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埼玉のブラジリアン柔術道場のヘッドインストラクターです。人生について。とりあえず一年間…

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埼玉のブラジリアン柔術道場のヘッドインストラクターです。人生について。とりあえず一年間続けてみます。

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    ブラジリアン柔術大好き。道場運営についても。

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収穫時期

「練習とは、自分の仲間を強くする作業のこと。」というのがトライフォースのコンセプトのひとつです。なので練習したか否かというのは自分の仲間を強くする作業をしたか否かとおなじ意味になります。 春の入会キャンペーンでけっこうなメンバーが新規で入会してくれたので今年もまたそのコンセプトをみんなと共有する時期がやってきました。スパーリングに参加できるようになってきたあたりの白帯会員さんが、本気で取っ組み合っても先輩に全く歯が立たなくてどよーんとしてくる時期になってきたという意味でもあ

    • Lesson 27 サイドコントロール エスケープ2

      ロールエスケープ (マウントカウンター) エルボーエスケープ(バックドア) ふたつとも罠が大切です。ルール上、トップの人はより良いポジションをとる義務を負っており、マウントポジションを取ってくることが予想されます。ということで罠を張ります。罠を張る気持ちが大切です。つまり、自分から動いて自爆せずに相手に動いてもらってからカウンターを取ったり、逆に自爆したかのように見せて相手に動いてもらってそこにカウンターを合わせたり、です。 あと、肘と膝をくっつけるエルボーエスケープの基

      • Lesson 28 インサイドガード ディフェンス

        ザ・グダっとしがちなドリル。テンポよくドリルしたいものです。そしてドリルのパートナーと会話しないとできないのでぜひ会話しましょう。 グリップファイト、アームラップの解除 まんぜんとグリップファイトをするひとが多すぎ問題。 肘の関節を曲げたままとか、自分のクビを相手に近づけるとか、いろいろな失敗例があります。 クロスチョークディフェンス フレームの入れ間違えとかはさておき、最後のプッシュチョークは非常に強力なディフェンスです。相手のガードの中で肘を伸ばしっぱなしにしてお

        • 柔術人生相談

          今週、二つの相談をほぼ同時に全く別の場所でうけたので今はきっとそんな季節なのでしょう。 相談1:マッチョ&テクニカルヤングガイ「テクニックを使ってスパーリングし続けているのにチームメイトのおじさんたちから、パワーがあるねえ的な言い方をされる。どのようにスパーリングするべきか。」 回答1:自分にとってこれがテクニックだと認識している動きをきちんとできているならそれを信じよう。自分にとってテクニックじゃない動きをしていたときだけ反省しよう。インストラクターから態度を注意されてい

        収穫時期

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          バッティングピッチャー柔術

          「バッティングピッチャー、の定義を簡潔に述べよ。」 ChatGPT 「バッティングピッチャーとは、野球またはソフトボールにおいて、打者の練習を支援するために意図的に簡単な球を投げるピッチャーのことです。通常、この役割は打者が打撃の技術を向上させることを目的としており、実際の試合でのピッチングとは異なる目的で行われます。」 青帯なりたてくらいで、試合にも出ようかなくらいのひとで、トライフォースでいうとアドバンスト技法や場合によってはマスター技法もスパーリングに投入し始めるく

          バッティングピッチャー柔術

          Lesson 26 デラヒーバガード

          コンバットベースをとることがトップの人にとっての定石になった結果、ボトムの人の定石はコンバットベースの天敵であるデラヒーバガードを取ることになりました。最強の技はありませんといいつつ、定石からいうとデラヒーバガードが最強なのかなと思います。強い。いうまでもなく相手がデラヒーバガードを選択するとわかっているのだから上の人も別の対策を考えてくるでしょう。でもそれはコンバットベース抜きであることがおおいです。 相手の足を直接持っているのはやはり有利です。足を持たれたまま立ち続ける

          Lesson 26 デラヒーバガード

          Lesson 25 タートルポジション(ボトム)

          ダブルレッグテイクダウン ダブルレッグテイクダウンのドリルが失敗するパターンはたくさんありすぎて言い表せないくらいです。パートナーが無目的な優しさを発揮して相手の背中に自分の体重を預けない場合、そもそもの最初の段階で相手に膝を寄せていかない場合、顎をあげて相手の体重を背筋で支えない場合、ハンドベースだったものを足のベースにスイッチしない場合、などがよく見られる失敗例です。例外的な失敗例で、マッチョマンがパートナーをリフトし始めますがとても怖いのでやめましょう。ベーシックでは

          Lesson 25 タートルポジション(ボトム)

          残像だ

          ヨガの行者がろうそくの火に手をかざすように、痛いとか辛いとか苦しいとかいう現象っていうのは自分のこころが作り出すまぼろしであり気のせい・思い込みだという説をとっているので、いやなことが脳裏をよぎってもはいはい気のせいね、とやり過ごすようにしているのだけれども、どうしても本物の馬鹿に絡まれるようなことはよくあり、いやわかっている争いというのは同等のレベルのもの同士でしか成立しないのだということはよくわかっている、つまり自分と同じくらいの馬鹿にからまれることはどうしてもあり、うわ

          残像だ

          Lesson 24 タートルポジション(トップ)

          スプロールディフェンス、バックテイク(ロールオーバー) 互いのプロレス力が問われます。受け手の理解がたりず無気力になっていても自分は必至風に応じる必要が出てきます。 相手のわきのあたりをそっと触ってバッククリンチに行きます。そっと触らなかった場合のカウンターはマスターテクニックで説明されるのでいったんみんなは無目的にわきをそっと押しましょう。 ターンオーバーテクニック キッズのほうがこの技法をつかいこなしている。ホワイ。 キッズにクロックチョーク(アップライト)を教えた

          Lesson 24 タートルポジション(トップ)

          Lesson 23 スパイダーガードパス

          私が柔術を始めた2004年、コンバットベースの概念が存在しなかった。中井先生がかろうじてDVDで明らかにその技法を広めようとしていたけれどDVDの技法って議論の対象になりづらいのでひっそりと皆さん中井先生のこのスクワット動作に気づかないでくれよ、と運任せでいればスパイダーで無双できた時代があった。 しばらくして初めてのブラジリアン柔術という名著が早川先生の手によって産み出され、内容は初心者向けをうたってはいたものの身体能力や特殊な柔軟性や瞬発力を必要とせずにゆるりゆるりとスパ

          Lesson 23 スパイダーガードパス

          光速解析

          自分の中でひさしぶりにあたらしい動きができた、自分の弱点を克服する夢のような技法が出来上がったとうれしくなり、数日後に早川先生にその技法を試したら1秒で解析されて2秒後に完璧に攻略された。 格上の人とのスパーリングのチャンスの有効利用法です。自分にとって最強最悪極悪非道な必殺技、この世の何でも解決できるはずの夢の魔法テクニックを使う機会をうかがい、完璧な角度、完璧なフォーム、完璧なタイミングでそれをしかけて瞬時に攻略されることです。自分の20年の集大成が実践投入から2秒でけ

          光速解析

          サウナ更新

          ある平日昼間、近所のサウナにサクッと1時間いってきました。最初の15分の時点で宇宙に投げ出されたような強めのととのいにみまわれ、あとは川の流れのように脳みそをすっきりとさせました。 私の本来のホームだった池袋プラザが改装&事実上の平日料金の値上げにいたり、次に目をつけたのは自宅の隣の駅の銭湯の全身入れ墨まみれのおじさんたちにもみもみされながら肩身の狭いおもいをしながらはいるサウナで、悪くない、悪くないけれど次のホーム、安住の地を探す流浪の民になっていました。エクソダス。

          サウナ更新

          サルノコシカケ

          サルノコシカケに腰掛ける猿のネット記事。 ハチワンダイバー(88点)で、最後の最後のどうしようもない絶望的な戦い、人類存亡をかけた戦いで、サルノコシカケのたとえ話が出てきて、崖を素手で登るようなときでもたまにサルノコシカケがひょっこり出てくるからいったんそこに腰掛けましょう、的なたとえ話で、柔術のスパーリングを永久に続けていても白帯のころの疲労困憊を思い出すことすらできなくなり、さらに修練を続けると今日はリラックスしたスパーリングを、今日は強度高めにオールアウトする感じで取

          サルノコシカケ

          空洞です

          ゆらゆら帝国の空洞です、とか、フォーク・クルセダーズの悲しくてやりきれない、とか、中島みゆき全曲とか、特定の精神状態にいちど至ってしまい寛解しても完治はしない状態になった人の端的に言って◯の人にしか作れない芸術ってありますよね。その素晴らしさは自分にしかわからないと思わせてくれるものを私はアートとよんでいます。 今日は練習のあと、つまり仕事の柔術でなく趣味の柔術のあと、柔術に関するわからんことがたくさんあって感動しつつ今週もまたこれについて考えようと思いながらファミレスで夕

          空洞です

          Lesson 22 バックコントロール エスケープ

          バックスライドエスケープ このレッスン、一つ目の技法はガードポジションで終わるための技法、その他はインサイドガードポジションで終わるための技法、なのでここでエビするのはOKだけど他の技法でエビするとNGだったりします。でもエビするなって言ってもエビして逃げたくなるのが人のサガです。 最後の流れ、バタフライフックしてエビ、腰を蹴りながらエルボーゲットアップ、バタフライガード、の動きは、実際は相手がスマッシュ的につぶしてきても対応できることを明らかに想定しており、一方でベーシ

          Lesson 22 バックコントロール エスケープ

          Lesson 21 バタフライガード / シッティングガード

          セットアップ、アンダーフックスイープ 実際は相手がプレッシャーを掛けてくるときのテクニックなのだけれども、実際にプレッシャーを受けると疲れてしまうのでプレッシャーなしでドリルを続けることが多いです。プロレス力が問われます。バタフライフックを用いる技法なのだけど、私がバタフライフックを使えるようになったと認識したのは柔術の練習を始めてから5年目だったので、たぶんいきなりバタフライフックを使って返せと言われても初心者の人は意味不明なわけで、肩をマットにつけるようにするといったた

          Lesson 21 バタフライガード / シッティングガード