三百六十五歩のマーチ

トライフォース志木ではトライフォースの公認インストラクターを生え抜きでゼロから育成できる環境が整っている。つまりそこらへんのおじさんがぽーんとインストラクターになりたいでーすと言ってもはいよーと公認インストラクターに育成できる。そのおじさんが公認インストラクターの資格をとり、地球のどこかでトライフォースのベーシックカリキュラムを指導して、その指導をこの世の誰かが見て、俺はどこぞの誰々がベーシッククラスをやっているのを見たので今度は本部の早川先生のベーシックのインストラクションを見たいどう違うんだと本部に問い合わせたとして、たとえそのおじさんのインストラクションが多少物足りないものであったとしても、はっきり言って私の目からしたらポンコツだったとしても、本部はおそらく「認可インストラクターのベーシッククラスは早川先生のそれと同じです」と木で鼻を括ったようなテンプレ回答をするのだと思う。そういうことになっているはず。そうなんじゃないかな。

生え抜きインストラクターを育成する環境ってのは、杉村の責任で育てたインストラクターがこの世のどこかでポンコツインストラクションをして早川先生の耳にそれが漏れ伝わるという危機・この世の終わりを示唆している。まずいことだけど、トライフォース志木の永続、すなわち永久におじさんたちの楽園をつぶさないしどんどん盛り上げていくという大きな利益に比べたらどうにかしなければならない、ということを一人目の公認インストラクターのたけちんには明示的に伝えていたと思っているし、一人目の生え抜きインストラクターを完璧超人として、ビッグザ武道として育成できることを本部に証明さえすれば、その後に続くインストラクターたちが多少ポンコツでもそのポンコツ具合は私やトライフォース志木の責任にならないと考えていた。

いまではたけちんに指導を任せた日のほうがまちがいなく盛り上がっているんじゃないのってくらいにはいい雰囲気になっていて、何人かの遠慮しないタイプの人に聞いても、やっぱりたけちんクラスはクラス前後の雰囲気なども含めてかなりいいらしい。たぶん杉村クラスよりも雰囲気がいい。私は何の感情も込めずに単なる事実確認として、トライフォース志木の会員さんたちにとって竹澤さんにない杉村の存在意義って何ですかね、と他人に聞くことができるんだけどそれに対して冷静に感情や偏見や忖度を無しに答えられる数少ない何人かに聞いてみると古い柔術の知識や他の格闘技との比較とか今までのトライフォースの技術の変遷とかについてさらっと言及したりするところ、つまり柔術オタクっぽさがいい感じらしい。それはさしわさりのない範囲でどこかに文字に残すだけで充分だと思う。早川先生の現役集大成的なDVDとトライフォースの現行のカリキュラムを比較して、現行カリキュラムから除外された拷問的激痛技法をピックアップしつつ、昨日の芝本先生のインスタグラムみました??私が絶対に友達に使っちゃだめですよって言った技を芝本先生が使ってましたね!!!しかも地元の同級生で他道場の人らしいっすよ!親の仇かと思いましたよ!狂ってますよねゲラゲラゲラ、みたいな感じで共有していけばいいか。

よしこれはもうたけちん道場にしちゃったほうがいい雰囲気になるし会員さんたち同士だけで永久に盛り上げられる環境になるのでは?と、一番冷静で穏やかなヨシマサに半分決定事項として聞いてみたら、お言葉ですが杉村先生は竹澤さんに頼りすぎです彼のの体力的に限界が来ますむしろ負担を減らすべきです、とたしなめられた。まじか。反省。三歩進んで二歩下がる。

トライフォース志木の生え抜きインストラクター、まだまだ募集中です。二人目以降は砂糖菓子のように甘々で育成中です。

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