葉月

焦がれた日々と共に

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最近の記事

インソムニアな朝

皆が起きて、外へ出かけて行くのを見送る そう紛うことなき私は社会不適合者だ 朝に寝て夜に起きる。昼夜逆転生活はもう3年以上、治る気配も無ければ直す気もさほど起こっていない。 陽の光は好きだった。木漏れ日も、青空も何もかも澄んだ空気が、暖かい日中が好きだった。 怖くなったのはいつ頃からか 鬱になった時だろうか。初めて自殺を考えた時だろうか、眠ること以外何も出来なくなった時だろうか。 気がつけばこうなっていた。 今でも木漏れ日が好きだ。 でもそこに私の居場所は無いと思う。 お天

    • 夜更けの通り雨

      胸が痛い、息が苦しい 朝焼けが怖いそんな夜更け こんばんはの時間は遠に過ぎた頃、まだ眠れずにいる。 不安が胸を渦巻くのにどうしても眠ろうと思えない。眠れば忘れてしまえるのに、眠るのすら怖い。 頑張ろうと思うことがある。頑張りたい出来事がある。 踏み出さなくちゃならない。踏み出せば変わっていく、出来ることから始めていかなくちゃとそう何度も何度も頭で繰り返すのに、どうして動けないんだろう。 動けないまま身を丸めてどうにか息をするのが精一杯で、何も変えられない。 やり始めたのは

      • 五月雨過ぎた夜の淵

        噛み合わない イラつかない 私の思いはそこにない 上っ面の午前3時 6月になった。また何も変わらない社会不適合者な生活を続けている。変わったことといえば風邪を引いたことくらい。健康体でない社不などもはや粗大ゴミだ。もちろんこれを読んでいる人が居たらまずは治そうね、大丈夫私がそばにいるよ、ちょっとずつやっていこうと、私は声をかけるだろう。 だがその言葉を私は自分にかけられない。どうして?と問われても答えられない。ただ、かけられないのだ。自分の事を上手く愛せない。我儘を駄々を捏

        • 夜更けと春

          また1つ歳をとった。 でも当たり前のように何かが急に変わった訳じゃない。 私は私のままで別人になった訳では無いし、スーパーサイヤ人になった訳でもない。 能力値は普通どころか社会の歯車として機能していないポンコツ中のポンコツだ。 そんな私でも否応なしに歳はとる。憧れていた大人からはどこまでも外れたままその年齢を追い越していく。気付けばどこを見上げればいいのか分からなくなっていた。 桜が散る。春生まれ故に桜には思い入れが強かったりする。咲いている時にしか気付かれなくても他の季節

        インソムニアな朝

          どこにも居場所がない夜

          心の空白を埋めるようにまた空白を詰めて空白のマトリョーシカが永遠ループ 誰かに認めてもらわなければここにいてはいけない気がして、誰かにいいよって言ってほしくて泣きそうになりながら嗚咽をこぼしながらか細く息を吸った 消えたくてたまらない夜がある 何をしてもどうやっても自分の悪い所しか目につかなくて、消えたい理由なら幾つでも思いつくのに、1つも生きていていい理由が見つからない そんな夜にどうやって息をしたらいいんだろう。助けを求めれば困った顔をさせてしまうと分かっていて、何をした

          どこにも居場所がない夜

          インソムニアな夜

          肌寒い日が時折訪れる今日この頃。なんて書いてた頃から放置、すっかり息も白くなって窓は淡くぼやけている 頭痛と共に夜の静けさは不安をじわじわと心に住み着かせて 星に手が届きそうと同じくらい手が届きそうな幸せって簡単に手には入らない。 将来の私ってどうなっているんだろう そんな思いに希望があったあの頃と比べて何が変わって私はここに居るのか 何が変わったのか分からないまま不安だけが毎日と将来を陰らせていく 月日は平等に残酷だ 大好きだった人の事を思い出すあの曲も、涙が滲むあの

          インソムニアな夜

          とある夜更け

          縛られているのは体じゃなくて心 心が揺れると文章が書きたくなる。言葉にならない思いをどうにか丸めて飲み込んでもう一度描こうとする。無意味なようだけど嫌いじゃないこの作業。誰が見るかも誰も見ないかもしれないそんな言葉を綴るのも悪くないと思う。 夜になると涼しくなり始めた。カレンダーは1枚めくれてまた今年の終わりへと向かっていく。秋は呼吸が軽くなるような心地がする。良くも悪くも自分の存在が薄くなるようでもあって、息がしやすくもあって、少しの寂しさと共に。 変わらないものが欲し

          とある夜更け