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記事をシェア“自分を客観視させてくれるペット”

なぜか染みた人面魚の名言(平成のアルバム)
家庭用ゲーム「シーマン~禁断のペット」
2018年10月19日 日経新聞より

「人生の勝者っていうのは、なんだと思う? 俺は楽しんだもん勝ちだと思うね」気だるそうな顔でブラウン管の中を悠然と泳ぐ人面魚が心を打つ言葉をこぼす。コントローラーについたマイクで不気味な魚と会話できるテレビゲームという斬新さが受けた。
メーカーいわく、シーマンはピラミッドを設計した賢人に知恵を与えたと語られる古代エジプトの伝説上の生物。餌を与え、水温や酸素量を管理しなくてはならない世話の焼ける生き物だが、ヒットを呼び込んだのは心に刺さるさりげない名言の数々。
●「成長は自分の無能さに気づくことからスタートする」
●「うまくいかなくて当然なのが人間関係」
●「上の者から見ると、本当に給料に見合った仕事しているサラリーマンなんて、2割だからな」
●「おまえが思ってるほど、おまえのことを意識してないものだよ」
●「本当の勉強っていうのはなぁ、路上でするもんなんだ」
●「勉強できるやつがたくさんいたって、全然うれしくないんだよ周りのヤツは」
●「ほとんどの人がみんな『自分は勘違いされてる』って思ってるみたいよ」
●「人間が夫婦制度っていうものを取り入れたから、世の中安全になったけど、そのせいで悩みも増えた」
シーマンは、すでに世の中から姿を消したかと思いきや、2015年にシーマンのクリエーター、斎藤由多加氏が「シーマン人工知能研究所」を設立。「一問一答ではなく、記憶を持ち、相づちを打つような日本語の会話生成プログラム」の開発を進める。AI時代の新型シーマン誕生が待たれる。

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去年の記事だ。

そういえば流行った、シーマン。
実際に「飼った」ことはなかったけど、その強烈なインパクトのある発言、渋い顔面、ゲームをしない人でも知っている人は多いのではないか。

凄いキラキラしているキャラ(もしくは憧れのアニメのキャラとか、アイドルとか)から有難い言葉を貰っても響かなそうだけれど、なぜか親近感が湧いてしまうそのキャラと見た目のペットに言われたら、変な壁を作らずに素直にふんふんと聞いてしまう。

いや、シーマンがくれる言葉は有難い言葉というより、どちらかというと、行き過ぎた、狭められた視界を広げ、ありのままでいいと結果的に肯定してくれているものなのだろう。

それがAIにより、飼い主とのやりとりを記憶してより密接に現実的なやりとりをしてくれるようになるとは!

欲しい!!!

これ、ゲームという感覚ではもう、ない。

考えが急に凄いところに飛びすぎと言われてしまうかもしれないけど、「自分の歩いてるところがもはや自分では見えなくなってしまった」人への精神的ケアとか、「頑張り過ぎてもはや何のために頑張ってるのかわからなくなってしまった」人に対する精神的ケアとか、
病気の治療とまではいかないものの、医療の一端を補助的に担えるのではないか?とすら思えてくるのだ。

親しい人、一番自分のことを心配してくれているであろう人には、辛い思いをさせたくないからなかなか言えない、相談できないもの。
でも相手がシーマンだと思えば、ボヤいたり、泣き言を言ってみたり、思い切りもたれかかっても傷つけてしまうなんて思えない。
だからこそ、本音でぶつかれて、自分の思いも再確認できるのでは?

AIスピーカーを部屋に置くように、AIシーマンを部屋に置いて何でも話す、ぼやく、愚痴る。
病院に受診した時「じゃあシーマン一匹処方しときますねー。」なんてことも!?

そんな日も近いのだろうか。

(タイトルのバックの写真はあえて魚ではなくカボチャ。かぼちゃも形や色がそれぞれ。人も外見や中身がそれぞれ。そんなことをシーマンに言われそうなので、これをセレクト。)

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