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【お知らせ】第一歌集を刊行します

2023/8/10に現代短歌社より第一歌集『またね』を刊行します。20代で詠んだ短歌の中から222首を収めました。

環境(とりまき)が変わっただけで「成長」と元同僚が言う虚しさよ

くつ下を履かせてもらう恥ずかしさ足の指から全身めぐる

噛み合わぬ会話しながらやわらかいおでんついばむ はんぺん二つ

金沢青雨『またね』

ほぼ素人同然のスタート、歌集の刊行にあたっては現代短歌社さんと歌人・染野太朗さんに大きな力添えをいただきました。染野さんには身に余るような素晴らしい跋文を書いていただいています。

歌集出版と言うと、賞に応募するか結社でコツコツと修練を積むかというイメージがある中での今回の出版。周囲から見るとかなり無茶なものだったかもしれません。第一歌集はその歌人の方向性を決定づけるものとも言うので、本来わたしのような入門者にはほど遠いものです。それでも一念発起し、背伸びしてこうした機会を持って本当によかったと感じています。

短歌の裾野が広がっていると言われているので、わたしと同じように「未熟でもいいから、歌集を残したい」と思われる方も多いのではないでしょうか。賞に応募して、結社に入って….…そうしたルートもあるかもしれませんが、わたしたち初学者にとっては遠大な道のりです。そうではなくて、これから歩む長い長い道のりのスタート地点として、下手だったとしてもありのままを残す。そんな第一歌集があってもいいんじゃないか、とも思います。

まだまだ稚拙な歌も多いです。それでも私にとっては大切な起点になりました。たとえ未熟であっても、歌集のかたちで記録に残していくことに大きな意味があるはずです。

今後の糧とするため、お目通しくださった方にはぜひ忌憚ないご意見やフィードバックをいただきたいです。そして同志の方にはこんな歌集もあるんだな、と思って手に取っていただけると嬉しいです。

http://gendaitanka.jp/book/kashu/104/

『またね』
著者:金沢青雨
定価:2,200円(税込)
判型:四六判変形
頁数:110頁
ISBN:978-4-86534-427-1
初版:2023年8月10日
発行:現代短歌社
発売:三本木書院

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