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魔裟斗さんから朝倉未来選手への助言。一つの事に集中した方がいいのか?問題

今回のテーマは
格闘技に限った話ではありません。

しかし書くきっかけは?と言いますと
少し前になりますが
朝倉未来選手が前回のRIZINで喫した完敗に対して
魔裟斗さんが言及した事に起因しますので
先ずそこから話を始めたいと思います。

魔裟斗さんの本人の発言の全文については把握しきれておりませんので
伝え聞くところを大雑把に言いますと
「朝倉未来選手が今のようにYouTuberやブレイキングダウンの運営に時間や集中力を割いていたら
コンスタントに格闘技の大会で勝ち続けるのは難しい
と魔裟斗さんは考えていて未来選手に格闘技一本で生きた方が良いと助言した」
みたいな内容だと私は解釈しています。
※間違いがあればすみません。

これに対しては
・なるほど
という気持ちと
・いや、どうかな
という気持ち

その両方がありまして
私が導き出した結論を先に言うと
《それは人それぞれなので、やってみなければわからない》と言う身も蓋もない答えになってしまいました、、、(汗)

だってですよ
どう考えたって
パラレルワールドでも覗けない限りは
答えなんてわからないからです。

だから魔裟斗さんが正確かも知れないし
不正解かも知れないと言う事です。

でも、わからないなりに
色々と考えてみました。

わからない答えを探し続けるのが
私たち人間の大きな楽しみのひとつなんじゃないかなと思ったからです。

まず《格闘技一本にしぼる》と言う事のメリットやデメリットから考えていきましょう。

・格闘技一本にしぼり長時間の練習をした場合ですが
1日5時間とか8時間、格闘技の練習をしても身体を壊さずやり切れるようなタフな人ならいいですが
普通の人はそんな事をしたら回復が追いつかなかったり集中力を切らして怪我をしてしまったり
エネルギーが切れた時のダラダラとした良くない動きが身体に染み付いてしまったりして逆効果になる場合が99.9%以上でしょう。
※伝え聞くところが事実であれば伝説の柔道家
故・木村政彦先生のように通常8時間から
時には睡眠を削ってまでの長時間練習にも耐えうる肉体や精神を持つ方も100年に1人くらいは出てくる可能性もあるようですが、これは異例中の異例。

単に確率の問題なのでわかりませんが
私の勝手な予想では朝倉未来選手はこのタフな超人=0.1%未満には入らないような気がします。
本当にただ《気がする》だけで根拠は一切ありません。

・次に格闘技一本に集中すると言っても
その時間には色々な使い方や方法があり
何もそれは練習だけでなく身体のケアや休息に充てる時間を増やすと言う意味の一本集中だとしましょう。

そうなればこれは
確かに朝倉未来選手も今より少し質が高い練習が出来てレベルアップする可能性は出てきます。

しかし、です
朝倉未来選手がYouTuberやブレイキングダウンの運営などで稼げていなかったとしたら
他の多くの格闘家が日々仕事に追われるように
朝倉未来選手も
今よりももっともっと格闘技に割ける時間や身体のケアに充てられる時間に制限があったとも考えられます。

魔裟斗さんはもちろん
《これから》の朝倉未来選手の話をしているので
現在もう富も地位も名誉も手に入れた朝倉未来選手が
今からは格闘技一本にしぼってはどうか?と言う話をしていると思うので
ちょっと話は違ってきますが
上記をも踏まえても私個人は
今後も朝倉未来選手はYouTuberやブレイキングダウン運営を続けたり
更に新しい事を展開しながら格闘技を続けて行く事に一票を入れたいと思います。
※先述したように、これが完全な正解かはわかりませんが。

というのも昔
日本総合格闘技&柔術の黎明期の話ですが
某有名格闘技団体の内弟子たちで
《練習だけしていれば良い》環境にいた選手たちとスパーリングすると
皆さんお世話にも強いとは言えなくて
逆に働きながら練習している僕らの方が何倍も強かったという事実も体感していますので
計画性もなく、ただ《格闘技一本》だけにしても
あまり専業の効果は期待出来ません。

当時有名で
特に試合本番にとても強かった宇野薫選手も
確かカフェでのバイトでリフレッシュする事により
質の高い練習が出来ているみたいな事を専門誌で語っていましたし。

私は2003〜2006年くらいに
須藤元気さんの現役時代のスパーリングパートナーや柔術テクニックの指導や対策(ホイラー・グレイシー戦前など)をやって来たので
身近で色々と人気絶頂の彼の練習や
ほんの少しの私生活も見させていただいたりしましたが
まさに今回の
《朝倉未来選手の格闘技への取り組みかた問題》
に似た事を感じた日がありました。

それはヒーローズの決勝でのVS山本KID選手との試合前の練習後でした。

六本木ヒルズのジムで2人でのスパーリングを終え
ご飯を食べていたのですが
その時も元気さんは入場時のマスクや衣装のデザイン
そしてダンスを必死にイメージしていて
食べ終わるとすぐに
「ゆっくり出来なくてすみません、この後に入場のダンスの練習があるんで帰ります!」と言い席を立ちました。

そこで「え!今から更にダンスって、、、疲れませんか?その時間を格闘技や休息に充てたらもっと強くなるのに」という言葉がつい私の口から出てしまったんですね。

すると元気さんは「確かにそうかも知れませんが、入場パフォーマンスもあってここまで来れたので」とニッコリ笑ってサッと会計まで済ませてくれて練習に向かいました。

結果は残念でしたが
本当に当時、日本の
いや世界の頂点にいた人の生き様を見れて良かったです。

確かに魔裟斗さんが朝倉未来選手に言ったように
格闘技に全てを賭けた世界のパラレルワールドにいる須藤元気も見てみたかった。

その世界の須藤元気が山本KIDに勝ったかどうかはわかりませんが
何か違った結果が待っていたのかも知れないし
もしくは
やはり結果は変わらないか
もしくは更に悪くなった可能性もある。

それか、そもそもが元気さん本人が言うように入場パフォーマンスがなければ注目されず
このチャンス自体がなかったのかも?

あらゆる無限のパターンが考えられます。

でも
あの洗練された、あれから20年近くも経つのに
未だに世界で誰もあのレベルの入場は誰一人として出来ない
あの圧倒的な入場パフォーマンス。

それに半分の力を割いて
更にリングでも魅せてくれた元気さんがいる
今うちらが存在しているパラレルワールドの
この世界も間違いなく最高だ。

今、色々な研究により
パラレルワールドの存在が確認されつつある
と言うような話もちらほら聞こえてきます。

私如きにはその真偽はわかりませんが
おそらくその多岐に渡る世界の行き来は
僕が生きてるうちには不可能のような気がするので
各々が必死に考えた《一度しかない人生とその選択》を後悔しないよう
いま目の前にある世界で精一杯生きていくしかないのだと思います。

私は中学に入学してすぐに不登校になり
中学〜高一の4年間
本当に有り得ないくらい堕落した生活を送っていました。

あの時期に運動していれば
もしかしたらもっとアスリートとして成功していたかも知れませんし
もっと早く自分の歌の才能に気付いていたら
更に上手く歌えたかも知れません。

しかし
不登校により最も多感な思春期を長い孤独の中で過ごし日々自問自答を繰り返すしかなかった
あの特殊な状況での苦い経験が作り出した唯一無二の自分とその後の生き方も今は大好きです。

何が正しいかわからない《人間万事塞翁が馬》
だからこそ面白いのが人の一生なので
皆様も一度しかない人生
難しい事もあるでしょうが
完全な正解などないのですから
《ご自身の選択を正解にしていく生き方》をされてみてはいかがでしょうか。

かくいう私も
毎日のように「これで良かったのか?」と
日々己の選択に迷いと不安しかありませんが
今回ここに名前を出させていただいた偉大な格闘家たちは
迷いながらもきっと自分の生き方を正解にして来た人たちなんじゃないかな〜と
勝手に思っております。

この記事が
皆様の人生の選択において
何かのヒントになれば
幸いであります。

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