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Eric Thielemans 灰野敬二 高岡大祐 四谷三丁目CON TON TON VIVO

昨夜は四谷三丁目CON TON TON VIVO にて
Eric Thielemans(ds) 灰野敬二(gt,vo)高岡大祐(tuba,effects)のライブでした。大盛況のご来場、大感謝です。
おそらく自分が企画した中で今年一番の大仕事、心を打つライブでした。


撮影:松山晋也

どこから書けばいいのだろう。

エリックが台湾ツアーの後に日本に寄れるということで比較的急に決まった日程。
彼に、誰とやりたい?と尋ねると「灰野敬二」と。
灰野さんは10数年前のエリック・坂田明・梅津和時・高岡大祐ライブat早稲田Sabacoに観に来てくれてその時初めてちゃんと話した覚えがある。酒井俊さんもいらしていた。凄いメンツ。

今年はお誘いいただいてやっと初共演。
そして今回始めてお誘いして快諾を得た。

昨日の興奮も醒めやらないままに早めに会場につくと更に早く灰野さんがきて楽器を並べている、ヤバイ!
灰野さんはギターとヴォーカル用マイク、エリックはお店のドラムと持ち込み小物、僕はtuba、通常マイクとベースアンプへのセット。

開場時間前から人が並び、早めに開けて少ししただけでいつもより多く人が入っている。少し机を出して後は全部椅子を敷き詰めた、立錐の余地もない。なかなか人が入り切らないので15分押し。

灰野敬二

いきなりガツンときた灰野さんのギター。ここからは説明は難しい。たしかに灰野さんの音量が強烈だが、エリックも言うように多分にパーカッシブなので音量ほどには空間を埋めつくさない(それでも異常なほど満ちるのだけど)。
それよりも僕のベースアンプを使った音のほうが空間のスペースを圧迫しがちになってしまう。音量的にバランスを取ろうとするとどうしてもそうなりがちなのを、二部ではエリックのアドバイスを得てアンプの向きを変えて後ろのスペースを無くすように壁に当てた。

エリック・ティールマンス

二部は灰野さんの言葉と歌の世界も広がった。僕にはわからなかったが、不失者的なシーンが随所に見られていたらしい。こちらは詳しくないのと必死でそれどころではなかった。
僕の音で満ちすぎないように、空間をつくるように心がけて、お店のスタンドマイクを使うことが多くなった二部。
他人にどうやって聴こえているか、想像がつかない。
考えている暇すら殆どない、ただただ必死で音楽、音そのものになるしかない。

終わった後、会場を眺めてみんなの笑顔や、生き生きとした目を見て、本当にやって良かったと思った。

特別ヴィーガンメニュー

この日はCON TON TON VIVO初のヴィーガンメニューもご用意してもらった。
灰野さんに連絡したときに「お店の食べ物が本当に美味しそうだけど…もし出来たらヴィーガン向けに作ってもらえないだろうか」とあって、こちらの調理担当の笠野さんに相談すると、物凄く意欲的に考えてくれて、通常メニューをヴィーガンに変えることもできるようにしてくれました。
演奏前に食べていた灰野さん「美味しかった!」こんないい宣伝ないなあ。
演奏後やっと落ち着いて食べたのは通常のフェイジョアーダとヴィーガン・チリコンカン。

フェイジョアーダ(ノンベジ)とチリコンカン(ヴィーガン)

フェイジョアーダの濃厚な肉的旨味のあとに食べても、チリは全く遜色のない旨さがあって、美味しかった!お世辞ではない。
というわけで今回の陰の大功労者は笠野さんです。
本当にありがとうございました。

終わった後も名残惜しく帰り難い人たち、みんなの顔がいい。

知人友人もたくさん来てくれた。前回のツアーから知っているいっしーさんもいたし、岳とゴッチが殊の外喜んでくれたのが本当に嬉しかった。

自分にはとても珍しく、祝祭感のあるイベントに成りました。
お店のスタッフ、オーディエンス、そして灰野敬二さんとエリックに心から感謝しています。

これだけ書いてても、全然気持ちが書けていないことに、今気が付きました。
音楽は、エネルギーだ。

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