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幻のbrand HELMUT LANGについて

今回は、archiveの中でも人気のあるHELMUT LANGの魅力や数々の伝説について、述べていこうと思います。

  1. HELMUT LANGについて

  2. 人気の理由

  3. archiveアイテムを使ったコーディネート紹介



HELMUT LANG

1976年オーストリア発のラグジュアリーブランド
最大の特徴は、装飾を施さない高機能で理想的なスタイル。モノトーンなアイテムが多く、無駄を削ぎ落としたシャープなデザインで「ミニマリズム」と言われることが多いです。
ブランド設立から、10年後の1986年には、パリレディースコレクションでデビューを果たします。
1997年には、HELMUT LANG JEANSをスタートさせ、数々の名作を生み出し、当時は売上の60%を占めるほどの売れ行きでした。(代表的なペンキデニムなどは98年頃発売されていました。)
その翌年には、シャツラインやカシミヤラインを発表しました。
1999年には、株を買収されPRADAグループの傘下になります。
また、2000年には90年代ほどの動きは見られないものの、「メンズウェア・デザイナー・オブ・ジ・イヤー」を受賞します。(その年に、カルチャーに活力を与え、ワードロープを豊かにしたデザイナーやブランド、ランウェイショーなど表彰するもの)
2004年には、完全にPRADAの子会社となりますが、2005年にはヘルムートラング氏はデザイナーを引退します。
(引退の背景には、赤字が続きPRADAグループとの今後の方針について意見が合わず、引退したことが濃厚となっています。)



HELMUT LANGが人気の理由

HELMUT LANGがなぜ、カルト的な人気を生み出し、多くのデザイナーからも尊敬されているのかをここで、述べていきたいと思います。

まず、ヘルムートラングのデザインがなぜ生まれたのか?
彼が生み出すデザインは、独学が始まりでした。10歳の頃から、独学で洋服を作り、着用していた服は全て自分で作っていました。彼は趣味程度でやっていたことでしたが、友人間の間で彼の服が評判になり、彼はオーダーメイドの仕立て屋を開業します。
若い頃から無意識のうちに、顧客の理想のスタイルにあった服を提供できていたことが後のデザインにも反映されていきます。

続いて、デザイナーの可能性を広げた素材の多様性。
ヘルムートラングのデザインでも、有名なミニマリズムなデザインそれには、一見変わったデザインが使用されています。

まず、1990年代に使われていたラバー、ラテックス素材、エラスティック素材、コーティング、ゴム素材などです。
その頃のファッションの系統とは全く無縁に感じる素材名ばかりで、異素材に感じますが、ヘルムートラングはこれを多様し、コレクションを発表していきます。
当時は、まだ80年代の派手な装飾などのトレンドが残る中、JIL SANDER同様に、無駄を削ぎ落とした。ミニマムなデザインで革新的なアイテムを次々と展開していきます。


特に、異素材の見せ方。アイテム自体のシルエットはとにかく綺麗に仕上げる。また、アイテム本来のギミックを生かしたデザインをする。そこに異素材のワンポインと取り入れることで、モードな雰囲気が演出されます。
彼のデザインは、ミニマムでありながら、モードな反面。機能性に優れていることが、カルト的な人気を誇った最大の要因と言っても過言ではありません。

また、1990年代後半から、2000年代になるとデザインの見せ方の可能性が広がっっていきます。
代表的な名作としても、有名なペンキデニム。あれは、20世紀のアメリカの画家で有名なジャクソン・ポロックのデザインをデニムに落とし込んだものになります。
魅力としては、デニムは本来作業着として着用されていました。そこに、ペンキが付着するのは、なんら問題ありません。ですが、そこが、デザインのポイントとなり、あえてジャクソン・ポロックのペンキデザインを落とし込み、デニム本来の特性と融合させた演出をしました。


他にも、2003年には「インサイドアウト」パンツを裏返し、ポケットが外側に出ているデザイン性のあるアイテムを生み出しました。

中でも、2000年代のHELMUT LANGはarchive市場でも高値で取引されるほどのものとなっています。
あの、かの有名なラフ・シモンズでさえ、金銭的余裕があればHELMUT LANGしか着たくないと言わせたほどでした。



HELMUT LANG(archive)コーディネート

今回はHELMUT LANGの中でも、取り入れやすそうなシンプルなデニムジャケットを使ってコーディネートを組んで見ました。

2000年代に発売された、HELMUT LANGのデニムジャケット

個人的にですが、綺麗めなコーデが好きなので、ナロータイのネクタイ、光沢のあるシャツを合わせて、ボトムスはラングラーのフレアパンツを着用しています。
全体的にかっちりとした印象にしたかったので、革靴で締めています。
カジュアルな格好がお好きな方は、インナーをシャツにして、細身のパンツより太めのパンツを着用して、HELMUT LANGのデニムジャケットは着丈が短いものが多かったりするので、Aラインを意識したコーディネートもおすすめです。
HELMUT LANGは、デザイナーのヘルムートラングがデザインしていた所謂本人期は高価なものが多いですが、シンプルなデニム等は1万から2万程度で購入することができるので、興味のある方はぜひ探してみてください。

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