naoblue

人生の中でのしょっぱいこと、でも時々ほんのり甘いことを書いていきます。皆に幸あれ。

naoblue

人生の中でのしょっぱいこと、でも時々ほんのり甘いことを書いていきます。皆に幸あれ。

マガジン

最近の記事

荘厳優雅

荘厳優雅

マガジン

  • フォト
    22本

記事

    暮しの広がり

    暮しの広がり

    夏景色

    夏景色

    自分以外は皆「一般人」

    私は最近、「一般人」という言葉が不思議でしょうがない。一番良く耳にするのはメディアなどによる有名人・芸能人と対の意味で使われる「一般人」だ。この使われ方が世間では大半を占めている、または唯一の使われ方だとつい最近まで思っていた。 ところが先日、ある医師が話をしているのを聞いて、「一般人」の使われ方の法則が、一気に明確になった気がした。 彼は治療用ベッドが不足していたコロナ禍のピーク時に感染し、医療関係者のため治療を優先された話をした。それ自体は特別何も思わない。しかし、彼は

    自分以外は皆「一般人」

    時間は差し出し、奪わぬもの

    自分の狭い交友関係の中にも、一人はいる時間の使い方が上手い人。私からみれば「上手いと言われている人」だ。 基本友達から遊びに誘われる時、誘う時はお互いの都合を擦り合わせて日にちを決める。この方法以外に何があるのかと疑問に思うほど、私の中では考えられない誘い方をしてくる人がいる。 彼女は「何日の何時から何時まで時間空いてるんだけど、お茶でもしない?」 日時と場所は既に決まっていて、私に残された選択肢は、行くか行かないかだけである。私に会いたいから誘ったと言ってきたものの、いやい

    時間は差し出し、奪わぬもの

    時刻を伝える女

    待ち合わせ時間までの暇つぶしで、あまり行かない大型書店でのこと。 何の目的も無く本屋を彷徨く時は、自身の興味と周りの目との葛藤が少なからず存在する。本当は手にしたいけど、周りの人から嗜好を特定されるのはなんとなく恥ずかしいと思うのは、少し自意識過剰なのだろうか。 その時は恥ずかしさが自身の興味に打ち負け、海外ノンフィクションの棚の前で、ハードカバーの本を見ていた。 すると一人の男性が、「時間分かりますか?」と声をかけてきた。私は何も考えず腕時計を見ながら「えーっと今は4時半過

    時刻を伝える女

    犬が好きだ。

    古来より、犬は人間の1番のパートナーだ。 あれほど純粋に喜びを表し、人に従順でいてくれる動物は他にいないだろう。 猫の方がフォトジェニックである事は認める。しかし、個人的に生き物としての存在を愛おしく感じるのは圧倒的に犬なのだ。 長年通う美容院では、犬好きのオーナーがいつも自身の相棒をお店に連れてきていた。犬嫌いなら他をどうぞと言わんばかりのマイペースなオーナーに似て、店内をウロウロしたり、寝転んでいる真っ黒で狼のような大型犬だ。彼は非常に気難しく、触られることを嫌がり、オ

    犬が好きだ。

    組み立てられる女。

    私は大概の家具を一人で組み立てられる女だ。 父親も兄もいる家庭環境で育ち、そうせざるを得ない環境にいたわけでは無いが、とにかく力仕事というものを「女だから」という理由だけで、安易に人に任せる事が許される世の中であるとは知らずに育った気がする。 部屋の模様替えをする時も、重いタンスはイースター島のモヤイ像を動かす方法さながら、左右を少しずつ動かしながら位置を変える。数回の引越しでは、業者の人の段ボールの持ち方を観察して抱え方を覚える。テレビボードや本棚の組み立ては、説明書を

    組み立てられる女。

    十人十色

    十人十色