撮った写真を見てほしい#1

 おはこんばんにちは。皆様いかがお過ごしでしょうか。

 私は就職してはや2ヶ月が経ちそう、という事実に驚きを禁じ得ず、そして就職先の方針が「新人にはなるべく残業をさせない」であるにも関わらず、平均して週に10時間ほど(サビ含む)残業しているという事実にもまた、驚きを禁じ得ないところであります。労働はクソ。残業はもっとクソ。約束を守らない組織はさらにクソ。

 愚痴はこの辺にしておきまして、本題へ入りましょう。

はじめに

 最近私はフィルムカメラにハマっています。さらに言えば中伴フィルム。ゼンザブロニカというクソデカカメラで写真を撮ることにハマっています。

ガチャガチャガコーン……バシャコン!

一連の撮影に必要な儀式とともに生み出される写真を見たときの感動はひとしおです。まあ見るにはまた現像という一手間が必要になるのですが、それもまた一興。大体見たときには撮ったことすら忘れています。それもまたフィルムカメラの良いところなのです。
そして中伴は1つのフィルムで12枚しか撮影が出来ない為、一枚一枚に魂を込めます。あ、これ良さそうだな、カシャ! というノリで残す写真も良いです。しかし、被写体と正面から向き合い、どっしりと腰を構えて一枚一枚現実をフィルムに刻み込む、というのもまた写真を撮ることの楽しみだと思います。

前置きが長くなりましたが私が言いたいのは唯一つ。


頑張って撮った写真を全部見てくれ!


一枚目

堀1

 名古屋城のお堀です。丁度桜が咲いていて綺麗だな、と思い撮りました。モノクロであることはすっかり忘れていました。

二枚目

堀2

前ボケが入りました。個人的には一枚目のほうがスッキリしていて綺麗だなと思います。絵画は足し算、写真は引き算といいますが未だに何を引いたらいいのかわかりません。試行錯誤中です。

三枚目

名古屋城

東海有数の大都市名古屋に聳える名古屋城です。森と城のコントラスト、ディテールまで忠実に写し込まれていて美しいの一言につきます。現実はコンクリート城とは思えません。(余計な一言)

四枚目

風でブレたのか、前ボケを入れたかったのか、今となってはもうわからないことですが何故か奥の桜にピントが合っています。ピントの位置に目を瞑ればまあいい写真です。流石私です。

五枚目

宴の前

お花見の準備をしている様子でも撮ろうとしたのでしょうか。なにはともあれ、彩度とコントラストは別だということがよくわかりました。

六枚目

合奏

 バイオリン奏者たちがボレロを4人で奏でていました。カノンだったかもしれない。自信はないです。被写体を右に寄せるクセがあるのですが、ファインダーと左右逆像になるため左に寄っているところに違和感を感じます。


七枚目

チューリップ畑

 畑というほど咲いてはいませんでしたが、黄色いチューリップが花壇にたくさん植えられ、その存在を主張していました。チューリップを見るとある思い出が脳裏を横切ります。小学2年生当時、飼育・園芸委員だった私は、毎朝登校すると校庭で遊ぶ同級生を視界に収めながら花壇に水やりをしていました。本来は当番制なのですが他の委員がおサボりさんだったのと、小学生ながらクラスのチューリップを枯らすのは不味いと思い、毎朝水やりをしていました。責任感だけは人一倍強い上に人に頼ることを知らない愚か者の思い出です。全然関係ない話をしてしまいました。華やかな花たちの裏には悲しいエピソードがあるんですね。写真自体はとても好きです。葉と花のコントラスト、敢えての日の丸構図が非常にそのバランスを危ういながらも成立させており、調和が取れています。自画自賛。


八枚目

 かっこいい題名をつけてみました。しかしこれはシャッターが巻かれていることを忘れてシャッターを切ってしまったことによって撮影された偶然の産物です。デジカメでシャッターボタンを電源切った状態でカチカチ押すクセがあるのですが、そのクセが発動し、生まれました。適当に美術館に飾っといたら現代の前衛芸術に感化された若者や文化人気取りの成金たちが好き勝手言ってきそうです。


九枚目

石階段

 パッと見なにこれ、と思いましたが見続けてもなにこれですね。なんで撮ったんでしょう。枚数合わせかな。全然記憶がない。手前に落ちた影をもっと上手く使えたら良かったなと思います。謎の石階段を写したいという気持ちが強すぎて視覚が狭まってますね。それにしてもなんだこれ。


十枚目

クレーン

 モノクロなのに色がわかるものって少ないじゃないですか。これはなんとなく赤と白と水色ってどんなふうにモノクロだと写るんだろうと考えて撮った記憶があります。クレーンの構造まで緻密に描写されていてすごいなと思います。写真への感想は特にありません。


十一枚目

田舎道

 母方の祖父母宅へ帰省した際、やることが無さすぎてカメラを持って散歩する時に玄関で撮った写真です。このへん街燈がない上に、イノシシとシカとサルが出るので夜出歩くとマジで怖いです。シカの鳴き声って聞いたことありますか? 女の人の悲鳴みたいな声なんです。奈良のシカ公園とかを夜に歩くとそこら中から聞こえます。友達と散歩しましたがなかなか一人ではキツいなと思いました。夜の東大寺二月堂はおすすめです。階段で落ちないようにお気を付けて。


十二枚目

草むしりをする祖父

 最後の写真になります。母方の祖父です。草むしりしているところを後ろから母と声をかけて邪魔しました。急いで撮ったので30センチほど後ろピンです。これはリベンジですね。写真というものは不思議なもので人を写すと急激に情報量がオーバーフローし、「いい写真」とされる確率が上がるように感じます。身近な人であればなおさらです。スナップにおいても人が写っているか否かでその写真の持つ重みがたとえ同じ場所を撮ったとしても異なるように私は感じます。この辺をもっと突き詰めて言語化できたらなと思います。

以上、12枚の写真たちでした。

社会人になってからめっきりカメラに触る機会も写真を撮る機会も減ってしまいましたが、少ない機会を目一杯、指で、耳で、そして目で楽しみたいと思います。
今回使用したフィルムはイルフォードのXP2です。C-41方式で現像できる唯一(2023/05/27現在)のモノクロフィルムになります。この下にリンク貼っときます。(調べりゃわかりますが)(値段上がってる……)

https://www.yodobashi.com/product/000000115201002225/?gad1=&gad2=g&gad3=&gad4=452607594367&gad5=7670260149641852468&gad6=&gclid=CjwKCAjw1MajBhAcEiwAagW9MZcXnnhkwcs5hk23iNOKvLsY4yvyFxKf7Wx43oAzVVNcAbr1FF_OlhoClpoQAvD_BwE&xfr=pla

 使用した機材はZenzablonica S2、レンズはZenzanon 150mm/3.5(後期型)になります。俗に言うプアマンズ・ハッセルというやつですね。D2がほしい。35mm換算で87.5mmくらいになるので使いやすく、入門におすすめです。あと安いし。

次回以降は衝動買いしたフジカラーPro400が続きます。その後はリバーサルにも手を出したいです。残業はフィルムカメラのために!!!!

今回は以上になります。ではまた