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日々に想うことをポエムしています。 30代から40代の間に書き溜めたことをnoteで紹…

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日々に想うことをポエムしています。 30代から40代の間に書き溜めたことをnoteで紹介していきます。

最近の記事

【残り香】~あなたに逢えたから~

ふと、知ってる香りがして振り向いた。 「違うか・・。」 もう逢わなくなり、何年経つだろう。 あなたの香りがしたのに、そこにあなたはいない。 せっかく忘れかけていたのに。 私があなたのことを思い出すのは、匂いからなんだ・・。 あなたの、 車の香り。 着ている服の洗剤の香り。 キスした時の香り。 髪の香り。 触れた時の香り。 すべてが一瞬であの時に戻る。 香りには、そんな効果がある。 それを知ったのは、あなたに出逢えたから。 また、どこかで逢えるのか

    • 「時を超えて】~始まり~

      「誰と話してるんだろう・・。」 仕事終わりの駐車場でそんなことを思った。 まだ、一度も話したことのないあの人に。 誰かと、ガラケーで話しながら笑う横顔。 ガラケーの先の人に嫉妬を覚えた。 不思議な気持ちだった。 「なぜそんなことを思うんだろう、わたし。」 だって、相手は同性なのだから。 「好きだけでは、一緒になれない。」と言って、 最後はキスして、離れたあなたとわたし。 そんなあなたとの始まりはこんなだった。 世の中には、前世を信じる人とそうでない人がいる

      • 【至福の時間】~珈琲と私の関係~

        この上ない幸福。 【至福】の意味を調べると出てくる言葉。 私の至福の時間は、 【珈琲と過ごすひとり時間】。 休み前の仕事終わり、 浮きたつ足で車に乗る。 私の心は珈琲に支配されている。 そのまま珈琲を求め、 【スターバックス】へ。 ドライブスルーで声をかける。 「トールサイズのドリップコーヒーお願いします。」 「あと、アメリカンワッフルをください。」 そのまま、 私のお決まりのドライブコースへ。 珈琲と私のふたりの時間だ。 【珈琲と私の関係とは】と言われれ

        • 【初恋】~嘘~

          7歳。 わたしの【初恋】の年齢。 相手は、 【先生】。 学校のプールの時間、 お腹が痛くなったわたし。 先生が海パンのまま、 わたしを背負い、 保健室に。 わたしは先生の背中で、 恋に落ちた。 先生と二人きりになりたくて、 算数のじかん、わざと足し算間違えた。 【1+2=?】先生、 【4】とわたしが答える。 わたしと先生の二人きりの、 居残り勉強。 先生との二人きりの時間。 ドキドキが止まらない。 先生を困らせたいわけじゃない。 ただ、 スキだっただけ。

        【残り香】~あなたに逢えたから~

          【五感】~満たされて~

          わたしの五感を満たすもの。 休みの朝方の雨の音。 朝の目覚めで淹れた珈琲の香り。 珈琲を味わう至福の時間。 暗闇から日が昇る瞬間。 お風呂でお湯に体をゆだねている瞬間。 ひとつだけ、 一瞬で五感を満たすものがある。 それは、 【貴方】。 貴方の声で心が震え、 貴方の匂いにホッとして、 貴方を口に含み味わい、 貴方を下から見つめて感じて、 貴方に挿れられ、 私は達する。 あなたは、 一瞬で私の全てを満たす。

          【五感】~満たされて~

          【強さ】~サヨナラの数だけ~

          「好きだけでは、一緒になれない・・。」 あなたは、とても切ない顔をした。 その時、わたしは、 「強くなりたい。」と思った。 あなたの幸せを願い、 最後のキスを交わした。 そして、 わたしは、 あなたから離れる、【強さ】をもらった。

          【強さ】~サヨナラの数だけ~

          【やさしい君へ】~止まった時計~

          ありがとう。 15年もいてくれた君が、 突然、いなくなった。 大人になった今でも、 あのチャゲアスの曲を聴くと、 君のことを想いだし、 涙が出てくるよ。 君が別れを言うために、 学生の私が学校から帰ってくるのを、 待っていてくれたよね。 私が帰ってきた途端、 一度深い呼吸をして、 私の腕の中で、 息を引き取ったね・・。 待っていてくれたんだね。 最期のお別れができたよ。 15年間、ありがとう。 君のことはずっと忘れないよ。

          【やさしい君へ】~止まった時計~

          【秋の空】~選択~

          仕事がおわり、 車に乗り込むと、 さっそくお気に入りの音をかけた。 何気なく、 ふと空を見上げた。 「今日は、十五夜だ・・。」 家路へと急ぐ。 赤信号になり、ふと音を止めた。 急にせつなくなった。 「あのときの、私の選択は間違ってなかったかな・・。」 家で待つあなたの顔が浮かんだ。 空を見上げ、 月にほほえむ。 青信号、 音をかけ、 ふたたび、 車を走らせる。

          【秋の空】~選択~

          【また逢えるその日まで】~つながらない電話~

          「おかけになった電話番号は現在使われておりません。」 父がいなくなって、【1週間】。 わかっていたけれど、 胸の奥がギュっとなった。 父は、もういない。 けれど、 私はこの先も歩いていく。 父が最期の力で、 握りしめてくれた、 私への想いを胸に、 私は、限りある人生を歩いていきます。 いつかまた逢えるその日まで。

          【また逢えるその日まで】~つながらない電話~

          【強く生きる】~最期の手~

          父は、もういないけれど。 父の病室へ駆け付けると、 医者が父の心臓マッサージをしていた。 私は、頭が【真っ白】になった・・。 昨日、 仕事終わりのその足で、父のところへ向かった。 帰り際、父がこう言ってきた。 「来てくれて、ありがとね。」と。 そして、私の手を強く握り返してくれた。 信じたくなかったけれど、 とうとう父の元へ、 天国からのお迎えが来てしまった。 父は、わたしに教えてくれた。 いつも最期だと思って、 強く手を握り返してくれてたんだって。 そ

          【強く生きる】~最期の手~

          気づいた夜

          あなたは、なぜ明日も生きたいと思うのか。 なぜ・・。 【本の続きが読みたいから。】 【あのカフェのおいしい珈琲を飲みたいから。】 でも、 ツラいことのほうが多いのに、 なぜ、生きたいのかな・・。 わからないけれど、 父は、その理由を知っていた。 今は、 もう・・天国へ逝ってしまったけれど。 緊急なとき、病室に家族があつまり、 父に、 「お父さん!がんばって!死なないで」 そしたら、 父が、「まだ、死なないよ。がんばるから。」と。 生きていてほしいと願う人がい

          気づいた夜

          自己紹介

          はじめまして。 mieと申します。 noteで、発信したいものは、 今まで書き溜めてきた【ポエム】です。 日々の感じたこと、 できごとなどを書くことが好きで、 ここに紹介していきます。 よかったら、見に来てください。 共感できる方がいたらうれしいと思います。

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