛肉300 gなら、たんぱく質を90 gとれることになります。もちろんお魚にもたんぱく質が含まれていますが、アジ1匹(170 g)を塩焼きにした場合、食べられる部分はわずか50 gであり、たんぱく質はその28%ですから、14 gしかとれません。
 「日本人の食事摂取基準(厚生労働省)」 によると、たんぱく質の摂取推奨量は男性60 g/日、女性50 g/日です。すき焼きのお肉なら十分とれることになりますが、アジだと4匹も食べなければなりません。たんぱく質が多くて簡単にとれるお肉は、ぜひ食卓に載せたい・・・。そこで、お魚とお肉を1日おきにとることをお勧めします。これなら毎日の食事で、たんばく質も、老化予防効果の高いお魚の成分も、無理なく十分にとることができます。

【参考情報】 白澤卓二(2010) 『100歳までボケない101の方法 脳とこころのアンチエイジング』 文藝春秋.

〔3〕 食生活のアンバランスを補う機能性食品素材について

 人それぞれの嗜好や事情があり、理想的な食生活が難しい場合があります。このようなとき健康成分を手軽に補えるサプリメントが有効です。生活習慣病の発症リスクを低減する可能性がある機能性食品素材をご紹介します。次の ▶ 印のリンクから弊社のホームページをご参照ください。

(1)ポリフェノールが豊富な素材
 ① 
▶ ブルーベリー葉エキス末
 
200以上あるブルーベリーの品種から、特に高い機能性のある品種を選定し、葉の収穫を目的に栽培して原料に使用しています。当素材による脂肪蓄積抑制、肝障害抑制、血糖値上昇抑制、血圧上昇抑制、がん細胞増殖抑制の各効果を確認しました。

  ② ▶ グァバフェノン
 
中央アメリカ原産のフルーツ 「グァバ」 は、葉にも多くのポリフェノールを含んでいます。弊社はグァバの葉からポリフェノールを抽出し粉末化することに成功しました。当素材による血糖値上昇抑制などの効果を確認しました。

(2)伝統的に利用されている機能性食品素材
 ① 
▶ UKOGIN(エゾウコギエキス末)
 世界四大ニンジンのひとつ 「エゾウコギ」 の抽出エキスを使いやすい粉末にしました。当素材は体内の 「代謝マスタースイッチ」 と 「肥満抑制スイッチ」 をONにして、ダイエットに役立つ効果があることがわかりました。

 ② ▶ ギムネマシルベスタエキス末ーH
 東南アジアに自生する 「ギムネマシルベスタ」 の葉に含まれるギムネマ酸には、腸管における糖の吸収抑制作用があることが知られており、古くから糖尿病の治療に用いられてきました。

 ③ ▶ BZノニ果汁粉末
 古くから健康飲料として親しまれており、血糖値サポート、血圧サポート、免疫賦活、美容に効果があるといわれています。

 ④ ▶ カオバン茶エキス末
 中国では2000年以上も前から宮廷への献上茶とされてきました。カオバン茶に含まれるウルソール酸は動脈硬化の初期病変であるマクロファージの泡沫化を抑制することが報告されています。マウスを用いた試験により、カオバン茶エキス末の濃度依存的に動脈硬化病変部位が改善されることを確認しました(図2)。動脈硬化リスクの低減が期待されます。

図2 カオバン茶エキス末によるマウスの動脈硬化病変部位の改善効果

(3)オメガ3系 多価不飽和脂肪酸
 <効果>
 
動脈硬化や血栓を防ぐ、LDLコレステロールを減らす、血圧を下げるなど、さまざまな作用があります。ただし、非常に酸化しやすいため、有効に摂取するためには工夫が必要です。

 【参考情報】 「不飽和脂肪酸」 『e- ヘルスネット』 厚生労働省.

 ① ▶ EPA70 BAPT
 ② 
▶ DHA70 BAPT
 
「BAPT(バプト)」とは、 「Bizen Antioxidant Processing Technology」 の略称であり、弊社独自の高度脱臭抗酸化技術です。業界トップクラスの高濃度と安定性を実現しました。また、天然原料由来の不純物を極限まで除去しました。必要な成分を安全に摂取することができます。

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