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オミクロン対応ワクチンの重症化予防効果

オミクロン対応ワクチン追加接種による入院死亡抑制効果

新型コロナウイルスは頻繁に変異するウイルスです。
2022年から世界的に流行している「オミクロン株」は免疫を回避する能力に優れ、ワクチンの効果も落ちてしまいます。

そこで、世界的に流行中のBA.4/5というオミクロン株への免疫をつけやすくするオミクロン対応2価ワクチンが開発されました。
日本では2022年9月20日以降、3~5回目接種として2価ワクチンを接種できるようになりました。

今回BA.4/5やBQ.1といったオミクロン株が流行している時期に3~5回目接種として2価ワクチンを接種すると、どの程度新型コロナウイルスによる入院と死亡を防げるか検討された研究をご紹介します。

https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMc2215471

対象:3~5回目として2価ワクチンを接種した約100万人と3~4回目接種として従来型ワクチンを接種した約30万人
介入:3~5回目未接種者との比較
アウトカム:新型コロナによる入院または死亡抑制効果

結果は
3~5回目として2価ワクチンを接種した場合の入院/死亡抑制効果:約60%
従来型のワクチンを接種した場合の入院/死亡抑制効果:約25%
と2価ワクチン接種のほうが入院/死亡抑制効果が高いことが分かりました。

また、年齢や接種回数別に解析しても
2価ワクチンを接種したほうが入院/死亡抑制効果は高いようです。

令和5年1月末現在、オミクロン対応2価ワクチンの接種率は約40%です。
まだオミクロン対応ワクチンの接種がお済みでない方はこのような結果も踏まえ、ワクチン接種をご検討ください。

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