【書評】『絶対悲観主義』を読んで
『絶対悲観主義』(楠木健著、講談社、2022年6月22日)とは、挑発的なタイトルである。
人間、ポジティブがいいに決まっている。
「悲観」なんてネガティブな発想で、成果が出せる訳がない。
そもそも気持ちも暗くなる。
しかし、本書は「悲観せよ」という。著者は、現在、注目度上昇中の経営学者、楠木健(くすのき・けん)さん。これはぜひ読みたいと思った。
楠木さんは、一橋大学大学院経営管理研究科教授という「カタイ肩書」を持ちながらも異色の人だ。
ひげ面におしゃれメガネという