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追悼 KANさん

11月12日、アーティストのKANさんがお亡くなりになりました。
KANさんは私にとっては特別な思い入れのあるアーティストで、そのニュースを知ったとき、私の中で一つの時代が終わってしまったことを強烈に思い知らされました。
 
Billy Joelが好きだった私にとって、日本のミュージシャンでいい意味で一番Billyっぽい曲を作る人がKANさんでした。
彼のメロディアスな歌が好きで、よく聞いていたのですが、今でも忘れられないのが、人生の中で一番の失恋をしたときに、彼の
「死ぬまで君を離さない」
という曲をバスの中で聞きながら涙した…という出来事です。
 
この歌は最上級の深い愛情に満ちたラブソングで、大失恋後の私には
「こんな風に誰かに愛されたい」
と、曲を聞いて大泣きした記憶があります。
 
失恋した時にはラブソングなんて聞かないものなのかもしれませんが、私はこの曲をエンドレスで聞いて、こんな風に愛されたかったと思ったものでした…。
 
あの頃からすっかり時がたって、同じ曲を改めて聞くとラブソングというよりは「人類愛」を感じる年になりました。
「自分が好き」という気持ちを前面に出すのではなく、「君にとっての僕が心地よいものであるように精いっぱい愛情を注ぐ」という愛し方を表現しているのだなぁと思い返しています。
 
数年前、夫と某レストランに行った際に、KANさんが常連だったらしく、壁にサインが書かれていました。
それを見て、甘酸っぱい記憶とともに、切ない歌のメロディーが浮かびました。
 
KANさん、素敵な歌をありがとうございました。
私は死ぬまであなたの歌が好きで、聞き続けます。

#思い出の曲


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