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現像する時間が待ちきれないので、ポラロイドカメラを買った話


フィルムを現像するのもいいけど、やっぱり撮ったらすぐ写真を見たいこともありますよねーー

意外とキレイです。



というわけで、買ってしまいました、ポラロイドSXー70。
世にいうインスタントカメラ。
撮った写真がその場で現像される優れもの。
ヤフオクで約8,000円。
経歴は不明だけど、初期型モデル(1972年くらい)のようです。

まず驚くのは、SXー70が「一眼レフ」であるということ。
日本のカメラ雑誌とかサイトでは「コンパクトカメラ」と分類されてる気がするけど、海外のサイトなんかではきっちり一眼レフとして紹介されている。
一眼レフだからファインダーにレンズを通したそのままの像が映るし、シャッターを切ると一瞬暗転する。

折りたたみモード(このほうが大きく見える気がする)


そして、カメラ本体がけっこうでかい。
SX-70は折りたたむことができるけど、その状態で四六判の本と同じくらいのサイズである。
初期型の金属製だからそこそこ重たい。
なんなら、もともと持っているLeica IIIfよりも大きいし重たい。
(そりゃ、これをコンパクトカメラと称するには抵抗がある)

本棚に並べてみました。


性能面を言うと、レンズは116mm F8.0。
シャッターボタンの他に、ピント調整(マニュアルフォーカス)と明暗調整のダイヤルが付いている。
しっかり調べていないけど、明暗調整は多分、シャッター速度による調整で、自動露出補正と組み合わせているみたいだ。

実は最初の撮影でフィルムを4枚も失敗してしまった。
中の機械がスムーズに動かなかったみたいで、シャッターを押した後、フィルムが正常に外に出てこないで、詰まってしまった。
フタを開けて、詰まってるフィルムを引っ張り出して(症状に気が付かず何度かシャッターを押してしまい2枚を詰まらせた)、その時に巻き込まれてもう1枚出てきてしまった。さらに取り出すときに1枚が感光してしまったようだった。
シャッターの戻りも悪いようだったから、機械が固着していたのかもしれない。

撮る前から失敗した写真×4



でも、4枚目からはきちんと撮れるようになった。
シャッターを押すと、「バシャッ」(「カシャ」ではなく「バシャッ」だ)という、威勢のいい音がして、ファインダーが暗転する。
一拍おいて、ジーーとモーターが動いて、あかんべーのようにフィルムが排出される。

送り出し動作は(多分)正しく動くようになったけど、一方で光学系には難がある。
ファインダーは、上から3分の1を残して、フィルターがかかったように暗く表示されて、サングラスをかけているような暗い領域がある。
明るいところも、砂が混ざったようなノイズがある。
たぶん、内部のミラーが腐食してる。
せっかく一眼レフなのに、とても見にくい。

見えにくいながら、なんとかピントをあわせて、(今度こそ)シャッターを切る。

とりあえず、像を結んだのがこの2枚。

自宅特定の心配がないブレっぷり。


1枚目(累計5枚目)。
朝、部屋の窓から屋外を撮ったもの。
盛大にブレてしまった。
前述のようにレンズがF8で、さらにフィルムのISO感度が160相当だから、自動露出調整されたとなると、スローシャッター気味になってるはず。
(1/8とか1/16とか)
手ブレしてしまうのも頷ける。



気を取り直して2枚目。

ロボホンと本



ピントも甘いし、露出過多っぽい。
ロボホンは識別できるけど、本のタイトルは読み取れない。

これが元々の性能なのか、古い機械ゆえの劣化なのかは、判別できない。
とはいえ、好きこのんで中古カメラを手に入れておいて、文句を言うことはできない。
写真は撮れているわけだし、何より、その場で写真が見られるのは、やっぱり嬉しいものである。

次は、屋外に持ち出して撮影してみます。
(けっこうでかいけど)

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