市井カッパ

河童の目線で人世を読み解く

市井カッパ

河童の目線で人世を読み解く

マガジン

  • EMSi Fellow Community Magazine

    • 328本

    EMSi(Essential Management Science institute)Fellow Communityの皆さんの記事を集めました。 EMSi Fellowとは、EMS(Essential Management School)本質行動学基礎原理コースなどの修了生のCommunityです。 多様な人、多様な考え、多様な日々、多様なビジネス、多様なアートが雑多に、ごった煮していく、本質追求マガジンです。

最近の記事

プロのコーチとして心理学を学ぶ必要があるホントウの理由

さて、今日は宣伝と言いますか、PRのために投稿しています。5月から始まる下記の講座の紹介になります。 こちらは、ナカニシヤ出版『コーチング心理学概論』をテキストとした、大学の講義風の講座になっており、編著者はもちろん、執筆者が複数、登壇する連続講座です。 ちなみにテキストはこちら。 さて、私も本名で編著者に名前を連ねていますが、そもそも私は社会学部出身で、どちらかと言えば心理学系の学問を習得していたわけではありません。しかし、プロのコーチとして仕事をしていく中で、どうし

    • 「書店振興プロジェクト」について思ったこと

       SNSで回ってきたこの記事を「なんか、いろいろ感覚がズレているような気がする」というコメントをつけてシェアしたところ、知人から「ズレているというのは、どういう意味ですか?」ということを問われて、確かに、なんでズレを感じたのかな、と自分でも気になりました。  そこで今回は、このとき感じた「ズレ」の正体を探ってみよう、と思いたち、以下、この記事を引用しながら読み進めていこうと思います。  経済産業省なんだ、とまず思いました。ということは、目的は経済的な側面にある、ということ

      • 「ゆうべはお楽しみでしたね」は不適切か?

        なんだか人生に疲れたのか、夢や希望を失ったのか、なんだか、急に、最初のドラクエがやりたくなり、やってみました。いわゆるドラクエ1という奴です。ちなみにプレイ時間は6時間くらいかな? 主人公の最終目的は、竜王を倒し、世界に平和をもたらす、というものです。 しかし、その依頼をしてきた王様の一人娘、ローラ姫がまもの達にさらわれてしまっていたようです。私事については仕事に持ち込まない。なんという立派な王様でしょうか! 国民からも心配されるローラ姫…。愛されていますね。 ゲーム

        • ChatGPTにコーチングのマッチングサービス開発について相談してみた

          はい。単なる記録、業務日誌みたいなものです。 最近、このnoteでも書いた「聞け、話すなの経営」を実践しようと思って、意見を言ってくださる方のお話を聴くようにしています。 で、その中で出てきた話で、コーチとクライアントのマッチングにAIを活用したサービスなんて、すぐできるのではないか、という話があって、すごくひっかかっています。 実は、コロナ前の2020年頃、AIを使ったコーチングの研究開発がしたいなーと思って、大学院受験も検討したことがあります。日本でそれが研究できる

        プロのコーチとして心理学を学ぶ必要があるホントウの理由

        マガジン

        • EMSi Fellow Community Magazine
          328本

        記事

          マネージャー研修設計者に意識して欲しいこと~ドラッカー『現代の経営』から

          マネージャー候補者への企業研修の資料を作成していて、ちょっと気づいてしまったことがあったので記録しておきます。 ドラッカーの『現代の経営』に、「明日の経営管理者の育成」という小見出しの部分があります。経営管理者というのは、マネージャーを訳したものですから、これすなわち、マネージャー研修の要諦だとドラッカーが考えていたことだと思います。 引用します。 一部、「それどころか」の流れがわかりにくいですね。原著からこの部分を引用してみます。 「それどころか」は、Indeed

          マネージャー研修設計者に意識して欲しいこと~ドラッカー『現代の経営』から

          聞け、話すな、の経営

          最近、会議に懐疑的である。 会議懐疑論者である。(←半分、言ってみたかっただけ。) さて、そんな会議嫌いも相まって、自分の頭の中でキーワード的に鳴り響いているのが、このタイトルの言葉。もう、商標でも取ろうかしらん、レベルで響いている。 元ネタが何かと言えば、ドラッカーの『経営者の条件』。 しかも、本文というよりは前書きみたいなところ。序章の最後の部分である。 引用してみる。 最後の部分、原著では何と言っているのか。調べてみた。 話すな、とは言ってないw 話すなら、

          聞け、話すな、の経営

          昭和のおっさんから抜け出し、仕事の生産性を上げる仕事の考え方

          先日、クライアントさんの話を聴いていて、昭和の人というのは本当に仕事を長時間することがいいことだという価値観が染みついていて、残業だの休日出勤を誇らしげに語るけど、最近の若者は合理的だから、それを見ながら批判的なことを言って逆らいはしないけど、自分はああはなりたくないって思っているだろうねーという話になりました。 みんなが不必要だと思っていたけれども、年配の方がずっとやってきた会議があって、その方が退職された途端、無くしましょう、という話で合意が取れたそうなので、こういうこ

          昭和のおっさんから抜け出し、仕事の生産性を上げる仕事の考え方

          夏目漱石『草枕』の冒頭をデザイン思考に当てはめて会議で活かしてみる方法をブレイク取りながら考えてみた

          すいません。ワンチャンの思いつきなので、長いタイトルです。 昨日、ミーティングでブレストをしていて、あ、これは話が行き詰まるな、と思ったので、一度、流れを止めたのですが、自分がどうしてそう思ったのかがよくわからなかったので、ちょっと考えてみました。 で、ちょっと思いついたのが、夏目漱石の『草枕』の冒頭の文章でした。世の中には冒頭部分がサイコーという小説はいくらもありますが、この冒頭は、日本冒頭文学大賞という賞があったらおそらく優勝に近いと思っているくらい尊敬している文章で

          夏目漱石『草枕』の冒頭をデザイン思考に当てはめて会議で活かしてみる方法をブレイク取りながら考えてみた

          非営利組織の経営の本質⑥:ドラッカー『非営利組織の経営』原著を目次だけでさっと読む

          非営利組織の経営に関する書籍や論文を探していますが、法律や会計などの制度、歴史や意義、みたいなものは発見できるんですが、「良い非営利組織の経営とは?」についてのものはほとんどないですね。この春に2本、私が書いたものが刊行されますが、この分野って語りにくいのかしら? 実際、ソーシャルセクターの皆様を見ていると、とても頑張っていらっしゃっていて、成功されていると傍から見られている組織でも、常に試行錯誤で努力されていらっしゃいます。ということで、あまり実践の場から「こうすれば成功

          非営利組織の経営の本質⑥:ドラッカー『非営利組織の経営』原著を目次だけでさっと読む

          非営利組織の経営の本質⑤:なぜ非営利組織の経営を学ぶのか?

          ひょんなことから非営利組織の経営について、大学生のための授業を持つことになり、ちょっと悩んでいます。 大学生といえば、若い。 その若い、貴重な時間を使ってもらうのに、それに見合う価値が提供できるのだろうか、と。 そして、提供できるとしたら、どんな価値だろうか、と。 ということで、大学生ではないけど、この前まで大学生だった方にヒヤリングしてみたところ、大学生は授業に何も期待していない、という返事が返ってきました。まあ、自分もそうだったよな。 とはいえ、それではモチベー

          非営利組織の経営の本質⑤:なぜ非営利組織の経営を学ぶのか?

          ワインの勉強~フランス編③:ブルゴーニュ地方・ボージョレ地方 その3 Cote de Nuits & Haute-Cotes de Nuits 村名A.O.C.①~④

          ブルゴーニュ地方の続き、今回は、コート・ド・ニュイ地区です。この地区は「黄金丘陵」と呼ばれているだけあって、つまりは特級畑も多く、覚えることが多くて大変。 教本によると、 原則として、赤はピノ・ノワール、白はシャルドネ だが、ブレンドもあるよ、とのこと。 地方名A.O.C.は4つ 村名A.O.C.が9つ そこに1級畑(プルミエ・クリュ)と特級畑(グラン・クリュ)が入ってくるので、覚えることが細かくなってきます。グラン・クリュは例によって畑の場所まで覚えなければならないもの

          ワインの勉強~フランス編③:ブルゴーニュ地方・ボージョレ地方 その3 Cote de Nuits & Haute-Cotes de Nuits 村名A.O.C.①~④

          ワインの勉強~フランス編③:ブルゴーニュ地方・ボージョレ地方 その2 Chablis & Grand Auxerrols

          では、ブルゴーニュ地方を北から制圧していきましょう。まずは、シャンパーニュ地方の最も南、グラン・クリュがひとつもなかったCote de Bar(しつこい?)のすぐ南、シャブリ&グラン・オーセロワ地区です。 その名の通り、シャブリ地区とグラン・オーセロワ地区に分けて見ていきます。 シャブリ地区 土壌:キンメリッジアンの泥灰土、またはチトニアンの石灰質土壌 *こんなキーワードで、どの地区でしょう?という問題も出るようです。細かすぎますね。 河川:スラン川 【村名A.O.C

          ワインの勉強~フランス編③:ブルゴーニュ地方・ボージョレ地方 その2 Chablis & Grand Auxerrols

          日本式経営腐敗論③日本の大企業はいつから儲けられなくなったのか?(1960年~2000年)

          この辺になってくると、私がよく研修の機会などでお伝えしていることになりますので、さくさく話を進めていきたいと思います。 このお話を紹介するのに、いつも引用させていただいているのが、三品和広先生の『戦略』シリーズです。特に、『戦略不全の論理』(2004)で書かれているお話を紹介します。 戦略不全、という言葉の馴染みがないかと思いますが、これは戦略の良し悪しということよりは、戦略が成果を出しているのか、というところに着目したものです。 要するに、戦略がうまくいってれば結果と

          日本式経営腐敗論③日本の大企業はいつから儲けられなくなったのか?(1960年~2000年)

          非営利組織の経営の本質④:マーケティングって何?

          2024年01月25日のリリースで、公益財団法人日本マーケティング協会が、34年振りにマーケティングの定義を見直した、とありました。 リリース本文はこちら とりあえず引用してみましょう。 では、34年前はどうだったのか、というと、こちらも記載がありましたので引用しておきましょう。 この変更の背景と言いますか、思想的な影響を与えているのは、やはり生けるマーケティングのグル、フィリップ・コトラーさんではないかと思います。 コトラーさんは昔からずっとマーケティングの研究を

          非営利組織の経営の本質④:マーケティングって何?

          ワインの勉強~フランス編③:ブルゴーニュ地方・ボージョレ地方 その1

          さて、ちょっと間が空いてしまいました。いよいよ難敵、ブルゴーニュ地方アルザス地方・ボージョレ地方編です。正直、現状、この分野で点が取れるとしたら、ブドウ品種のガメイくらい、という何もわからない状態です。 とりあえずブドウ品種くらい抑えておきます。 白 Chardonney 51%(ボジョレー除くブルゴーニュ地方で) Aligote 黒 Pinot Noir Gamey この間、実は、地図を眺めながら悩んでいました。一体、どういうことなんだろう、と。 先日、勉強したシ

          ワインの勉強~フランス編③:ブルゴーニュ地方・ボージョレ地方 その1

          石川県のワイナリー状況(2/5時点)

          ワイン好きの知人が石川県に住んでいて、この正月からメッセージのやりとりをしていました。現状、道路がぼこぼこ穴が開いているところもあり、余震もまだまだ続くとのことだが、お互い、ワイン好きなので、石川県のワイナリーを支援したいね、という話になりました。 そこで、4件あるという石川県のワイナリーを紹介しつつ、サイトで把握できる現状を紹介させていただくこととします。(ちなみに、お土産でいただいて飲んだことはありますが、まだ訪問したことがないので、復興したらお伺いしようと思っています

          石川県のワイナリー状況(2/5時点)