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「使える英語」を話すために 【読書感想文】 スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング


★★★★☆
Amazonでレビューしたものです

前作『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』では、文型ごとに中学1・2・3のレベルに分けた例文を瞬間的に英作文して基礎力をつけました。本書では応用力をつけ反射神経を磨いていきます。
前半では文型がシャッフルされた例文を、後半では文型が様々に組み合わさったちょっと長めの例文でトレーニングします。スラスラ話せるようになる英作文回路がしっかり作れるトレーニング法です。




0.次の日本語文を1秒以内に英語にしてください。


①彼と彼の妻は、20年間この村に住んでいる。
②エレンは私たちに、その部屋で待つように言った。
③そのケーキはとても美味しかったので、僕は全部食べてしまった。

(答えは最後)

1.瞬間英作文の第2ステージ


瞬間英作文とは、森沢洋介氏が提案する英語学習方法の1つです。

”それなりに英語を勉強してきたのに話すことはからきし、という行き詰まりを打破するのに極めて効果的なのが、瞬間英作文というトレーニングです。方法は極めて単純で、中学で習う程度の文型で簡単な英文をスピーディーに、大量に声に出して作るというものです。”

「あれは彼女のカバンです」「これは彼の自転車ですか?」といった比較的簡単な日本語の文章を、瞬間で英語に変えるという、英作文のトレーニングです。
 この瞬間英作文を繰り返すことにより、英作文の回路ができて、「知っている英語」を「使える英語」に変えられ、英語で話せるようになっていくと氏は主張されています。

そしてその瞬間英作文は、3つのステージに分けられています。

第1ステージ

第1ステージの目標は、学レベルの文型で正確にスピーディーにデイブんを作る能力を見につけることです。資材は、文法・文系別に瞬間英作文ができるもので、英文を見て仕舞えば馬鹿らしいもの易しいものが使われます。

第1ステージのために、森沢氏が書かれた本が、

「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」

になります。


第1ステージの次は第2ステージになります。

第2ステージ

第2ステージでは、文型別トレーニングから、応用力の養成へと移行します。
第1ステージでは、同じ文型で行っていたトレーニングを、バラバラの順番だったり、複数の文型が結合した形で行います。
実際に英語を話すときに必要な応用力や反射神経を磨けると氏は書かれています。

第2ステージのための教材が今回の、

「スラスラ話すための瞬間英作文」

になります。

「どんどん〜」では、
中学1年レベルのthis/thatから、中学2年レベルの過去形、中学3年レベルの間接疑問文、と徐々に難易度が上がっていきましたが、こちらの「スラスラ〜」では、その辺のレベルがシャッフルされています。

「どんどん〜」では、過去形なら過去形の英作文がしばらく続くので、最初できなくても次からある程度予測できて対応できるのですが、
シャッフルだと予測ができません。
それだけでも結構難易度が上がったと感じます。

2.この本の内容


内容は、Training 1 と、Training 2 の大きく2つに分かれています。

Training 1の文型シャッフルトレーニングでは、中学1−3年までのレベルの文型の英作文がランダムに出てくるというものです。

例:彼は私たちの中で一番怠け者です。
 He is the laziest of us.  (最上級)

Training 2の文型コンビネーショントレーニングでは、一つの文の中に、2つの文系が含まれる文章の英作文になっています。

例:君は、この図書館に来始めてから、何冊の本を読んだの?
 How many books have you read since you began to come to this library?
 (現在完了と不定詞の名詞的用法の組み合わせ)

Training 2は、さらにPart1とPart2に大きく分かれており、
Part2では、中学3年レベルに加えて中学では教わらないものも一部含まれています。

もくじ

はじめに
瞬間英作文トレーニングとは

Training 1 文型シャッフルトレーニング
トレーニングの指針
トレーニングの仕方
中学1・2・3年レベル 問題1−50

Training 2 文型コンビネーショントレーニング
トレーニングの指針
トレーニングの仕方
Part1 中学1・2年レベル 問題1−20
Part2 中学1・2・3年+αレベル 問題1−30

あとがきにかえて 本書を使う学習者へのいくつかのアドバイス


3.懲りずに運転英作文


森沢氏は、英語上達完全マップという本で、英語学習方法を提案されています。


そのトレーニング内容は下記の内容となっています。

①音読パッケージ、②短文暗唱=瞬間英作文、③文法、④精読、⑤多読、⑥語彙増強=ボキャビル、⑦リスニングトレーニング、⑧会話。

私は森沢氏の英語学習方法は有効と考えており、今回英語学習を再開したときも、基本的には氏の提唱する方法で再開しました。

ただ全部はできておらず、また氏の提唱するようにはできていません。

今の所は、③文法、⑥語彙増強=ボキャビルと、こちらの、②短文暗唱=瞬間英作文をやっています。

瞬間英作文のシリーズは、
前巻「どんどん話すための瞬間英作文」
この「スラスラ話すための瞬間英作文」
さらに、
続巻の「ポンポン話すための瞬間英作文」
を私は持っております。

通勤途中の車の中でCDからiPadのミュージックに移したものを聞いています。

「どんどん〜」も、この「スラスラ〜」のPart1も、日本語の音声が最初に流れて、少しして、解答の英語の文章ができるという形式なので、日本語を聴いて瞬間英作文をして、できたりできなかったりという感じです。

彼がsheになったり、過去形が現在形になったり、、曲の英語が出てこない、、えっとえっと、、、となっている間に回答になってしまいます。
瞬間に英文が口から出ないと会話はできないですよね。
いやあ、まだまだですなあ、と思います。

まあ、運転中は危ないし、集中はできないので、あまりおすすめではありませんが、それでも繰り返すとやっぱり違うと思います。


しかし、「スラスラ〜」のPart2が英語音声のみがCDに入っており、その前の日本語が吹き込まれていません。

理由としては、

”本編のコンビネーション英作文の英文は、かなり複雑で長いので、瞬間的に反応するには無理があります。もしできるとすると、その人は相当に英語を使いこなせる人で、既に瞬間英作文回路も完成していると言えます。つまり、力をつけるためのトレーニングではなく、既にある能力を確認しているだけといえます。
 この本を利用するほとんどの人は、それ以前のレベルにあると思います。その場合、サイクル回しで、徐々にポーズ間に英文が収まるようになっても、単純に音声による暗記の方が先に起こってしまうことのほうが多いのです。
 そういう理由から、音声の確認のための英文だけの収録としました。本編も、あくまで口頭で英作文を行いますので、ネイティブ・スピーカーの音声で発音・イントネーションを確かめてください。”

(p.127)

ということだそうです。


なかなか本を読んで瞬間英作文できない人間としては(勉強時間が通勤時間ぐらいしか取れないため)、こちらも日本語を入れて欲しかったなと思います。

それさえ入っていれば満点★5つでした。

もちろん筆者は、きちんと本を読んで瞬間英作文を順番することを勧めており、私のやり方はちょっと邪道です。
その邪道でも結構効果を感じているので、皆様は、ぜひ正当な方法で瞬間英作文をお勧めいたします。


追記:

筆者はフランス語も筆者の提案するメソッド(英語上達完全マップ)で攻略されたとあとがきに書かれているので、他の言語でもこの学習法はお勧めのようです。


(最初の問題の回答)
① He and his wife have lived in this village for twenty years.
② Ellen told us to wait in the room.
③ As the cake was very tasty, I ate all of it.


著者:森沢洋介 (著), 森沢弥生 (イラスト)
出版社 ‏ : ‎ ベレ出版; 初版 (2007/6/14)
発売日 ‏ : ‎ 2007/6/14
言語 ‏ : ‎ 日本語
単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 248ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4860641574
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4860641573


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