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ワインの勉強~フランス編③:ブルゴーニュ地方・ボージョレ地方 その3 Cote de Nuits & Haute-Cotes de Nuits 村名A.O.C.①~④

ブルゴーニュ地方の続き、今回は、コート・ド・ニュイ地区です。この地区は「黄金丘陵」と呼ばれているだけあって、つまりは特級畑も多く、覚えることが多くて大変。

教本によると、
原則として、赤はピノ・ノワール、白はシャルドネ
だが、ブレンドもあるよ、とのこと。

地方名A.O.C.は4つ
村名A.O.C.が9つ
そこに1級畑(プルミエ・クリュ)と特級畑(グラン・クリュ)が入ってくるので、覚えることが細かくなってきます。グラン・クリュは例によって畑の場所まで覚えなければならないものがあり、厄介ですね。

とりあえず、地方名A.O.C.から抑えていきましょう。

【地方名A.O.C.】
・Bourgogne Montrecul(赤、ロゼ、白)
・Bourgogne Le Chapitre(赤、ロゼ、白)
・Bourgogne Haute-Cotes de Nuits(赤、ロゼ、白)
これらは、Bourgogne と名のつく他のエリアの地方名A.O.C.、あるいは、村名A.O.C.と混ぜられて出題されるようです。出題内容は、作られるワインの種類。この3つはすべて(赤、ロゼ、白)というところがポイントになります。

【村名A.O.C.】9つ
① Cote de Nuits-Villages(赤・白)
 その名の通り、村名なのに広い名称になっていて、広域の村名A.O.C.という厄介なもの。独自の村名A.O.C.を持たない村々と、なぜか、Fixin(フィサン)を加えたもの、らしいです。上の地方名A.O.C.と比較して、ロゼがダメ、と覚えておきます。

とここで、村の位置関係を把握しておきます。北から順番に並べなさい、なんて問題も出ているようです。

北から順番に、
Marsannay(マルサネ)(赤、ロゼ、白)*特級畑も一級畑もなし
Fixin(フィサン)(赤、白)*特級畑なし
Gevrey-Chambertin(ジュヴレ・シャンベルタン)(赤)★
Morey-Saint-Denis(モレ・サン・ドニ)(赤、白)★
Chambolle-Musigny(シャンポール・ミュジニー)(赤)★
Vougeot(ヴージョ)(赤、白)★
Vosne-Romanee(ヴォーヌ・ロマネ)(赤)★
Nuits-Saint-Georges(ニュイ・サン・ジョルジュ)(赤、白)*特級畑なし
となっています。

こんなんで覚えられるかわかりませんが、頭文字を取って、
M - F - GC - MSD - CM - V -VR - NSG
とすると、なんとなく同じ頭文字のものを混同しないで選択肢を選べそうです。

並べてみると不思議ですね。最初の Marsannayのみが(赤、ロゼ、白)となっていてロゼが可能、その後は、赤白と赤が交互になっています。
④~⑧に特級畑があり、これが厄介ですね。これらの場所では、一級畑も出題される可能性があり、さらに厄介なことになっています。

④ Gevrey-Chambertin(ジュヴレ・シャンベルタン)(赤)★
 
最重要産地だけあって、覚えることも多いです。ブルゴーニュ史上、最も古いシャンベルタン・クロ・ド・ベーズは、630年、ベーズ修道会によってひらかれたそうです。
 一級畑は26区画。そのうち代表的なものとして10が教本に紹介されています(多いよ)。
 Champeaux
 Combe au Moine
 Les Cazetiers
 Clos Saint-Jacques
 Estournelles-Saint-Jacques
 Lavaux-Saint-Jacques
 Clos des Varoilles
 Les Corbeaux
 Petite Chapelle
 Aux Combottes
覚えられる気がしないw

しかし、実際、
「下記の中からジュヴレ・シャンベルタンのプルミエ・クリュを選べ」という問題が出ているようです。
まずはこちら。
1. Les Amoureuses(シャンポール・ミュジニー)
2. Clos Saint-Jacques(ジュヴレ・シャンベルタン)
3. Le Clos Blanc(ウージョ)
4. Aux Malconsorts(ヴォーヌ・ロマネ)
こちらは、とりあえず、Saint-Jacques(ホタテ貝の意味らしい)が出たら、ジュヴレ・シャンベルタン、とあたりをつけるしかなさそうです。(実は、別地区にもSaint-Jacquesのつく一級畑がありますが…。)

もう一問。
1. Les Cazetiers(ジュヴレ・シャンベルタン)
2. Cros Parantoux(ヴォーヌ・ロマネ)
3. Les Amoureuses(シャンポール・ミュジニー)
4. Les Saint-Georges(ニュイ・サン・ジョルジュ)
これは覚えてないと無理w
ちょっとこれはもう、どうすればいいのかわかりませんね。

【Gevrey-Chambertin の特級畑A.O.C.】9つ(=数も問題に出てます)
・Ruchottes-Chambertin(赤)
・Mazis-Chambertin(赤)
・Chambertin Clos-de-Baze(赤)
・Chambertin(赤)
・Latricielle-Chambertin(赤)
・Chapelle-Chambertin(赤)
・Griotte-Chambertin(赤)
・Charmes-Chambertin(赤)
・Mazoyeres-Chambertin(赤)

ここで、教本に意味不明な表記があります。

9つの筆頭はシャンベルタンと、ブルゴーニュ史上最も古い銘醸畑のシャンベルタン・クロ・ド・ベーズ。後者は前者を名乗ることもできるが、その逆はできない。同じように、マゾワイエール・シャンベルタンはシャルム・シャンベルタンを名乗れるが、その逆は不可である。

P.595より

同じように、とは?
どういうこと?
まったくわからないので、ググってみました。

1937年にA.O.C.に認定されたマゾワイエール・シャンベルタンはピノ・ノワールから造られる赤ワインです。
マゾワイエール・シャンベルタンの畑のブドウから生まれるワインは北に隣接するA.O.C.シャルム・シャンベルタンを名乗ることができます。そのため、マゾワイエール・シャンベルタンのブドウを使用するたいていの生産者は知名度がより高いシャルム・シャンベルタンの名前でワインをリリースしています。

https://www.enoteca.co.jp/article/archives/20230802153955982/

うん。わからないけど、なんか特殊ルールがあるみたい。
そういうもんなんだね、ということで、理解するのを止めましょう。

ちなみにこのエノテカさんのサイトには、より細かい畑の違いなども書かれています。

グラン・クリュもので5~7万、プルミエ・クリュもので1.5~3万、村名もので1~2万、という価格がついています。まあ、なんか悪いことでもしない限り、口にする機会はないでしょうねw(今のところ、この金額出して飲みたいという気もしません。だったら、他のことにお金を使いたいw)

ということで、試験対策的には、グラン・クリュの地図問題が出ますので、抑えておきましょう。とりあえずこの際、Chambertin はウザいので、C と省略してみます。

ジュヴレ・シャンベルタンのグラン・クリュ

こちらの地図の覚え方ですが、まず、その名もずばり、Chambertinの場所は覚えてしまいます。その右側が、ブルゴーニュ史上最も古い銘醸畑のシャンベルタン・クロ・ド・ベーズ。意外に広いですね。

ややこしいのはシャルムとシャペルですね。マジとマゾワイエもややこしい。ただ、先ほどの、シャルムとマゾワイエの関係を覚えれば、この違いもクリアできそうです。

位置関係で言えば、

 LC   C  CCB RC/MC
MC CC GC CC

こんな感じですかね?

問題としては、ここは何、というシンプルな問題の他、CCB、GC、CCが接しているよ、という謎問題、マゾワイエがシャルムも名乗れるよ、という問題が出ているようで、地図で場所さえ覚えてしまえば、グラン・クリュの問題は解けそうです。

ということで、プルミエ・クリュを覚えなければならないの?という課題を残しつつ、今日のところはここまでとして、次に続きます。

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