見出し画像

死闘

本日0時に決勝トーナメント1回戦のクロアチア戦が行われました。90分と延長戦でも決まらず、PKにもつれこみました。日本は3人が失敗し、1-3で敗れてしまいました。

前半終了間際にセットプレーから前田が押し込み先制しました。とても良い流れで後半に入りましたが、一瞬のスキをペリシッチに突かれ失点しました。その後両者共に何度かチャンスはありましたが、勝ち越し点は奪えませんでした。

日本は3バックを採用し、ドイツ・スペイン戦に比べ、前から行っていました。フォーメーション上のミスマッチを上手くつき、サイドでの数的有利を生かして主導権を握っていました。何度か裏を突かれピンチを招きましたが、全体で見れば確実に日本ペースでした。結果論にはなりますが、前半のうちに2点3点取れなかったことが痛かったです。

後半はクロアチアもギアを上げてきました。前線の高身長FWを目がけたロングボールの対応に苦しみ、なかなか最終ラインを上げることが出来ませんでした。カウンターに出ようとしても、ワントップの浅野が全くボールキープを出来ず、かなり苦しい時間帯が続きました。90分が終わりに近づくと、延長やPKのことを考える必要があり、ベンチワークと出場している選手のスタミナ管理はかなり難しかったと思います。日本は延長に入るとPK戦を意識したプレーが目立ちました。失点のリスクを増やしてまで攻めるよりはボールを保持して時間を使う判断は間違っていなかったです。

ただ、実際にPKが始まると顕著にその差が出てしまいました。あの状況でPKを決めることは大変なことなのは分かっています。しかし、コースは甘く、リバコビッチからするとかなり止めやすかったのではないでしょうか。1球1球を大切にしている感じはあまりなく、スイスイと進んでいってしまった印象です。対してクロアチアは練習の成果をしっかり発揮し、確実に決めていました。

120分試合を行っても勝敗が決まらなかったのですから両チームに明確な差はありません。ただ、大事なところでミスをしてしまう辺りはベスト8に進出するために絶対に解決しなければならない問題です。優勝経験国を2ヵ国倒し、前回大会のファイナリストをギリギリまで追い詰めました。でも、まだあと一歩何かが足りない。それが今の日本代表の現状です。

今大会サムライブルーは新しい景色を見せてくれました。悔しいですが、ベスト8の壁はまだ破れなさそうです。選手とスタッフの皆様にはとりあえず、お疲れさまと声をかけてあげたいです。

本日時点でベスト8にブラジル・フランス・イングランド・オランダ・アルゼンチン・クロアチアが残りました。後はスペインVSモロッコの勝者、ポルトガルVSスイスの勝者のみです。まだ決まっていない国を含めても妥当な国ばかりが残りました。だからこそ日本VSブラジルの試合を見てみたかったです。日本代表の躍進により、W杯は非常に盛り上がっています。12月18日の決勝まで見逃せない対戦カードがずらりと並んでいます。4年に1度の祭典です。寝不足の方々も多くいらっしゃると思いますが、最後まで各国の選手の雄姿を目に焼き付けましょう。


この記事が参加している募集

サッカーを語ろう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?