バッティングピッチャー柔術

「バッティングピッチャー、の定義を簡潔に述べよ。」

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「バッティングピッチャーとは、野球またはソフトボールにおいて、打者の練習を支援するために意図的に簡単な球を投げるピッチャーのことです。通常、この役割は打者が打撃の技術を向上させることを目的としており、実際の試合でのピッチングとは異なる目的で行われます。」

青帯なりたてくらいで、試合にも出ようかなくらいのひとで、トライフォースでいうとアドバンスト技法や場合によってはマスター技法もスパーリングに投入し始めるくらいのレベルの人とのスパーリングは、バッティングピッチャー的になりがちです。こっちが事前に準備した展開そのものをうちごろのスピードで、しかもきれいなフォームでばちーんと投げ込んでくれるので、これこそまさに理想的なテクニック練習となります。

バッティングピッチャーになっていることをなんとなく感じた人は腐ってはいけません。それでもなお正しいといわれる技法や正道といわれる展開を愚直に続けると一年くらいでいい感じの方向が見つかります。黒帯への一本道です。
打撃投手時期に腐ってトリッキーな道に行ったり先生に教わっていない動きを取り入れたり邪道に進んで目の前の問題だけを見ていると方向がぶれてしまうので要注意です。

あと、あれ?なんか道に迷ったぞ、と思ったら練習後、心ある先輩になぜあのときの自分の技はダメだったんですか、どうすればよかったんですか、と聞くことを強く推奨します。強く。

そんなことを青帯の子に伝えたところ、具体的にXさんとのスパーリングで特にそんな感じで迷ってしまうし何もできないのです、と聞かれたので、Xさんをもう少しだけ細分化して、「トップにいるときのXさん」「ボトムにいるときのXさん」とわけるべし、トップのXさんははっきりってトリッキーすぎてこの対処に今の君が取り組むと柔術がぶれるので基本的なディフェンスが崩されたらあきらめてパスされた後のディフェンス練習だと思いなさい、ボトムのXさんとスパーリングしているときの君は心が折れている、自分が教えてもらった技法に自信をもって妥協せず多少強引でもいいからぶつかるといいよ、少し止められただけで気持ちが落ち着かなくなってすぐに他の展開に移ろうとしているけれどそんなことはしなくていい、最初に選んだテクニックのフォームもタイミングも完璧だったからもっとどーんと先輩にぶつかるべし、と伝えました。

なお、トリッキーだし若いしやりづらいよ、と思うような子でも、しばらく一緒に練習していると正道・王道のやり方が一番合理的であることに、つまりローリスクハイリターンであることに気づきます。そうなるとなぜかこっちとしては対処しやすくなる不思議です。そこからも互いの修行は続きます。

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