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【雑記】正常位は何が「正常」なのか

◆人間特有の体位

互いが顔を向け合って性交する「正常位」は、人間特有の体位であるという。

爬虫類の一部などに「正常位」で性交する動物があるため、人間特有ではないという異論もあるが、下等動物の場合は単に機能的な理由で行うのだろうから、単なる姿勢でしかなく、無視してよい異論と思われる。

「正常位」が人間特有のものであるとすれば、これはとても示唆的である。
互いに顔を向け合う」ということに、何らかの意味がありそうだからだ。
他の動物の性交と違い、人間の性交にはアイコンタクトや表情などによるノンバーバルなコミュニケーション(非言語的コミュニケーション)や、それに伴って生じる「感情」が重要な意味を持つということではないだろうか。

「感情」とは、相互作用によって生まれるものである。
人間の場合、互いに「感情」を高め合うことが、性交時に重要ということである。

「感情」の高め合いのレベルがある一定を超えると、「一体化」が生じる。
「溶けて一緒になりたくなる」という表現をどこかで聞いたが、まさにこれだと思う。

自身の経験に照らしても、「一体化」が生じたときの恍惚感こうこつかんは何とも表現しようもないものである。変なテクニックとか、道具など不要である。

だから、私は正常位が好きだ(どうでもいいw)。



◆宣教師の体位

正常位をなぜ「正常」位と呼ぶのか。これには「正上位」の誤植ではないかなどの様々な説があるようだが、近代に入ってからの訳語なので、その詮索にそれほどの意味はない。原語の意味を考えるべきである。

英語では、missionary positionと呼ぶ。これは直訳すると、なんと「宣教師の体位」である。この名称の由来については宣教師が推奨したからとか、そうでないとか様々な説があるが、他の呼び名のthe matrimonial(結婚という意味)などから考えても、「この体位が基本である」と考えられていたのだろうという推測は成り立つ。

missionary positionを「正常位」という訳には医学的なにおいがするが、これを訳した人物は、もしかすると医学者か生物学者で、原語の意味を十分に知りつつ、「ヒトという生物の基本体位」という意味を込めて訳したのかもしれない。

このような思考が好きなので、つい余計な話が長くなってしまった。

言いたかったのは、エロスには「感情」、特に相互作用による「感情の高め合い」が必要ということである。エロスに限らず、これは男女のすべての行為において重要な要素である。

相手の感情はどうか、相互作用がはたらいているか、これを読むことがすべてのはじまりである。
例えば、相手の顔を見れば「手をつないでよいか」がわかるはずである。
そして、手をつないだときの感じで、それにより感情が相互に高まったのか、それともフラットか分かる。

相手のキャラクターも読まなくてはならない。いくら、手をつないだことにより、お互いが何かあたたかいものに包まれ、うるおい、高ぶったとしても、キスに進んではいけないときもある。
他方、場合によっては、ステップを踏まずに突然にキスしたほうがよいときもある。

相手の感情を読まずに、相互作用という意識もなく、自分の感情の赴くままにアクションを起こすなんて、ナンセンスである。そういう男が多くなったような気がする。
「いいね!」コミュニケーションなど、デジタル情報伝達の拡大による弊害かもしれない。

ちなみに、私は最初に手をつなぐ瞬間が大好きである(どうでもいいw)

手を繋ぐ

※写真は、イラストACの無料写真です。

ネットで検索したら「ネット乞食」という言葉に出くわしました。酷いこと言う人、いるなー。でも、歴史とたどれば、あらゆる「芸」は元々「乞食」と同根でした。サーカス、演芸、文芸、画芸しかりです。つまり、クリエイトとは……、あ、字数が! 皆様のお心付け……ください(笑) 活動のさらなる飛