花を撮影した  ある水曜日のこと。
良く見ると 花の精がそこにいた。

花の妖精はと言うと、今日は 猫の姿で現れた。

猫は黙って窓の外を見つめていた。
三角耳の青い後ろ姿。

静かに、心静かに……｡

二年前のある冬の日のこと。

妖精は私にペンを取らせた。

そして、私は 小さな物語を綴った。

2021  Jan  

「　チムニーと女の子.44     続.青い猫と.... 君と水曜日　」

2021 / Jan 

....

青い輪郭線

浮かび上がる　白い翼

「　僕は 決して 青いわけじゃないんだよ  ……。　」

「　そう、　　空が 青いんだ　　」

この 大空が ね。

この大空があるから　僕が　いるんだ。

そもそも　空がなかったなら

大地もないし、

海もない。

そうさ...

君だって　いないだろうに。

それで、ショコラったら　どうして　青色になろうなんて　思ったんだい？

そう、空の色、上の　水の色になってみたかったんだね。

それは、なぜかな？

そうだね、猫って…

猫って　なんとなく…… 魚に似ているよね。

不思議な生き物だ。

ん、ショコラが青い色になったわけ？　
まだ　他にも　あるの？

えっ？
おじいさんを笑顔にしたかった？

そうなんだ。

そのために　わざわざ　... 青色に？

....

「  なんて、遠回りな..….。  」

それで、おじいさんは？　

（Nya？）

いつの間にか　青色から　うす水色　に　なった　ショコラ....

三角耳が　ピクピクと　また　小刻みに動き出したかと思うと

ピタリと止んで....。

大きく　頷く　青い猫　

うす水色の猫が　

そこにいた……。

花びらの中　　白い翼と 共に　光に向かう......

青い水曜日の夢の中

2021 Jan  作品

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