見出し画像

考えていると何もできなくなる

この度の台風による被害に遭われた方に心よりお見舞いを申し上げます。一日も早く元気な日常を取り戻せるよう祈っております。

9月1日は、防災の日だった。毎年、防災の日に思うのは、私は災害へ十分な備えができていないな、ということだ。災害はいつ来るかわからない。わからないからこそ、日々考えておかなくてはならないことなのに、である。

そう反省した矢先のことだった。

先日の台風で、出身地である千葉県が被災した。私の周辺でも被災した方が複数いらっしゃる。彼らは、被災者でありながら、被災直後から休まず地域の為に奔走している。SNSで状況を伝え、県外の仲間へ支援を呼びかけ、日々ボランティア活動をされている。その姿勢に本当に頭が下がる。彼らの呼びかけに対し、即行動に移せる方々にも頭が下がる。

こんな時、私は、「一体、私に何ができるのだろう?」と考えこんでしまう。もしも、私が超お金持ちだったらとか、医者だったらとか、力持ちだったら、車の運転ができたら......ないものねだりを始めてしまうのだ。

今回もまた、連日ニュースやSNSで伝えられる被災状況の酷さにおろおろしてしまっていた。「私に何ができるのだろう......」って。そんな時、友人たちがSNSに投稿していた言葉が、私に冷静さを取り戻させてくれた。

”考えていると何もできなくなる。”

”みんなを助けようとすると、誰も助けられない。”

”それぞれが自分にできること探してやるだけ。”

......状況は、刻一刻と変化していく。だから、考えている時間それ自体が無駄だということに気が付いた。それから自分にできることを探した。できることは沢山あった。ありきたりだけれど、募金をすること。必要とされている物資を届けていただくこと。被災者の方にとって重要な情報が埋もれていかないよう、SNSへの私的な投稿は控え、必要とされる情報を流すこと。それから、こうして文章を書いて「伝えること」も何かのお役に立てたらいい。小さなことしかできない。だけど、小さなことの積み重ねが大きなことを成し遂げるたった一つの方法だと信じている。今は、行動あるのみなんだ。考えていると、何もできなくなるから。

お読みいただきありがとうございました。

================================
ジャンルも切り口もなんでもアリ、10名以上のライターが平日毎日更新しているマガジンはこちら



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?