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くだらない小話 ーまわるまわるー

この馬鹿馬鹿しい話はもちろんフィクションで、実在の人物とはまったく関係もなくモデルもいません。ただし、時事ネタっぽくはあるので、随時変更したり、あるいは削除するかもしれません。また、政治ネタっぽくもあるので、いらつく人もあるかもしれませんが、そんなときは一息おいてそっとこのページを閉じていただければと思います。






・ある土建会社の社長室にて
ーもうすぐ冬か。御用納めには何か事務員に配ろうとしよう。ところで何だこのメールは、地元の▲先生が所属する○○派のパーティー券の案内か。一口10万。▲さんは国交省にも顔が利くという噂だった。今年はあの国道の拡張事業にも助けられた。このご時世、政治家なんか当てにはならないし、入札を取れたのは俺の力だが、味方にできそうなやつとの絆は深い方がいい。接待交際費を使って出しておこう。ー

・国会議員会館のある議員室にて
ー強い分野があるとパーティー券も売れるもんだ。これでそれなりに「自由」な金ができた。総理の気まぐれで選挙も近いかもしれないし、地元の「会長」に出来るだけ足がつかない格好でお願いをしておかなくては。けれど、そもそも、今の総理で選挙になっちゃまずい。誰が神輿になるのが俺にとって都合がいいのだろう。そう考えるとそっちの方にもお金を残したい・・・。ー

・ある駅前の雑居ビルにて
ー「地元の票をまてめてほしい。」▲クンからか。それにしても、どこから出たもんか知らないが、秘書が来て茶封筒でこれしきをぽんと渡すだけとは。▲クンももう少し勉強が必要かもしれん。さて、お歳暮は何がいいか・・・。あそこに頼むとするか。旧友との約束もあることだしな。ー

・あるお菓子屋にて
ーこれ「会長」から?「発注のお願い。何でもいいからこの額で頼む。出来るだけ早めで」って。先代おとうさんの友達だからって困るんだけど。新製品のせいで今年めっちゃ赤字出したのに。あっそうだ、せっかくだからこれを在庫一掃で送っちゃおう。あとこの人は・・・。ギインさんのチラシ?。2年に一度くらいの国のやつか。ふーん。裏が白い。メモにでもしよう。ー

・ある土建会社の社長室にて
ー「会長」からお歳暮? ▲先生をお願いします。って、選挙のお願いか。特別な政治的な信念があるわけじゃないが、俺や社員が▲さんに入れるのは当たり前だろ。それはそうと一緒に入ってたこのお菓子、あそこの評判悪いかったやつだな。でも、「ただ」でもらったもんだ。ありがたくいただいて事務員にでも配ってみるか。ー