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みんな大好きチャーリー・クリスチャン

ジャズギターの中でチャーリークリスチャンはさすがに30年代の戦前のギタリストだから誰も聴いてないかなと思ったら、そうでもなく今でもよく聴かれているらしい。私も聴いているくらいだからそうかもしれない。

結局、今のジャズギタリストはどんどん複雑になってしまって、みんなバークレー卒業して、逆に卒業しないとダメで、シンプルさがなくなってハーモニーとか民族音楽とかクラシックの方法論みたいなの入り混じって得体のしれないものになっている可能性もあったりなかったりた。しかもロックやコンピューターの知識も必要なくらいだ。

30年代のチャーリークリスチャンはもちろんジャズの比較的初期(中期かな?)のミュージシャンだし、BBキングのような電化ブルースだってないときの時代だ。この人のギターソロが全てそういった電化ブルースやジャズギターの道しるべになったということに間違いはない。

そんでこれはギターを弾くものでこの演奏を聴いていない者はいないと信じたいくらいの有名なプレイ。私の買ったCDのジャケットは赤だったけど何か違うのか?ジャケットに書いてある通りの1941年のニューヨークのジャズクラブでのジャムセッションだけど、日本ではなんと真珠湾攻撃の年だ。

この曲は当時のカウントベイシー楽団のトプシーだということが、確か油井正一が書いたライナーノーツに書いてあったと思う。当時は「トプシーやろうぜ~」って感じだったのか。

ソロの途中で印象的なマイナーのフレーズが入るが、これはチャーリーが当時所属していたベニーグッドマンのバンドのTill Tom Specialだ。

これからはチャーリーが影響を受けたであろうミュージシャン。
まずレスターヤングを挙げる人が多い。正直そっくりだ。というよりレスターヤングのスタイルがものすごくギターな感じなのだ。これもある意味不思議。

同じ時期の世界初のエレキギターのバンドとして語られることも多いウエスタンスイングのThe Light Crust Doughboys。エルヴィスのような白人のヒルビリー音楽の元祖でもある。チャーリーの出身はオクラホマなのでどちらかというとヒルビリー音楽に近いかもしれない。

当時のジャズギタリストでエディーラングの影響を受けていない者はいない。私もエディーラングのギター奏法はすべての音楽に共通するギター奏法の正解だと思っている。

同じ時代の黒人のブルースギタリスト、ロニージョンソン。当時としては珍しく60年代まで生きたのでけっこういろいろなアルバムでギターを聴ける。

チャーリーが結核で入院した同じ病院で最後の会話を交わしたというレスポール氏。レスポール氏はどうやらチャーリーよりちょっとだけ年上らしい。

これ以外にチャーリーが影響を受けたギタリストは良く分からない。確かチャーリーも音楽一家だったということなので家族に音楽を教えてもらった可能性はあると思う。

ジャンゴラインハルトとの交流はないと思う。逆にジャンゴは絶対にチャーリーのレコードは聴いていたと思う。

おしマイケル。


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