見出し画像

5~11歳対象の新型コロナワクチン効果

ワクチン未接種者と比べた新型コロナワクチンの効果

 新型コロナウイルス感染症から子供を守るため、新型コロナワクチン接種が勧められています。

 その一方、5~11歳を対象としたワクチンの接種率は
 2回接種完了者が約20%
 3回接種完了者が約8%
と、子供の多くはワクチン接種をしていないことが分かります。

 ワクチン接種が進まない背景には
 子供は重症化しないからワクチンの効果が分からない
 副反応が怖いといった想いがあるようです。

 2023年1月23日に5~11歳を対象としたmRNA COVID-19ワクチンの効果を検証したシステマティック・レビューの結果がJAMA Pediatricsに掲載されましたので、ご紹介します。

 研究の対象や方法、アウトカムは以下の通りです。

 対象:5~11歳の子供
 方法:2022年9月29日までにPubmedやEmbaseに掲載され5~11歳を対象にmRNAワクチンの効果を検証したRCTや観察研究論文をメタ解析
 介入:未接種者との比較
 アウトカム:SARS-CoV2の感染率、発症率、入院率、MIS-C発症率とワクチンの副反応発生率

 上記方法で
 ワクチン接種者:約1100万人と
 未接種者:約260万を解析した結果

 感染予防効果:53%
 発症予防効果:47%
 入院予防効果:68%
 MIS-C予防効果:95%でした

 ワクチンの副反応は
 日常生活に一部制限がでるような副反応が8.8%
 心筋炎の発生は100万人あたり1.8件
 ワクチンが原因の死亡は0件でした。

 子供へのワクチンは強制されるものではありません。
 一方で、今回の研究のように高い予防効果があり副反応も軽微であった、という数百万人を対象とした報告もあります。

 新型コロナの流行は今後も定期的におこることが予想されます。
 このような情報も参考にワクチン接種についてご検討ください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?