ささき

早稲田で美術史を学んでおります。近現代アート(ロスコ)と仏教美術が好きです。

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早稲田で美術史を学んでおります。近現代アート(ロスコ)と仏教美術が好きです。

最近の記事

【美術館レポ】ぼっち大学生美術館旅 in Paris③

長らく更新していませんでした、、。やっとテストが終わりそうなので、パリの記憶も薄れてくる今日この頃、必死に引き摺り出し書いてみようと思います。 ルーブル美術館ついにやってきました。美術館界のラスボス、ルーブル。 私は昆虫の次に混雑している美術館が大嫌いなので、朝イチのチケットを日本から予約していきました。 9:00の開館とともにできる限りの早歩き(走ってはいけません) みんな目指すところは一緒のようです。そうモナリザ モナリザの展示室に行くには必ずサモトラケのニケを通

    • 【美術館レポ】ぼっち大学生美術館旅 in Paris②

      (前回の記事を思っていたよりもたくさんの方に見ていただけたようで光栄です。不定期ではありますが更新していきますのでぜひ最後までお読みください!) 2日目Fondation Louis Vuittonへ 迎えました、2日目にして今回のメイン。「Mark Rothko」展 パリは残念ながら雨でしたが東京ほど寒くなく、飛行機の中で編んだマフラーも使わずじまいでした。 最寄りの駅から森の中を歩くこと数分、自然の中に突如異彩を放つスタイリッシュな建物が、 1番早い時間で予約したの

      • 【美術館レポ】ぼっち大学生美術館旅 in Paris①

        経緯こんにちは。今回は美術を学ぶ大学生2年生がぼっちでパリに行ってきたよ〜という旅行記を何本か連続であげていきたいと思います。 金なし語学力なし友達なしのハットトリックですが、まずなぜこのタイミングでパリに行こうと決めたかと言いますと 「Mark Rothko」展の開催 これです 一年生の時に川村記念美術館でロスコに出会ってからというもの、もうロスコことしか考えられない。あの圧倒的な存在感と絵画を越えた「神なき時代の神」的な哲学の虜になってしまったわけです 10月某日、ぼんや

        • 【展覧会レポ】韓国国立中央博物館「스투파의 숲(ストゥーパの森)」

          現在韓国の国立中央博物館で行われている「스투파의 숲」展へ、冬休みを利用して行ってきました!ニューヨーク・メトロポリタン美術館で開催された<Tree and Serpent, Early Buddhist Art in India>のソウル巡回展で、インドのニューデリー国立博物館、大英博物館など世界を代表する博物館から南インド初期仏教に関連する作品が展示されています 博物館までこの日韓国は極寒、、目の前にある大きな湖も半分凍っていました 4号線の二村駅からは地下通路でその

        【美術館レポ】ぼっち大学生美術館旅 in Paris③

          【展覧会レポ】Robert Bosisio「Oltre」

          中目黒の、春には桜で有名な桜橋を越え、お洒落な雑貨店が立ち並ぶ中やっと見つけた104galerie ここでは現在イタリアの現代作家 ロバート ボシシオによる個展「Oltre」が開かれています。 訪れたきっかけ恥ずかしながらこの個展に訪れるまでロバート ボシシオ氏をよく存じ上げなかったのですが、イタリア語で「〜を越える」という意味を持つ「Oltre」を題にしたこの展覧会に(ロスコの大ファンである私は)心惹かれ104galerieへと向かいました。 作品私が訪れた日は丁度展示

          【展覧会レポ】Robert Bosisio「Oltre」

          【展覧会レポ】宇留野圭「CLEAN ROOM 清潔で空虚なある部屋の物語」

          銀座、高層ビル、オフィスエリアの一角。まず部屋に入って聞こえてくるのは深く響く重低音。機械構造や身近なモチーフを用いた立体的な作品によって「部屋」を、そして空間を再構築するアーティスト宇留野圭氏の個展がMYNAVI ART SQUAREにて開催されている。 『26の部屋』と『9の部屋』 展覧会場に入ると副題として語られる「清潔で空虚」を感じるであろう。薄暗い会場内(これは私が訪れた時間が遅かったからかもしれない)にまず冷たさを感じる白い光と複雑な立体物を見つける。 今回の

          【展覧会レポ】宇留野圭「CLEAN ROOM 清潔で空虚なある部屋の物語」