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稼ぐ人はなぜフェラーリやロレックスを買うのか?富裕層から学ぶ【お金の3つの使い方】

先日、私の人生で、とても大きな買い物をしました。

それは、通称マトラッセと呼ばれる、シャネルのクラシックハンドバッグです。そのお値段、何と100万円超え、購入したときは正直手が震えました。

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ただ買ったときの感覚は「どうしよ、やっちゃったかな?」という不安より、それを手にしたときのワクワクの方が遥かに勝っていました。

その理由は、産まれてはじめて「投資」というものを意識して買い物したからです。

「シャネルのバッグが投資?それって無駄遣いじゃないの?」

以前の私であれば、そんな風に思ったかもしれません。今までの私は、買いたいものを買って、食べたいものを食べる。何の意識も持たず感情の赴くままにお金を使っていました。簡単に言えば、お金について意識したことなんかなかったんです。

ところが、富裕層の方にお話を伺うと、お金に対する考え方が私と180度違っていたんです。たとえば富裕層が好みそうな高級外車や高級腕時計、さらには高額な絵画や海外不動産の購入など、私にとってそれは単なる道楽にしか思えませんでした。

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ただその意図を探ると、道楽どころか自分の資産を守るための投資だということが分かってきたんです。

今回私が購入したシャネルのバッグは、まさに私にとっての投資。ではなぜそれを決断できたのか?

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まず富裕層の方が意識するお金の使い方には、三つあると言われています。それは消費と投資、そして浪費の三つです。なぜ、この三つを意識するのでしょうか。それは大切なお金を守るためで、もちろん浪費はもってのほかです。

この三つの中で、一番大切なのは投資です。

たとえば、皆さんが株や不動産に大きな投資をしようと思ったとき、まず何をしますか?おそらく失敗しないために、情報を集めますよね。

投資対象について、今から過去をさかのぼり、今後どのような未来が待ち受けるのだろう?と検討した結果投資するかどうか決断すると思います。

もしもここで感情の赴くまま株や不動産を購入したら、それは投資でなく投機!いわばギャンブルです。ギャンブルはハイリスクハイリターン。儲け話に目がくらんで、結果大損したという話はよく聞きますよね。

さて私が今回購入したマトラッセは、1929年の発表以来今でも現役として世界中のファッショニスタに愛されています。

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ちなみにイギリスの故ダイアナ妃も愛用し、シャネルといえば真っ先にこのバッグが思い浮かぶほどの代表的なアイコンバッグです。

一世紀の時を経ていまだに愛される理由。それはデザインです。

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創業者のココシャネルは、女性が両手を自由に使えるようにと肩にチェーンがかけられるようデザインしました。今では当たり前ですが、当時は女性用のショルダーバックはなく、大変画期的だったんです。

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職人さんが130もの工程をひとつひとつ手作業で作る。そのこだわりに込められたココシャネルの思想は、女性の自立への願いです。

壮絶な幼少期を過ごし、当時の女性の立場に疑問を抱いていた彼女は、何にも迎合しない彼女独自の異端スタイルを生み出しました。女性の社会進出を後押しし、時代に流されないデザインは、今でも世界中の方々に支持されています。

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ここで私の後悔話をします。実はこのマトラッセ、8年前に約50万円で購入したことがあるんです。ところが4年前それを質屋で売却しました。その時の売却価格は33万円。買値の70%ほどで売却できたので、当時の私はラッキー!と思っていました。

ところがこのマトラッセ、今では何と約120万円!この8年間で倍以上、値が上がっているんです。

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単純計算で120万円の70%の84万円で売ったとしても、30万円以上の売却益が出てたかもしれないんです。タラればを言えばキリがありませんが、もしもこの8年間持ち続けていたらと思うと後悔しかありません。

ところで、シャネルは創業以来、一度も商品を値下げしたことはありません。特に今の日本は円安、2022年だけでも2回、値上げがありました。ちなみにマトラッセは、2021年6月から30万円ほど値が上がったんです。

つまりシャネルはなくならない限り、値が落ちるということは考えづらいんです。普通に使って、万が一売却したときは利益が出る!

これはもはや、ただの消耗品ではない!価値ある投資だ!と確信して、再度購入に至ったんです。

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さて冒頭の話に戻りますが、富裕層の方はなぜ次から次へと高級車や、高級腕時計をポンポン買い換えるのか?正直不思議でした。

あ~あ~、また見せびらかしちゃって。無駄な贅沢!ただの浪費じゃん!車や時計をコロコロ買い替える人は絶対浮気性だ!なんて勝手に決めつけたりしていました。(ごめんなさい)

しかしこれは大変な誤解でした。

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高級時計も、高級車も希少であるがゆえ価値は落ちません。なので購入時よりも値段が上がっている、もしくは買った時と同じくらいの値段で売れるのです。

維持費や駐車場などの使用料を支払って、高級車にタダで乗れる。そして値落ちする前に売って、そのお金で新しい希少性のあるものを買う。それの繰り返し。

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今世界中で輸入や輸送の問題、また半導体や物を作る資源が足りていないという状態です。こうした世界情勢を踏まえれば、高級車や高級時計の価値は今以上に上がっていく可能性があります。

こうして富裕層の方の買い物は、浪費ではなく、まさに賢くお金を回す投資だったのだと納得できたんです。

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ところで、なぜシャネルは値下げしないのか?

それはブランドとしてのプライドもありますが、何よりもお客さんに「買ってよかった」と思わせるその経営姿勢にあったんです。

今回、マトラッセはシャネルの正規ブティック店で購入したのですが、そこでの購入体験があまりにも感動的で、そこに経営のヒントがたくさん詰まっていたのでシェアしたいと思います。

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「パーフェクトな接客」

顧客満足度!自己承認欲求満を満たしまくってくれます。特別であるということを実感させる完璧で丁寧な接客、店内の雰囲気や高級感はCHANELのVIP顧客であるかのようなセレブな気持ちにさせてくれます。

「売らない!」というブランディング

とにかく希少で物が少ないため、すべてのお客様に商品をお出しするわけじゃない、ということを熱心にお話くださいました。すると、もしかしてわたしって特別?CHANELに相応しいお客だと思ってくれてる?と上客のような気分にさせてもらえたのです。

ちなみにシャネルは、公式のオンラインショップはなく、電話での在庫確認も基本できない!お取り置きもできない!という不便さがあります。そうなるとお客は、こまめにお店に足を運ぶしかありません。迷っていたら無くなってしまう!今買わなきゃ!と即決を促すのです。

また、バッグひとつひとつの製造番号も厳しく管理されていて、購入時には、身分証明書を提示し、購入情報の登録など厳重にします。これは転売抑止が目的ですが、製造番号に個人情報が紐づけされるので、万が一転売したことがシャネルにバレたらブラックリスト入りする可能性もあるんです。

こうした数々の制約という演出は、すべて計算しつくされていて、販売スタッフへの教育も徹底されています。

ご存じのパンデミックによって、ファッション業界は、販売に大きな打撃を受けました。しかし、シャネルは危機的状況でも値上げを続け、2022年の決算では驚異的な数字をたたき出したのです。

シャネル躍進の背景は、創業者ココシャネルの、時代を超えた経営理念が今でも脈々と受け継がれていることにあります。

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ここからは山口路子さん著書「ココ・シャネルの言葉」を参考にお話しします。ココシャネルの言葉に「人は非常事態のなかで才能を表すものだ」というものがあります。

時代や、情勢という自分ではどうにもできない逆境こそ、成功への投資、才能を発揮するときだ!と。

今世界は激動の時代。彼女に言わせれば、今こそ自分の才能を花咲かせるチャンス!と言いたいのではないでしょうか。

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そんな彼女は生涯「かけがえのない人間になりたい」と言い続けたそうです。

かけがえのない人=唯一無二=人と違う

シャネルが当初起用していたモデルたちは、プロではなく上流階級の令嬢だったそうです。当時のヨーロッパはまだまだ階級格差が色濃く残っていたので、彼女たちの影響力に期待し、CHANELを着させて歩く広告塔にしたのだそうです。

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今でこそインスタグラマーや、インフルエンサーに投資するなんて当たり前ですが、SNSがない当時では異例。彼女の発想はずば抜けていたと思います。

常にブランド=自分自身が向かうゴールを明確に思い描き、それまでのプロセスを自分らしく、大切に丁寧に楽しんでいた人なのだなぁと感じました。

この本に綴られたココシャネルの数々の言葉や、作り上げる作品を見ると、ココシャネルの人生はまさに一貫して女性へのエールだといえます。

活発さ好奇心、何にも縛られない自由な発想を開放する。それこそ女性の美しさだと。そして女性の美しさは、パワーなのだと。そんなことを教えてもらった気がします。

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ここ最近、円の激安、日用品の値上げ、株価暴落。こんな時こそ財布の紐をしめ我慢する、自粛するという思考でした。ただ通帳のお金は今と同じ価値ではなくなるかもしれない。紙切れになってしまうのでは?なんて不安もよぎりました。

ところが富裕層は、こういった激動の時こそ、お金を回し未来への種まきをしています。日々の消費をするものはお金が減り続け、投資を意識しているものはお金が増え続ける。こうして世界中で格差社会が広がっているのかもしれません。

今回はじめて投資を意識した買い物をしたことで、好きなものを手に入れたという満足感と同時に、新たな学びがありました。

CHANELの歴史を調べるという行動につながり、その中でシャネルの経営哲学や、今も受け継がれる顧客満足を高める姿勢など、深い学びを得ました。投資を意識することで全ての行動がそれに繋がっていくという新しい経験。今後もアンテナをはっていこうと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。動画も是非ご覧ください♡


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