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2020/02/22歌女「遠ざかる、一つになる」関西レコ発ツアー最終日

昨夜は大国町グッドナイトにて
歌女×米子匡司、飛び入り山本信記、でした。

前日からライブのことではなく心配事があってみんなハラハラしていたけど、あけてみれば本当に良かった!まずは一安心。

多忙だったなか準備してくれた店主マーヤン、ありがとう!

ネーポンサワー飲んで
(これわかる人にしかわからない大阪飲料です)
最初の演奏は米子さんと僕のデュオ。
暗くして光とともに演奏される装置はあちこちに配置され、立体的な音から刺激を受けてtubaを吹く。すごく面白い感覚。物音、といっても良いこういう音達と共演する事もまた、僕の好きな音楽だ。

休憩を挟んで歌女。
雄治とはここのオープニングでやったが鉄郎は初めて。
ここでは音量は控えめを心がける。
空間の反響が毎回違うため、自分たちの演奏もそれに影響される。
ギリギリまで攻める音量とのせめぎあい。
ボリュームというより響きか。

今回の自分の演奏は、新しく使い始めたtubaにかなり左右されている。質感はスリムだが吹けばすぐに反応する細管の特徴がアイデアを産む。よりシンプルな音響変化、最近意識し始めている穏やかな音の使い方。やはりシンセをイメージする。

歌女は、終わったあとの聴いた人の表情をみるのが楽しい。ただ打楽器と吹奏楽器があるだけの演奏にある驚きとシンプルな楽しみ。伝える、のではなく、その人がその人なりに楽しんでもらえるのなら、それが一番。

最後は全員で、そして前日も聴きに来てくれた山本信記飛び入り。ここはぜひ三管で。

金管って不思議なもので、これだけ人数がいると音が出ているだけでなにか面白く音楽になっていくように感じられる。みんなあまりエゴがないやり方だったからだろうか。
音が重なるだけで、なにか楽しい。
目指したわけでもなく、どことなくレゲエっぽい感じになったのは、信記の影響か?
そしてなぜか、大原裕を思い出していた。

これで終了!
終わったら、みんなで乾杯、マーヤンの手作り料理でお酒も弾む。
少しだけ、開催が危ぶまれかねない事情もあったけど、それもクリアされ、時間が過ぎたあとは笑っていられた。
ほんとに、良かったよ。

大阪ショヴィシュヴァ、元町スペースオー、大国町グッドナイトの三ケ所で
どのライブも終わったあとの会場の雰囲気や笑顔が何よりの得られた成果ではなかったかと思います。
もちろん、音楽も。


米子さんが、どうしてこの形を、と問うて
僕は極若い頃ニューオリンズ音楽だけをやっていて、ドラムセットは主に経済的理由で完成した流れだと思っていて、一つの楽器になる前の演奏の面白さ、そしてドラムや楽器や音楽形式という「システム」を盲信しないでプリミティブに演奏することを心がけて、このトリオを組んだことを思い出しました。

なにより、この二人がいたから。

バンドは終生メンバーであり、人が変わるなら別のバンドだと思う。
雄治と鉄郎という、好奇心と探究心、オープンなハートと強い集中力を持った二人のドラマーとあのタイミングで会えたから、歌女は出来ました。
感謝してます。

バンマスはといえばこれがもう年甲斐も甲斐性もなくて、もうちょっとしっかり良くしてやれんのか、と我ながら反省もしますが、まだまだやりたいことはある、たのんますよろしく。

歌女、関西旅は五年ぶりでした。
まず僕自身が身軽になれたから、旅をもう一度できるようになったので、他の場所でもやってみたいなと思います。
みたい、共演したい、というかたはまずお声がけください。
どうしていいか、は、わからなくとも、一緒に考えてみましょう。
音楽を聴きたい、触れたい、という気持ちがあれば、なんとかなります。します。

歌女「遠ざかる、一つになる」関西ツアー、
終わりました。
アルバムタイトルは佐々木(現増岡)彩子さんのタビシビレソングという、素晴らしい楽曲の歌詞から頂戴しました。

とおざかる
ひとつになる
まつりのおとに
ついて いったよ
ついて いったね

思えば、太鼓と吹きものの歌女は
どこやらのお祭りの音楽のようでもあります。
笛と太鼓。

祭りが終われば音もしない。
いつか一緒にいた人とも
遠ざかっていってしまう
けれども、遠ざかり、かつ、一つになる。
けして失われはしない。
人も音も同じ。

そんな気持ちを込めて、名前にしました。
今をご一緒して頂いてる皆さんにも
感謝しています。

本当に、ありがとうございました!

さあ、僕はもう一発残ってやりますよ!
http://www.bloc.jp/daysuke/

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