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良きに計らえない。

もう、大変なのよ。
私もこの身体でしょう?
足が不自由な生活なのに、さらに義理の父母の面倒も見ててね...

薬局にいつも薬を貰いに来られる患者さん。
ご自身も動きづらい身体でさぞ大変であろうと思われるのに、義理のご両親の面倒も見ておられる。
多分ご主人も一緒に見ておられるのだろうが、その患者さんの思うレベルにまでは達していないのだろう。
そして自分の心に積もり積もったストレスや鬱憤を聞いてくれる人がいないのだ。どれだけ大変なのか、切々と語られる。

…が、それだけに終わらない。
いつのまにか話は飛躍し、自分のお子さんのことからお子さんの結婚相手のご両親のことまで、さらには猫の話までとどんどんと広がって行く。

話が長いのは分かっていて、さらにこの方が日頃大変な思いをされてるのを分かっていて、ただひたすらふむふむと聞いていたのだけれど、流石に長い。
他にも私にはやることが山積していた。

その時は運悪く他の患者さんが立て込んでおらず、他にも薬剤師はいた。
断る理由が見当たらず、その方のとめどないお話に耳を傾ける他なかった。


郵便局の窓口に用事があった時にも、同じような場面に遭遇した。
郵便貯金の手続きに来た高齢の方が、窓口の女性に、明らかに関係のない話を延々としている。
この時も他に後ろに並んでいるお客はおらず、その高齢の方の独断場と化していた。

窓口の女性も、切り上げたい、いつ切り上げようか、とタイミングを図っているようであったが、そんなことも御構いなしに話し続ける。

私が対応した患者さんも、この郵便局に来ていた高齢の方も、きっと話を聞いて欲しいのだ。
うんうん、と親身になって。
そして聞いてもらえていることがきっと嬉しいと感じているのだ。
長居して困らせようとか、そういう悪意は一つもなく。

こちらも出来る限りは聞きたいと思っているのは、私も郵便局の窓口の女性も同じだろう。

だからこそ、話を断ち切ることができなかった。

こういう時、どうすれば良かったのだろう。
ずっと前からわからなくて、今もわからない。

***

私はどちらかというと、決められたことをこなすことは出来るのだけれど、何かグレーな案件があったり、面倒なことがあったとき、うまくまとめたり切り抜ける力がない。あるいはここまではお伺いを立てずとも自分一人の判断で対応してもいいだろう、という境界線がわからない。

臨機応変に対応する力、良きに計らう力だ。

上手いことやる力とも言うべきか。

こうやって書いていて情けなくなってくるのだが...
社会人としてそれどうなのよ?
何年社会人やってるのよ?

解決策や着地点のないまま、ただの自分のダメな点を羅列したnoteになってしまったことをお詫びします...

#臨機応変 #対応 #薬剤師 #会話 #おしゃべり #つぶやき


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