VTuberの騒動で思うこと

 知らなかったとはいえ、変なタイミングでVTuberの記事を投稿したなぁ、と少しだけ後悔していたりする。
 そしてこの記事の投稿も一段落ついた後で、これまた微妙なタイミング。何なら中途半端な便乗記事説まである。
 まぁ、こんなネットの隅の更に隅で囀ずっている事をわざわざ見に来る物好きもそうは居まい。

 定期的に出てくる演者と運営の対立は見ていても気持ちの良いものではなく、だからと言って、外野は見ているしか出来ないという状況にやきもきする日々だ。

 VTuberが通常のYouTuberと比較して高コスト体質になりがちなのは、確かにそうなのかなと思う。
 3Dの場合はトラッキング機材購入にモデル作製、それらのランニングコストが伴う。場合によってはスタジオを借りてやることもあるだろう。
 単純に、カメラとPCがあれば良いという話ではないのは想像に難くない。
 だからと言って、その皺寄せを運営企業が演者やスタッフに押し付けるのは如何なものか。
 そこまでコストを掛けても元が取れると判断したから参入したのではないのか。後発組ならなおのことであろう。
(どこまでを後発組と取るかは意見が別れるとは思う。更に言うなら、利益はともかくとりあえずやってみようで参入した頭おかしいとこもあるにはある)
 そもそも利益が出るようなビジネスモデルがあるのか、ただのユーザーにはよくわからないし、本質はまた別のところにあるのかもしれない。

 何にしても、今回の件に関しては一旦ゼロにするのが良いと思っていたのが個人的な意見。
 これはあくまでも投資したコストの回収や今後の利益を省みない場合の、外から見た感想。まぁ、今回のことで色んな商機は逃したかもしれないが。

 パワハラやイジメ等はそもそも人の問題で、結局ダメだと言われてもやる人はやる。なんなら、加害者にパワハラやイジメだという意識すらない。それがまかり通るような組織の体質だと、そもそも上から下まで人員の総入れ換えをしないと自浄作用は見込めないのではないか。単純な契約だけの話では無いはずだ。
 契約についても、企業側はその人の所定の時間を特定業務の労働力として買い取っていると自覚しないといけないのではないか。金を払っているから言うことを聞けと言うのがまかり通るような世では無いことを知るべきだ。
 自分で勝手に会社を立ち上げて勝手に馬車馬のように働くのは構わないが、その下で働く人にまでそれを強制するようであれば、それは下の下であると自覚すべきだ。
 そもそもこの手の問題については、業界を問わず転がっている話なのだろう。

 ただ結局のところ、内情を知るわけでもなく。発表された内容を信じるしかないわけで。
 しばらくは様子見と思いつつも、積極的に動画を見に行くことは無くなるのだろう。
 寂しいことだとは思う。

 VTuberの存在は面白いし興味もある。好きなキャラクターも多いだけに、こんな話が定期的に聞こえてくるのは本当に寂しい。
 出来ることなら好きな箱がこの様な問題を起こさないことを願っている。勿論現在の、そしてこれから登場するであろう全ての企業、VTuberも同様だ。

 ユーザーは基本的にキャラクターが明るく振る舞っている部分しか見ることが出来ない。何を考え、どんな悩みが有るのか、想像することは非常に難しい。
 問題が起きてから、あの時の笑顔や笑い声は嘘だったのかと考えるのは本当に切ない。
 だからこそ、心の底から笑っている声を聞かせて欲しいと思う。

 勿論全てがそんな綺麗事の上に成り立つとは思わない。
 けれど、少なくともお互いに心底笑い合っている方が良いに決まっている。

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